人気のケージは安全?うさぎ用ケージを選ぶ際の注意点

通販で気軽に購入できるうさぎ用ケージは、それこそピンからキリまであります。有名メーカーが出しているから、あるいは、人気があるからと安易に口コミだけを見て購入していませんか?

口コミの中にある声だけが真実とは限りません。もしかしたら、単純に「安かったから、こんなものだろう」とちいさなトラブルを取り上げないでいるかもしれませんし、購入当初のプレビューゆえにトラブルが発覚していない段階で良い評価をしている可能性もあります。

今回は、ケージを選ぶ際のポイントを改めて見直してみたいと思います。

※ケージの床材の選び方については別記事で詳細を書いています
→→『うさぎを飼う時のケージの選び方は?~引き出しタイプがおすすめの理由~』へ

うさぎのケージは口コミを見て買うべきではない?隠れた危険性とは

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ネット社会となった現代では、ほとんどの方が新しい商品を購入するまえに口コミサイトやブログの体験談を参考にするでしょう。コスメ関係で言うと、有名なのが@cosmeさんでしょうか。中には使用者の肌質もしっかり書いてレビューしてくれる人もいるので、大変参考になります。

しかし、一方で某グルメ情報サイトのように、掲載しているお店や会社から不正にお金をもらい、社員がお店の実態とは異なるような良い評価を書いているケースも珍しくありません。

つまり、口コミ=本当の商品評価である可能性は半々。有名な通販サイトでも、真意はともかく関係者が良い評価を書いているという噂もありますね。そのような状況では、口コミを100%鵜呑みにして商品を選ぶのは危険です。

これは人間用の商品だけではなく、ペット用品にも当てはまります。

うさぎのケージを購入する際は、皆さん何を優先するでしょうか。

・価格が安い
・通販できる(配送してくれる)
・うさぎのサイズに合っている
・床材
・引き出しがある(掃除しやすい)

いろいろな視点、要望があるでしょう。忙しくて掃除する時間を少しでも短縮したい、という方は掃除しやすい引き出し付きなどを選びますし、掃除時間はこだわらないから初期費用が安いものを、という方は値段重視で選びます。

その優先事項に当てはまる複数のものの中から最終的に一つを選ぶなら、他には何を判断基準にしますか?好みの色やフィーリングもあるでしょう。そこで決まらなかったら、もしくは注文する際の後押しとして口コミを参考にする人も多いはず。

とはいえ、先に説明したとおり、口コミをそのまま鵜呑みにするのは危険です。たとえば某通販サイトでケージについての口コミを見てみると、購入直後の書き込みが多いのが印象的でした。

もちろん数日使用してみての書き込みもありましたが、いくらか探してみたところ、1年後など長い期間使用した後の口コミは見つかりませんでした。ケージは長期間使うものです。購入直後は気づかなかった不具合が1年後に見つかる可能性もないとは言い切れません。

たとえば、こちらの商品。

>>『クリアケージS うさぎ用 MR-305』詳細ページへ

口コミでは評価も良く、通販サイトで購入すると1万円未満と安価で購入できます。しかも、1万円以下なのに引き出し式で、尿が飛び散らないようケージの下部には透明カバーもついています。

商品的にはとても魅力だな、と思ったのですが、ひとつ気になったのが床材の隙間。うさぎの爪はちょっとしたことで抜けたり折れたりするため、この程度の隙間でも引っかかって怪我をしてしまう可能性があります。

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この、床材を2枚並べた間にできている隙間です。(画像の上半分部分の黒い床)

商品口コミでは事故や怪我に関する書き込みはありませんでしたが、個人的にちょっと気になった点です。もちろん、床材以外の点は値段の割りに使い勝手が良さそうなので、魅力的ではあります。

もし購入するなら、怪我のリスクを減らすように藁マットを敷いて隙間を隠すか、床材半分を取り除いて牧草で遊び場を作ってあげたりと対策をおすすめします。(うちではこれを使っています→『わらっこ倶楽部 うさぎの座ぶとん L』)

ケージを選ぶ時はうさぎにとっての危険も考慮しよう

では、どのようなケージなら良いの?という話ですが、基本的にはやはり「うさぎにとって居心地が良い」「安全に使える」「飼い主も扱いやすい」ものを選ぶのが一番。

  • うさぎのサイズに合っているか
  • うさぎを出しやすいか
  • 床材など付属物は安全か
  • 掃除がしやすい構造か
  • 移動しやすい重さor作りか

うさぎのサイズは、一般家庭で飼育されているうさぎのほとんどが大差ありません。ただし、ロップイヤー系は大きく、ドワーフ系は小さめに育つ傾向があります。ミニウサギ(雑種)の場合は成長するまで、どの程度の大きさになるか分かりません。

基本的にうさぎ用と書かれているケージであれば問題ないと言えますが、ロップイヤー系など大きめに育つ可能性が高い種類の子は、大きめのケージを購入してあげるようにしましょう。

うさぎを出しやすいケージであることも大切です。うさぎ専用であれば側面に出入り口が作られているものが主流なため、とくに深く考える必要はありません。

海外製や小動物用と大まかなジャンルで括られているケージを購入した場合、出入り口がケージ上部についていることもあります。

うさぎは数十センチの高さから落ちただけで骨折する危険がある動物です。(厳密に言うと転んだり自分で跳ねただけで怪我をすることもあります)上部から持ち上げて出すような、うさぎを落としそうな出し方しかできないケージは避けたいところです。

床材や付属品も重要。種類も大切ですが、妙な隙間はないか、ロフトは本当に安全か(個人的にロフトはいらないと思います)、です。通販の場合は付属品については確認しにくいので、安全でない場合は使わずに済むよう、取り外しが可能なタイプを選びましょう。

掃除については飼い主さんの好みもあるため一概には言えませんが、初心者さんには引き出し付きがおすすめです。

管理人は昔、引き出しのないタイプを使っていましたが、掃除の度に底部分を開けてケージ上部を別の所に置いて掃除、と場所はとるしちょっと面倒だしで引き出しタイプに変えました。

できればキャスター付きか、全体的に軽量タイプを購入するのもおすすめです。移動しやすい方が夏や冬の飼育環境を整えるのに便利な上、災害時の移動も簡単です。

うさぎ用ケージの購入時の注意点まとめ~画像も確認しよう~

うさぎのケージを購入する際は、以上のような点(安全・使い心地・扱いやすさ)に注意して、その中で自分やうさぎに合ったものを選びましょう。

通販サイトで購入する際は、口コミだけではなく画像をすみずみまで確認してください。口コミを参考にする際は、高ポイントの口コミだけではなく、真中あたりの得点の評価も見て、実際に使用した時の状況を書いているものを読みます。

「うちはこういう工夫をしています」「ここが気になったのでうちでは取り外して使いました」など、商品の難点や難点をカバーするための使い方が書かれていることが多いです。

>>『クリアケージS うさぎ用 MR-305』詳細ページへ

こちらの商品も、口コミを読む限りでは使い勝手が良いようです。床の隙間にさえ注意すれば、怪我の危険なく安価で良いケージを手に入れられます。ドワーフ系のように活発な性格で体の小さい子は怪我をしやすいため、別のケージを使用した方が良いかも。

また、怪我をしないようにこまめに爪切りも忘れずに。うさぎ用爪切りも市販されています。(こういうの→『ドギーマン ウサギのカーブ型つめきり』)不安な飼い主さんや、うさぎちゃんが活発な場合は病院でカットしてもらいましょう。

ペットショップでも引き受けてもらえますが、事故の危険があるため、対応になれている動物病院での爪切りが安全でおすすめです。

※爪切りについてはこちらの記事で解説中です。
→→『うさぎの爪切りはどこで頼めば良い?自宅で爪切りできない場合』へ

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