初心者におすすめのうさぎの種類は?ミニウサギ(ミックス)が選ばれる理由

うさぎはいくつもの種類に分かれています。耳の垂れた種類であったり、耳が小さな種類や体が中型犬並みに大きくなる種類など、実に豊富です。その中で初心者におすすめのうさぎの種類は何なのか?特徴と共にご紹介します。

性格が多様なうさぎ

うさぎにも、いわゆる雑種が存在します。ほんの昔まではペットショップでミニウサギと呼ばれていた子たちです。

今でもたまに見かけますが、これは体が小さいまま大きくならない種類という意味ではありません。

正しく言い表すなら、ミックスですね。

いろんな種類の血が混じっていたりするため、個性が最も出るうさぎです。

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画像は我が家の2羽目の子です。この子は大人になっても子うさぎ並みの大きさだったので、ネザーランドの血が入っていたのかもしれません。

この子のようなタイプは、最近では『スーパーミニウサギ』という名で呼ばれるようになっています。簡単に言うと、本当に小さいミニウサギ(になる確率の高い)タイプのことです。

ネザーランドの血が入った子は人懐っこくて、体も少しばかり小ぶり。ロップイヤーの血が入ると、大人しい性格で耳が垂れている子に育つケースもあります。勿論、あくまで一般論ですので、すべてのうさぎが種類通りの傾向を持った性格になるわけではありません。

そもそも、ミニウサギミックスという表記でしか販売されないので、どのような先祖を持っているかは行動や見た目から推測することしかできないんです。小さいからドワーフかな?と思っていたら、別の種類のお母さんから生まれていた!なんてことは珍しくないのです。

ここがポイント!『丈夫で飼いやすい』

交雑種であるからか、一般的にミニウサギ(ミックス)は体が丈夫な子が多いそうです。毛色や顔の形、どれくらい大きく育つか全てが未知数なため、成長が一番楽しみになる種類だと思います。うさぎ初心者さんには最も飼いやすいと言って良いでしょう。

やっぱり小さいうさぎ?

小さくて子供にも抱っこしやすい種類が良いなら、ネザーランドドワーフ種がダントツで人気のようです。多くのペットショップで取り扱われているため、比較的購入もしやすい上、それほど高価でもありません。

オランダ原産のネザーランドドワーフは、うさぎの中で最も小さい種類に属します。およそ26cm前後にまで成長するのが平均だそう。性格としては、とても活発的で人懐っこい傾向が強いです。勿論、個体によっては気の強さの方が前に出て、人にあまり懐かない子もいますが。

感情表現が豊かなので、懐くと持前の好奇心旺盛さで自らコミュニケーションをはかろうと近寄ってきます。

ここがポイント!『純血種とそうじゃないのがいる』

ネザーランドドワーフによく似た名前で、『ネザーランドラビット』や『ドワーフ』などの表記で販売されているうさぎがいます。

しかしこれらは純潔種のネザーランドドワーフではない可能性が高いので要注意。

ネザーランドと別のうさぎを掛け合わせた交配種であることが多いため、純血種のネザーランドドワーフの習性とは程遠い性格をしているかもしれません。もし純血種のネザーランドドワーフが欲しいなら、総合的なペットショップではなくうさぎ専門店やブリーダーの元を訪ねてみましょう。

はっきりと「ネザーランドドワーフが良い」と伝えることも忘れずに。

垂れ耳のうさぎが良い?

垂れた耳が特徴的なうさぎは、ロップイヤーと呼ばれるものが多いです。ファジーロップやホーランドロップなど、ロップイヤーと言ってもさらにこまかく多様な種類に分かれます。

性格は大人しい子が多く、短毛種であれば初心者さんでも飼いやすいでしょう。一方、長毛種はお手入れに根気が必要なため、初心者さんにはあまりおすすめできません。一般的なサイズの他、大型の猫や中型犬サイズにまで成長するフレンチロップという種類も存在します。

大人しい性格でも体重はそれなりにあり、無理に抱っこすると後ろ足で蹴られて怪我をする恐れも。

ここがポイント!大きさが選べる

種類がこまかく分かれているので、大型から小型まで、比較的自由に選べるのがロップイヤーの魅力。

ただし、大きければ大きいほどエサ代がかかります。また、抱っこも難しくなる上に蹴る力や噛む力も強くなるため、初心者さんは大型種を避けた方が良いでしょう。大人しい性格なので、一緒に駆け回るよりゆっくりした時間を過ごしたい人にぴったりのうさぎです。

その分、体調が悪くても気付き難いという点もあります。こまめにエサを食べる量やフンの状態をチェックしてあげることが大切です。

ちょっと変わった種類のうさぎも

フレンチロップの他にも、ジャーマン・ジャイアントやフレミッシュジャイアントという巨大なうさぎが、海外の一般家庭で飼育されています。アメリカ原産のフレミッシュジャイアントは国内でもわずかに取扱いのある店が存在するため、このような大きなうさぎを家族に迎えることは可能。

とはいえ現実問題、少なくとも大型犬を飼えるくらいの広さとエサ代が必要となるので、うさぎ飼いとしての経験以外の条件も考慮しなくてはなりませんね。

また、長毛種も豊富な種類があります。有名なのはアンゴラ種でしょうか。衣料品でもよく毛が利用されている種類で、とても長く細い毛が特徴です。絡まりやすい細さをした毛は、生え変わる時期ではなくても、こまめにブラッシングをしなくてはなりません。

加えてデリケートな体なので、アンゴラ種類はあまり一般家庭で飼うのはおすすめできない種類言えます。とても手触りが良いので癒し効果は抜群!なのですが、飼いやすいかで考えるとお迎えは難しそうです。

他にも人気が高いのが、ジャージーウーリーやライオンヘッドと呼ばれる種類です。どちらも長毛種であることに変わりはありませんが、ライオンヘッドを種類のひとつとして捉えていないお店もあるようです。ジャージーウーリーは長毛種かつ耳が立った種類で、長毛種のうさぎの中では最も小さい部類に入ります。しかしアンゴラなどと同様、こまめなブラッシングが欠かせません。

ここがポイント!毎日ブラッシングが必要

長毛種は毛の生え変わり時期に関わらず、毎日ブラッシングした方が良いでしょう。毛が絡まりやすく、放置すると毛玉になってしまうからです。

毛玉になったものをうさぎが飲み込むと、お腹に溜まって体調不良や最悪の場合死亡の原因となることも。

勿論、生え変わりの時期には部屋やケージ中が毛だからけになるため、掃除も根気が必要です。

もし「絶対に飼いたい!」と思うなら、毎日ブラッシングできるか?毛玉を飲み込んだ時にすぐに駆け込める獣医は見つけているか?を今一度きちんと考えてから購入を決断しましょう。

やっぱり初心者さんのうさぎにはミックスがおすすめ!

どうしてもこの子じゃないと!という一目惚れは誰にだってあります。しっかり考えて、飼育環境も確保できそうであれば、どんな種類でも大丈夫でしょう。しかし、うさぎを飼ってみたいという気持ちはあるけど、種類は特にこだわらないという場合。

ミニウサギ(ミックス)をおすすめします。

丈夫な個体が多く、またいろんな性格の子ばかりなので、きっとうさぎと暮らす楽しさを教えてくれるでしょう。初心者さんにはまず、うさぎと暮らすことで得られる幸せや思い出を手に入れてほしいです。お好みの種類の子を飼うのは、うさぎの飼育に慣れた後からでも遅くはありません。

ミニウサギ(ミックス)は体の大きさも毛の色も、多様です。あなたにピッタリの子もいるはずですよ!いろんな子を見て、「この子が良い!」と感じたら、その直感を信じてお迎えしてあげてください。

うさぎを飼うために事前に買っておくもの

うさぎの飼育を始める際に必要なグッズは、どの種類のうさぎにも共通しています。たとえば最近人気の、スーパーミニウサギにも使えます。

必要なグッズについて、こちらでまとめてみました。スーパーミニウサギや通常のうさぎをお迎えする前に用意しておきたい最低限のグッズは、以下の通り。

※スーパーミニウサギの買い方と飼い方についての詳細
『小さい雑種スーパーミニウサギって?~うさぎの大きさ~』


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