最近は、英才教育に燃えているお父さんお母さんが実に増えていますよね。英才教育を提供しているスクールでは、「小さい頃から学習の習慣を身に付けておくと、社会性や学習能力が身に付く。」などと必死で宣伝していることが多いものですよね。
これを聞くと、ますます「確かに大きくなってから学ぶよりも、柔軟性のある子供のうちから色々な経験をさせておいた方が良いよね。」なんて思いたくなりますよね。
早期英才教育は効果があるのか?
でも、実際にこのような英才教育は、本当に一生を豊かにしてくれるものなのでしょうか。実は、アメリカのある研究では、「英才教育は大人になってからの知能に影響を与えることはなく、むしろ英才教育以上に遺伝による影響の方が大きい。」と言うことが分かっているようです。
ちなみに、この研究はあくまでも一説に過ぎず、中には「英才教育は大人になってからの子供の知能に影響を与える。」と言う有力な説もあるようです。
どちらが本当なのかに関しては、親の教育方法と子供が大人になってからの知能の関係を調査した研究データもあるようです。
IQは、教育方法より遺伝的要因が影響する?
まずは、中学生と高校生を対象に「Picture Vocabulary Test (PVT)」と言う言語能力を知るテストを行い、同時に親の教育方法に対する評価を行ったようです。そして、その後18歳から26歳の間に、もう一度同じPVTを受けさせたようです。
すると、結果として、せっかく子供の頃に熱心に教育しても、大人になってからの知能と親の教育方法にはほとんど関連性は見られなかったようです。
もしかしたらこの結果と相反する「子供の頃の教育が大人になってからの知能に大きく影響する。」と言う考え方は、単に教育熱心な親が高いIQを備えていてそのIQが子供にも遺伝しただけのことなのかも知れませんね。
とは言っても、決して「子供の頃に一生懸命に教育するのが無意味なこと。」と言う訳ではありません。大人になってからどのくらい知能が発達するかは、遺伝以外にも遺伝をカバーするような要因が何かしら出てくるかも知れません。
教育費をいくらかけたかより何を伸ばすかが大切
最近では、収入の少ない家庭に対して育児手当が支給されています。なので、この手当をお子さんのために使うこともできますよね。
ただ、子供の教育にどれだけの費用をかけられるかは、それぞれの家庭で随分と変わってきますよね。教育に費用をかけられる家庭は、お子さんの無理のない程度でお子さんにとって良いきっかけ作りとなるような教育の機会を提供してあげられると良いですよね。
逆に、教育にかけられる費用に限りのある方は、お子さんの意思を組みとってやる気や好きなことを伸ばしてあげるのも良いですし、苦手なものを克服することに力を入れても良いですよね。
お手頃な自治体の貸しスペースで運営しているスポーツや勉強、音楽などの教室も多いですよね。こういうものだと月に数千円くらいで参加できるものもあるので、ぜひ利用してみるのも良いかも知れませんね。
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