自己紹介
アルバイト当時は18歳の高校生
バイトの条件
体力のある方
待遇:時給1000円
バイト現場の地域:愛媛県西条市
バイトの仕事内容
温泉旅館にあるお風呂の管理を行います。
お風呂内の清掃とはしませんがお客さんが入浴中は薪をくべ湯加減を調整します。
これには結構な経験が必要であり当時の私ではどうすれば温度が上がるのか・下がるのか・維持ができるのかなど分からず先輩の言われるまましていました。
当時も既に電気や油で動かしているボイラーを使っている温泉施設は多数ありましたがここでは薪をくべて動かしていました。
聞いたところ、薪の方が大変ですがコスト的にかなり安いそうです。
しかもその旅館のオーナーが山を多数所有されているので燃料がほとんどタダ、さらにお客さんの中にはそういった薪をくべたお風呂を珍しがって来られる方も多く人気でした。
お客さんのいない時間帯は山に行き木を薪のサイズにカットします。
流石に木を切り倒す事は出来ないので別の方がしていました。
私は無造作に切られた木々を集めて屋根付きの場所に持っていき乾かしたり乾いた木を薪のサイズに斧で割ったりします。
バイトの思い出
基本的にボイラー室内で作業します。勤務時間は4時間程度ですが薪をくべている部屋ですので
とにかく暑いです。
もちろんのこと冷房の類はありません。
下手に室内の温度を下げるとボイラーにも影響するので禁止です。
ただ水分補給をするだけです。
凍らしたペットボトルが30分程度で溶け温くなっていくので保冷剤の入った保冷バックに入れます。
バイト中の水分量はかなりやばかったです。
また、中と外の気温が違うときは大変です。
何故かというとヒートショックが起きるからです。
ヒートショックとは暖かい部屋から寒い場所に移動すると急激な温度差になるため血圧の急上昇や低下が起き体に多大な負担が掛かります。それが原因で心臓発作になる人もいるそうです。
私の職場でも60代の高齢の方がボイラー室から外に出た際に突然苦しみだし倒れました。
幸いにも命に別状はありませんでしたが人ごとではありません。
常々先輩から言われていたのが「急に外に出るな!出るのであればボイラー室内にある休憩スペースで少し休んで水分補給をしてから出ろ」と
言われました。
薪を割る際一人で作業していることが多く旅館が山の中なので稀に野生動物と遭遇します。
猿や鹿はかわいいのですが一度あったのが猪との遭遇です。
薪を割っていたので斧は持っていましたが勝てるはずもなく周囲に障害物もないので背中を見せずにゆっくりと後退し逃げました。
幸いにも襲われることはありませんでしたが生きた心地はしませんでした。
このバイトをどこで知ったのか
高校生の頃バイトが原則禁止で出来なかったのですが裏方の仕事ならバレないと思い探していると
ハローワークにて短期のアルバイトとして求人が出ており
接客は一切ないと書いてあったのでこれならバレないと思い応募しました。
まとめ
日常生活ではまず体験しない仕事内容なので新鮮で良い体験でした。
アルバイトが終わった後もかまどでご飯を炊く際に役立てたり薪を割るのがうまくなったりとその後の人生でも大いに役立ちました。