ネイティブの感覚をつかもう!「日本人の英語」について

今回は、ネイティブが日本人の英語について「日本語で」書いたという、少し面白い書籍を紹介します。

日本人が「日本語」で英文法を解説する本や、ネイティブが「英語」で英文法を解説する本はたくさんありますよね?

この本の一番斬新なところは、ネイティブの方が、「日本語」で、日本人の英語の「ヘンなところ」を詳細に解説していることにあります。

文法書ではなく、普通の文庫本として販売されているため、正確には文法書というカテゴリーに入るものではないのですが、目からウロコの情報が多く、普通の文法書以上にわかりやすく、タメになる解説となっていますので、英語を学習する皆さんには是非読んでほしいので、ここで紹介させてもらいます。

日本人の英語 (岩波新書)

 

「日本人の英語」のおすすめポイント

先ほど文庫本として販売されていると書きましたが、日本に何十年と住まれ、日本語も勉強されたネイティブの観点から、「日本人の英語のオカシナ部分」が選び抜かれて書かれています。

したがって、一般的な文法書のように、英文法の1から100までの文法事項が体系的に記載されているものではありませんので、そこだけご注意ください。

ただ、「オカシナ部分」に限って記載されていますので、どこを読んでも「確かに、いつもそんな風に英語を話してるな・・・」と思ってしまうことうけあいです。

1.ネイティブの観点から、日本人の英語のヘンな点が記載されている

これは先ほどからお伝えしている部分ですが、ネイティブの観点から日本人の英語について書かれている本は、他にはなかなかありません。今までは普通だと思って話していたことが、ネイティブから聞くと、とてもヘンに聞こえていることが記載されており、どこを読んでも、ちょっと恥ずかしくなってしまいます・・・。

2.冠詞・時制の解説が素晴らしい

英語を学習するにあたり、特に難しいのが、冠詞と時制ではないでしょうか?「日本人の英語」を読むと、英語がいかに「物の数」と「いつ」という概念に厳しい言語か、よくわかります。また、ネイティブの冠詞と時制に対する「感覚」のようなものも記載されており、「なるほど・・・」とうなづく部分が多いです。

3.面白いので読んでてそんなに苦にならない

「日本人の英語」は文法書ではなく、あくまで文庫本です。なので、筆者の周囲にいる日本人とのエピソードや、また筆者が日本語を勉強しているときに失敗した経験なども記載されており、読んでいて飽きません。英語の文法について書かれてはいるものの、こういったエピソードが面白く、読んでいてあまり苦になりません。

必ず役に立つので、あまり構えずに読んでみよう!

文法書ではないとはいえ、学術的な記載となっているところもあり、少し難しい部分があるのも確かです。

ですが、「chicken」と「a chicken」の意味する違い(ご存知の方もいると思いますが、それぞれが指している意味は、全く違います)など、特に冠詞についての解説は素晴らしいと思いますし、必ず「気づき」を得ることができます!

ネイティブが聞いても、恥ずかしくない英語を話すための「特効薬」になると思いますので、あまり構えずに、気軽に読んでみることをおすすめします!絶対に損はしませんよ!

また、続編も出ているので、気になる方はそちらも読んでみてください。同じく、色々な「気づき」を得ることができるはずです。
続・日本人の英語 (岩波新書)
実践 日本人の英語 (岩波新書)










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