災害時の避難所で必要なうさぎ用ケージ~おすすめキャリー情報も~

こんにちは、うさぎぱんです。近年よく「富士山噴火が近い」や「大きな地震がくる」など騒がれていますね。近いものだと2019年~2020年には南海トラフ地震が70%の確率で起こるそうです。

そんな中ふと思ったのが、災害時にうさぎを連れて避難する場合のケージはどうするか?という疑問です。猫用で良さそうなものを見つけたので、ご紹介します。

災害時のうさぎのケージやキャリーバッグは何を使うべきか、よりうさぎがストレスを溜めないようなものはないのか、お探し中の人はぜひ参考にしてみてください。

災害時の避難にうさぎは連れて行ける?


災害時に避難命令が出される場合もありますが、犬や猫、うさぎなどのペットを飼っている人は、ペットが心配なあまり避難所へ行かず家に残るケースも過去に多くありました。

しかし、その結果被害が拡大してしまっていました。この問題を解消するために、近年では避難所によってはペット用のスペースを用意してくれるようになっているのをご存知でしょうか。

もちろん、収容可能人数などの問題でペット不可となっている避難所も少なくないので、事前にペット可能な避難所を探しておかなくてはなりません。ペット可能な避難所であれば、うさぎだからと断られる心配はありません。

現在、残念ながらペット可能な避難所の情報はまとめられていないようです。そのため、避難所の規模で予測することしかできない状態です。

自治体で配られているハザードマップや、書店で購入できる地図に書かれている避難所を見て、家から歩いて行ける距離の避難所のうち、規模の大きめなものを選んでメモしておきましょう。うさぎ飼い同士での情報交換もおすすめです。

この現状から考えて、災害時のうさぎの避難所への同行は、可能な場所と不可な場所がある。と結論付けられます。

いざという時に避難所を渡り歩かずに済むように、事前に飼い主さん自身で近所の避難所を実際に目で見て、規模を把握しておきましょう。

うさぎに避難は必要?災害時に家に置いて行くリスク

そもそも、避難所に連れて行かなければ良いのでは?と思う人もいるかもしれません。実際、家に置いていった犬や猫が自力で生き抜くケースはあります。が、うさぎも同じようにできるかと言うと難しいところです。

災害時に放置されても生き抜きやすい犬や猫とうさぎの違いは、ケージに入れられているか否かです。犬や猫はケージに入れられている子もいますが、庭や室内で放し飼いにされている子も多いです。

彼らの場合はエサを自力で調達できますが、ケージに閉じ込められているうさぎは自力で草を食べに外へ出ることはできません。かといって庭に放してしまえば、今度は犬や猫、鳥などに襲われる危険が出てきます。

また、気温の変化で弱る可能性もあります。避難が必要となる災害は、たとえば浸水や土砂崩れなど雨や台風によるものと、地震によるものが主に考えられますが、実は災害には起きやすい時期があります。

地震は季節に関係なく起きますが、雨や台風によるものなどは、季節ごとに起こる可能性が変化します。関東地方のとある都市の例を挙げると、水害は6月上旬から9月下旬あたり、台風被害は7月下旬から10月中旬がもっとも発生しています。

他にも12月中旬から3月下旬には雪害が、4月中旬ころから年末まではひょう害などが起こりやすいです。地域によっては雪が原因で災害が起き、避難することもあります。

この地方の例を見れば、極端な話、水害などは夏の暑い時期に、雪などの被害は冬場に起こりやすくなっています。つまり、気温が高い日もしくは低い日です。うさぎにとって、過酷な時期に災害は起こりやすいのです。

エサや水をたっぷり与えておけば数日は生きるだろう、と置いて行くと、空腹や水害などは免れたとしても、気温が原因で死んでしまうかもしれません。このリスクを考えると、災害時にうさぎを家に置いていくのはおすすめできません。

ペットを連れてくる人は多くいます。他の人に迷惑だからと気にせず、一緒に避難する方法を選んでください。マナーさえ守ればうさぎも受け入れてもらえます。マナーは、たとえばキャリーバッグに入れて連れて行く、などです。

避難所で使えるうさぎのキャリーバッグ

避難所は基本的に複数の家族が使うため、狭いスペースで生活することになります。ペット可能な避難所の場合、ペットだけ集められて別のスペースで管理されることが多いです。

しかし、中には家族と一緒に避難所内のスペースを借りることになる場合もあります。とくに犬や猫と違い、うさぎを飼育している人の把握はされにくいため、うさぎなどの小動物は飼い主個人で管理するよう求められやすいのです。

ペット同行の考えが浸透しつつある各自治体ですが、それでもペットといえば犬や猫をイメージする人の方が多く、用意されるペット用スペースも犬や猫を想定して作られます。よって、うさぎは個人で面倒を見てね、と言われます。

そのような場合を考えて、避難所へうさぎを同行させる際はキャリーバッグが必要となります。

キャリーバッグを選ぶ際は、固めのものを選ぶようにしましょう。多くの人が出入りする避難所では、蹴られたり踏まれたりするリスクがあるため、形の崩れやすいものは避けるべきです。

また、夏場は気温や湿気の危険もあるため、通気性のあるタイプを選びましょう。動物病院に行く際に使っているものであれば、うさぎも自分のにおいがついているので安心して過ごしてくれます。

避難所でうさぎのケージが必要になる理由

一時的な避難であればキャリーバッグのみで問題ありませんが、長期になりそうな場合は、ケージの持ち出しも考えておかねばなりません。

うさぎのキャリーバッグはあまり場所をとらないので、避難所の狭いスペースでも管理しやすいのではないでしょうか。とはいえ、ずっと小さなキャリーバッグの中では、今度はうさぎのストレスや運動不足が気になります。

とくに長期の避難所暮らしとなる場合は、いつまでも狭い場所でじっとさせられていることで、うさぎにとってストレスを感じやすい状態です。部屋の中で毎日遊ばせていた子であれば、なおさら遊びたがるでしょう。

ペット用のうさぎは巣穴暮らしをしていた品種が先祖だから、小さな穴の方が良いはず。そう思っている人も多いと思いますが、それはあくまで普段生活している時の、リラックスできる場所の話。

いくら狭い場所が好きな動物でも、定期的に体の体勢を変えたり寝転がったりするスペースはほしいのです。環境の変化に敏感なうさぎですが、避難所暮らしが長期となれば避難所という環境にも慣れ、次第にいつも通り体を動かしたくなります。

うさぎが体を動かしたくなった頃に困るのが、キャリーバッグだと狭すぎること。そして、簡単に出してはあげられないということ。避難所内でペットを散歩させていれば、どんなに大人しい子であっても、ひんしゅくをかうでしょう。

そこで必要となるのが、うさぎ用のケージです。キャリーバッグよりは体をある程度動かせるスペースがあり、室内に出しているわけではないので、他の避難者の迷惑にもなりにくいです。もちろん、スペースへの配慮は必要ですが。

最近は組み立てやすい小型のケージも販売されているので、うさぎの体の大きさと持ち運びやすさで選んでください。最低限、体を伸ばして寝転べる広さがあるとうさぎも過ごしやすいです。

とはいえ、キャリーバッグにケージ、避難グッズが人間用とうさぎ用、と荷物が多くなる点が気になります。うさぎはマンションでも飼いやすいことから、飼い主さんの中には一人暮らしの人も多いので、荷物が多すぎると同行自体が難しくなります。

そのような時は無理にケージを持ち出さず、キャリーバッグだけを持ち出すだけで十分です。できる限りうさぎがストレスを感じないよう、こまめに接してあげましょう。

また、ケージにもなるキャリーバッグが販売されているので、そちらを利用するのもひとつの手です。

ケージにもなるキャリーバッグも活用してみよう

先日、「普段はキャリーバッグとして使えて、非常時はバッグを広げてケージになる」という便利グッズを見つけました。犬猫用ですが、大きさ的にうさぎの避難にも使えそうでした。

それがこれ。『リュック型ペットキャリー GRAMP』というものです。

>>『【ペットキャリー GRAMP】』公式サイトへ

動物病院への通院や散歩の時などは、そのままリュックタイプのキャリーバッグとして利用でき、非常時はキャリー部分を広げると筒型のケージ部分が出て、3倍ほどの広さになります。

個人的に良いな、と思った点は、

  • リュックなので持ち運びやすい
  • 給水ボトルが使えるようになっている
  • ケージを別に持ち歩かなくて済む
  • 避難所へスムーズに入りやすくなる

という点です。

リュックなので非常時に両手がふさがっていても使えますし、給水ボトルを挿す穴もあります。そのままでも十分ケージ代わりになりますが、広げればまさにケージのような広さになるので、ケージを別に用意する必要がありません。

ケージの有無は、避難所での手続きもスムーズになります。余計な荷物を入れるスペースがないところはもちろんケージの持ち込みが許可されませんし、せっかく持ってきたケージを所定の場所へ捨てるように言われるかもしれません。

最初からケージを持っていなければ、そのように言われませんし、置き場を探す必要がないので避難所へもスムーズに入れます。

ペット同行可能な避難所かどうかは、直接行ってみるまで誰にも分かりません。もしケージ持ち込み可能なところであれば、このリュックを持っていれば広げるだけで済みます。新しく取りに戻ったり一から組み立てる必要がないのは便利です。

ただ、うさぎは噛み癖のある子が多いので、ケージ部分となるメッシュが破られないかが気になりました。猫の引っかきなどを想定して丈夫な素材で作ってあるらしいので、飼い主さんがこまめにチェックすれば大丈夫かな、とは思いますが。

私が偶然見つけたのはこのGRAMPだけでしたが、探してみると似たような機能を持つキャリーバッグは見つかるかもしれません。

  • 一人暮らしで荷物をたくさん運べない
  • 近所にペット同行できそうな大きい避難所がない
  • そもそも普段から両方を家に置くスペースがない

こういった事情がある方は、ケージにもなるようなタイプのキャリーバッグを探してみてはいかがでしょうか。

うさぎ用は見つからなくても、猫用や小型犬用も活用できるものが多いので、それらの売り場も探してみることをおすすめします。(ちなみに我が家の冬用のキャリーバッグは小型犬用です)

災害時に使ううさぎのキャリーバッグとケージの選び方まとめ

GRAMP公式サイトより

災害が起こったら、うさぎを連れてペット同行可能な避難所へ行きましょう。大きめの避難所を選べば、高確率でペット同行が認められます。逆に、小さめの避難所はスペースの関係でペット不可としている可能性が高いです。

一時的なものであればキャリーバッグ(とエサや水など)のみで十分なのですが、長期の避難となる場合はケージが必要です。

他の避難者に踏まれたり蹴られたりしないよう、キャリーバッグもケージも狭いところで使える小さめサイズを選びましょう。また、ケージは硬くて崩れにくいもの、組み立てやすいものが使いやすいです。

ケージとキャリーバッグの両方を持ち運ぶのが難しい人は、広げればケージになるキャリーバッグというものが販売されているので、そういったものを検討してみてはいかがでしょうか。

良いものが見つからない場合は、今回、私が見つけたペットキャリー GRAMPのように、犬猫用のものも活用できます。避難所という非日常の中でうさぎが少しでも快適に過ごせそうなものを選び、使ってあげてください。

※災害時の避難のコツや必要な防災グッズについては、別の記事にまとめています。そちらもぜひ参考にしてみてください。→→『地震対策に!うさぎのための防災~ペットと避難するために必要なこと~』へ

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