小さいお子さんのいる方だと、予防接種がたくさんあって病院に行く機会が多いので大変ですよね。絶対に受けなければならない予防接種以外にも、受けておいた方が良い予防接種もたくさんありますよね。
その1つが、水疱瘡の予防接種です。
水疱瘡と言えば、小さい頃にかかった経験のある方も少なくないでしょう。
水疱瘡とは
ところで、この水疱瘡は一体どのような病気なのでしょうか。水疱瘡は季節的には冬から春にかけて発症者が多い病気で、年齢的にはやはり赤ちゃんとか幼児に発症者が多いようですね。
でも、年齢が高ければ決してかからないと言う訳ではなく、かかった時に重症化しやすい傾向にあるようです。小さい頃にかかっておくと、一生ものの免疫を得ることができて再発の心配は極めて少ないようです。とは言っても、なりたいからと言って、病気にかかれる訳でもないですよね。
もし幼児の頃にかかった経験が無ければ、水疱瘡の予防接種を受けておくのも1つの対策です。
大人と子供の症状の違い
では、水疱瘡は子供と大人とでは、一体どのように症状が異なるのでしょうか。
【子供の症状例】
まずは、子供の水疱瘡の場合には、発熱、全身の赤い発疹などがあります。
赤い発疹は数mm程度の赤くて小さめのボツボツしたものが、水膨れ、膿を持った膿疱、かさぶたなどへと変わっていきます。
全てがかさぶたになれば改善に向かっているので安心ですが、それまでには1週間もの期間がかかります。感染力がもっとも強いのが水膨れの時で、かさぶたになってしまえば感染力は弱まります。
【大人の症状例】
一方、大人の水疱瘡の症状は、ニキビや倦怠感などの初期症状から始まります。
ところが、症状が進むにつれて、発熱や水膨れなどの症状へと発展していきます。
大人の水疱瘡では子供の水疱瘡に比べて熱自体も高いのですが、水膨れもかゆみではなく痛みの方が強いと言われています。
さらに、肺炎や肝炎などの症状を合併してしまう危険性もありますし、妊娠中の発症に関しては胎児に悪影響を及ぼす危険性もあります。
こんな水疱瘡は、「水痘・帯状疱疹ウイルス」と言うヘルペスウイルスの一種が初めて感染することで発症するものです。
水膨れに直接触れることでも移りますし、感染者の咳やくしゃみなどの飛沫を吸い込むことでも移ります。
予防対策について
では、水疱瘡の予防対策はどのようにしたら良いのでしょうか。
まずは、予防接種を受けて体内に抗体を作っておくことです。予防接種は生後12ヶ月から受けることができるので、一度受けておくと万一感染した時に症状を軽減することも可能です。
次に大切なことは、感染者には接触しないようにすることです。
特に小さいお子さんだと知識に乏しく、仲の良い友達に接触して感染してしまうケースもよくあります。こればかりは、おかしいと感じた場合に周りの大人が注意してあげるしかありません。
<注意点>
さらに、水疱瘡にかかってしまった場合には、水疱瘡を掻いたり触ったりは出来るだけ止めましょう。かゆい時には熱い風呂ではなく、ぬるま湯に入ってかゆみを和らげましょう。この他には、体調がおかしいと感じた場合には、早めに医者にかかりましょう。
※2014年10月から定期接種になり、1-2歳児は公費で受けられます。また、経過措置として、2014年度末(2015年3月末)までは、3、4歳のお子さんの1回目に限り公費で受けられます。(既に水痘に罹患したことがある方や既に水痘ワクチンの接種を受けたことがある方は、接種対象外となります。)
参考:水痘(みずぼうそう)ワクチン
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