企業の人材採用担当者にとって厳しい時代に入っています。

少子高齢化は年々顕著になり、生産に関与できる若手は減少し、シニア層が益々増加しています。

これでは国がもたないということで、危機感を持った政府は、働き方改革で一億総活躍社会実現に向けた取り組みを提唱し、関係法案の成立を目論んでいます。

中小企業の人材採用担当者は既に働き方改革の前に悲鳴を上げています。人材は言うまでもなく、企業経営の骨格をなすものでありますから、人材なくして企業は成立しません。中小企業はその会社にとって優秀な人材を見つけ採用を現実的に行っていくことは極めて重大事です。

中小企業にとってなかなか人材の採用が難しくなってきていますので悩みも深くなってきつつあります。

優秀な人材を見つけるいい方法はないでしょうか?

中小企業も大企業と一緒になって同じ土俵でこの求人戦争を勝ち抜いていかねばなりません。中小企業の人材確保にいい方法はあるのでしょうか。大企業と比べて中小企業の方が絶対的に有利と思われる方法も別段見受けられませんので基礎的な手順で丁寧に進めていくことが必要となります。

人材を見つけるのであるから、求職者との接触の機会をなるべく多く持つことが必要です。

昔と違って、求人の方法は多岐にわたっています。それらの全てを実行することは中小企業ではとてもできません。

その中でいくつか焦点を絞って集中的に求人対策を行っていくことになると思われます。

費用がかかる求人媒体による求人、最も多くの費用のかかるマッチングサービス、一般的な求人情報誌の使用、費用のかからないハローワーク、新卒者に対しては、学校へのコネの構築、求人案内、企業説明会参加、企業訪問、インターンの受け入れ等様々あります。

参考:人材募集としてビズリーチは使えるか?メリット・評判について

最近ではこれに加えて、逆求人イベントと言って、求職者が自分のプロフィールやPRなどの書類を持って採用担当者と複数面談して、その後1対1で話合う、という新手法も話題になっています。

そして、SNSを使った次世代型採用手法でfacebookやTwitterをツールにして告知したりスカウトしたりする方法が開発されています。

要は、採用担当者が多くの採用方法について十分な知識を持つこと、それら採用方法で当社なら、どの方法にするかを熟考の上、決定することです。

人材を見つけるためには、まずその見つける手段を網羅して知っておくことが必要です。

あなたの企業にとって優秀な人材とは?

優秀な人材とは、一般論とあなたの会社にとって優秀な人材とは根本的に異なります。あなたの企業にとって優秀な人材の人物像が定義として決まったものはありますか?企業それぞれに経営を行っていく上で必要な人材の基準の策定は必須事項です。

一般論として、優秀な人材の特徴はあります。一つの定義として、仕事で結果を出したり、生産性の高い仕事をしたり、仕事におけるパフォーマンスが高い人、という言い方もあります。

あなたの企業の優秀な人材の人物像を定める場合は、今までの実績や現場の声をよく聞いて、会社の人物像の概略を整理し、現時点の人材に対するニーズや要求内容と将来の会社の展開を見据えたうえで必要な知識や技術などを含めた人物像を作っておく。

できれば人事評価制度、採用条件、福利厚生、事業理念、会社の現況と将来などをまとめておく。これを面談時に使用する。

これがあってはじめて採用活動の時に、自社が求める人物像、優秀な人材採用の判断基準となります。一般論の優秀な人材は必ずしもあなたの企業にとって優秀な人材とは言えない可能性があります。

優秀な人材の見つけるための基準をしっかりとつくる

優秀な人材を見つける方法は前項で上げましたように、我が社にとって優秀な人材とはどんな人物かを明確にしておくことです。

これがあってはじめて人材を探し出すことができます。一般論の優秀な人材は参考程度にしておきましょう。

見分ける方法は、なるべく多くの時間を面談にあてるべきです。

但し、優秀な人材は、採用担当者のあなたと企業そのものをしっかり見ようと努力しています。あなたの会社も見られているわけです。

求人の売り手市場はまだまだ続きます。求職者と面談によりいかに信頼関係ができるかが大きなポイントです。優秀な人材は、この会社で何ができて、どんな可能性があるのか、会社のセールスポイントは、待遇は大企業と比べてどうなのか、将来性は、理念は、働き易さは、企業業績は、などを逆に質問するでしょう。それらを聞いて、自分の将来を託するに適当と思えば、雇用契約することになります。

まとめ

優秀な人材がどんな人物か一般論では色々意見があります。しかしほとんど企業側が使ってみてはじめて分ることが多いです。

例えば自分の役割、ミッションを明確に理解し、少しの情報量で物事の本質を見抜くことができる能力を持ち、その後の行動に応用ができ、会社が抱えている問題や自分の対応すべき方法、事柄などすぐ理解して完成させることができる人材。こうした理想的な能力の持ち主を採用前に見つけ出すことはほとんど不可能でしょう。

求職者との面談時やインターンなどでの個別面談という接点ではじめて我が社に必要な優秀な人材を見つけるチャンスがあります。

※人材募集についてはこちらもご参考に
中小企業の従業員の募集方法 ~ハローワークだけでは集まらない~