資金繰り表の作り方のマニュアル書はたくさんあります。

町の書店に行きますと、資金繰り表に関する本は資金繰り本といって、まとまって1つのコーナーになっているところが多いです。それだけ買って行く人がたくさんいるということでしょう。

何らかの事業をやっていれば、必ず必要な資金繰り表です。資金繰り表を作らないで商売している人は極めて少数派です。これから商売を始めようとしている人、商売を始めたばかりの人、資金繰り表を作ったが活用法がよく分かっていない人、資金繰り表から何が分かるか知らない人、分析の方法が分からない人、銀行融資に役立つ資金繰り表とは、など、資金繰り表の基礎的な作り方から応用まで、色々なシーン別に本が並んでいます。

作り方基礎編から使い方応用編まで一気通貫でまとめて書いてあるマニュアル書が多いですが、資金繰り表の作り方や基礎的な所に重点を置いた本や、資金繰り表の何かを深く知る方法を記した本、資金繰り表の分析方法に焦点を絞った本、資金繰り表の広範な使い方を記した本など分類は可能です。

基本的に資金繰り表の作り方を勉強する、ということは基礎的な作り方のルール、イロハをまず知るということ、資金繰り表を作る目的、資金繰り表から得られる情報、経営に活かす方法などを勉強するということです。経営に直結した資金繰り表でなければ意味がありません。

いくつか分類しておすすめの本をご紹介します。

資金繰り表の作り方の基礎を勉強するのにおすすめの本

これだけは知っておきたい資金繰りの基本と常識 小堺桂悦郎著 フォレスト出版

小堺氏は自らを資金繰りコンサルタントとしています。資金繰りに特化したプロですから、内容に説得力があります。おすすめの一冊です。

これまで資金繰りをわかりやすく体系的に伝える教科書がなかった。そこで本書では、多数のイラストや図解を用いて経験がなくても資金繰り表の基礎知識から応用テクニックが感覚的に身につくようにした。

資金繰り表については顧問税理士や会計士に相談する人がいますが、残念ながら彼らに資金繰りについて適格なアドバイスはできません。税理士は税務のプロであり、会計士は会計のプロです。資金繰りのプロではありません。

なぜ資金繰りを学ぶことが大切なのか、なぜ資金繰りができないと倒産するのか、なぜ資金繰りのために経理や会計の知識が必要なのか、なぜ売り上げが増えると資金が追い付かなくなるのか、資金が足りなくなったらどこから調達するのかなど、資金繰りと会社経営の関わりあいをかなり具体的にケーススタディーに近い説明の仕方で説いています。分かり易くマニュアル書として読み物としても役立つ書物です。

使える!資金繰り表の作り方 経営コンサルタント大森雅美著 旬報社発刊

ダウンロードできる資金繰り表ファーマット付き。基礎から応用編まで詳しく教えています。資金繰り表の作り方の基本から、構成のポイント、活用法までオールランドに説明しています。入門書として最適です。

資金繰り表の使い方、分析を勉強するのにおすすめの本

・会社を強くする資金繰りテクニック 田畑真七著 モールオブティヴィ発刊

経理知識のない人でもわかるように易しく書かれた本。資金繰り表を作ることが資金繰りの第一歩。資金繰り表を使いこなす5つの対策。

・間違いない資金繰りのツボがよくわかる本 西口貴憲著 中小企業出版発刊

資金繰りとは何か、から始まり、資金繰り表の仕組、分析方法、資金調達の方法などを詳しく述べています。

・社員10人までの小さな会社の資金繰りがよくわかる本 上坂明宏他著 明日香出版社発刊

マニュアル本であるが、記事の進展がストーリー仕立てになった読本です。具体的な数字を使って管理書式を用いた実践的な内容で資金繰り表作成トレーニングができるようになっています。よくある質問と回答コーナーもあります。

借入に使う資金繰り表

・借りる技術返す技術―元銀行融資担当者が教える資金繰り 小堺桂悦郎著 フォレスト出版発

資金繰りをする上で重要な考え方を説明、意外と知らないあるいは勘違いしやすい資金繰りの基本を説明。借入に関して最低限知っておくべきことを説明。

銀行の査定方法、銀行員の考え方、返済額を減らすための技術を説明、独自に開発したノウハウを大公開

まとめ

以上の他にも資金繰り表の作り方教則本、作り方ノウハウ集、役立つ資金繰り表の作り方、分析法、活用法、財務諸表としての資金繰り表など非常に多くの書籍が発売されています。

初心者の方がいきなり本屋さんの資金繰り本の棚の前に立っても、種類があり過ぎて、自分に合う本がどれか咄嗟にはわからないでしょう。ご紹介した本はほんの1部ですが、選択のてがかりにはなると思われますので一読ください。

※こちらご参考に
資金繰り表作成ソフトでおすすめはどこか?(無料・有料別に分析)