就職ビジネスは現在もなお活況を呈しています。中でもネットによる職業紹介システムは就職ビジネスの中心に位置づけられるほど、転職者が必ずお世話になるウエブサイトとなっています。

ネットの転職サイトは、人材紹介会社と求人誌の転職サイトがあります。

人材紹介会社(転職エージェントとも言う)とは、人材紹介会社に登録すると、転職に関するプロのコンサルタントが登録者に専任で1人1人につき、登録者に合った、又は希望する会社を多くの求人案件の中から探し出して紹介してくれます。企業側の求人採用業務を代行するような形です。企業側と求職者とのマッチング業務が主体となります。

参考:人材紹介会社で従業員を募集する方法、費用、メリット・デメリットについて

転職(求人)サイトとは、求人企業側が就職情報誌に求人情報を掲載しているWEBサイトのことです。会員登録すると、応募から面接、採用条件、対偶などは全て求職者と企業側で独自に行う必要があります。大手の求人サイトでは膨大な求人案件の中から選択が可能です。

転職サイトでの募集方法と手続

企業が転職サイトで求人募集をすることは難しいことはありません。

募集をしようとする転職サイトをまずは選択します。大手から中小まで多くの転職サイトがあり、それぞれが特徴を持っています。

大手はオールランドに幅広く膨大な情報量を持っていますが、中小の求人サイトは職業やエリアを絞って、特化しているところが多いです。それぞれの企業の採用方針にあったサイトを選択しましょう。

申込は所定の申込書類を作成して提出します。この時、求職情報、データを作成しますが、基本的に転職サイトの担当者が企業側に取材をして転職サイト側がデータの作成を行います。そして掲載情報の初稿、校正を行って、掲載となります。

情報開示により、応募者があれば、企業側は書類選考を行い、面接日を決定して面接を実施して採用可否を決定します。企業側はこの繰り返しとなり、必要人員が充足するまで行います。

転職サイトの費用

基本的な掲載費用は大手、中小ともにほぼ同じような金額が提示されています。但し職種追加やオプション、スカウトメールなどは各会社によって特徴が出ており様々です。

1部基本掲載料(各種オプション料金は別途です)を紹介します。参考程度に御覧ください。

  • マイナビ・・1クール4週間(期間)20万円~120万円
  • @type・・1クール4週間35万円~100万円
  • DUDA・・1クール4週間25万円~150万円
  • 女の転職・・1クール4週間20万円~80万円
  • イーキャリア・・1クール4週間25万円~85万円
  • 日経キャリアネット・・1クール4週間35万円~100万円

など他多数。20万円~120万円と価格に幅があるのは、求人情報の掲載方法に各社独自の種類があるからです。

例えば、求人原稿の文字数、画像の枚数、により金額が異なり、検索一覧の画面表示が上位ほど金額が高くなる。などです。

転職サイトのメリット、デメリット(企業側の)

では次に企業側にとって人材の募集のために転職サイトを使う場合のメリット・デメリットをあげましょう。

メリット

  • 転職サイトの情報を使えば、楽に求人活動ができる。
  • 転職活動している求職者に広く、募集がかけられる。
  • 採用条件を明確にすることによって、必要な人材が獲得できる。
  • 応募者に面接対策や履歴書の書き方などを指導してくれるから、選考が楽である。

デメリット

  • 採用者がゼロであっても、求人掲載料が必要。
  • 転職サイトからの応募者には、書類選考から面接の段取り、面接、など全て企業側が行う必要がある。
  • 転職サイトのキャリアアドバイザーは営業職です。彼らの多くは月又は日単位で転職決定者数にノルマが決められています。決定した企業がその転職者の希望にかなったものかどうかは関係がありません。マッチング業務は彼らの仕事ではありませんので注意が必要です。

まとめ

企業が新規に従業員を募集するということは、かなりの採用経費がかかることを覚悟しなければなりません。インターネットの媒体を使っての求人が全盛期を迎えていますが、その情報は膨大で玉石混交です。

転職サイトに掲載するだけで応募者が出てきますが、自社にとって本当に必要な人材かどうかのマッチング作業は怠ってはなりません。応募者のスキルと採用条件のすり合わせを十分行うことによって定着率が向上します。

中小企業の従業員の募集方法 ~ハローワークだけでは集まらない~

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