水道水でうさぎのお口ケアができる機械「伝医水」とは?

犬や猫の口臭予防に良いと言われている水があります。歯石に効果的だとされているのが口臭予防につながるのですが、この水、実はうさぎにも有効です。

あまり口臭には無縁なうさぎですが、一方で歯の伸びすぎなど口内トラブルは多いです。

今回は口臭予防や歯石予防に良いという水のご紹介と、うさぎに良い理由についてまとめてみました。口内トラブルが多いうさぎに健康に長生きしてもらうために、飲み水にもこだわりたい。そんな飼い主さんにおすすめです。

口臭予防に良いと評判の水『伝医水』とは?

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犬や猫の口臭予防に良いと評判なのが、伝医水(でんいすい)です。専用機械で水に静電気を流し、水分子を細かく、安定化させることでできる水です。

特別な工場で作られたかのような名前ですが、実際には専用の機械を使って自宅で日常的に使用している水を変化させるだけで完成します。つまり、元をただすと水道水。機械さえあれば誰でも手に入れることのできる水です。

特徴は、水分子が小さくなるため、細胞に浸透しやすくなるという点。体にすっと馴染むことから、不純物を洗い流す新陳代謝アップが期待できます。

口臭や歯石の原因菌にも付着しやすくなり、口内洗浄にも使えます。菌を洗い流すことで口臭や歯石の予防ができるとされています。

元は獣医の要望に応えて作られたという伝医水の機械は、動物病院でも使用されています。犬や猫の口臭予防に、とされていますが、公式サイトを見るとうさぎやモルモット、人間も飲料水として利用できるとのこと。

実際、動物病院内のスタッフで毎日飲んでいると言う獣医さんもいるほど。

正式なエビデンス(科学的根拠)がないのがネックですが、動物臨床医学会では「数週間の継続使用で効果が見られた」と発表もあり、早い子で2週間、平均して4週間ほどで改善が見られました。

うさぎに伝医水を飲ませるメリットはあるの?

うさぎは口が小さいため、口腔内トラブルが起こっても治療しにくい生き物です。

そもそも日本の獣医学部に動物専門の歯学部がないため、歯学専門の獣医師が厳密には存在しません。そのため、犬や猫も口腔内トラブルは治療が難しいのが現代日本なのです。ただでさえ少ない動物の歯学に詳しい獣医の中で、さらにうさぎに詳しい人を探すのは大変に困難です。

治療が難しいほど小さな口をしたうさぎの口内を、歯学に明るくない獣医に見せなくてはならない。これって怖いことだと思いませんか?

ちょっと食べ物を食べなくなっただけで、うさぎは簡単に命の危機にさらされてしまいます。もし口内トラブルをきちんと治療できなかったら?治療に失敗したら?そのストレスで、うさぎは死んでしまうかもしれません。

少しでもそのリスクを減らすには、口腔内トラブルを起こさないように予防をしておく必要があります。

うさぎの口腔内トラブルの多くは歯の伸びすぎが原因のものが多かったのですが、現代ではうさぎも虫歯などのトラブルが増えてきています。おやつの与えすぎなど、間違った食生活が原因です。

伝医水は口臭や歯石の原因となる菌に付着し、洗い流す手助けをしてくれます。いつもの飲み水を機械にかけるだけなので、食事の変化に敏感なうさぎでも導入しやすい点がメリットです。

もし、日常的におやつをあげていて虫歯が心配だ、というのなら、伝医水を試してみてはいかがでしょうか。水分子がこまかくなることで浸透しやすく代謝も上げることから、脱水しやすい夏や乾燥しやすい秋冬の飲み水としても最適です。

伝医水はどこで手に入るの?購入方法や入手方法

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(↑家庭用の伝医水製造機もあります。)

私が伝医水について知ったのは、とある動物病院のスタッフブログでした。その動物病院では、希望すれば伝医水をペットボトルに入れて分けてもらえるそうです。軽く調べてみたところ、他の動物病院でも入手できるところがいくつか見つかりました。

  • 伝医水を導入している動物病院で分けてもらう
  • 伝医水を製造する機械(アニマルウォーター)を購入する

伝医水を入手する方法は、この2つ。機械は通販サイトでも取り扱っているため、誰でも購入することが可能です。

基本的には水の味のままですが、水分子がこまかくなることで口当たりが変わるため、いつもの水よりもたくさん飲むようになった、という飼い主さんの声もあります。

うちの子は飲むか心配、という方は、機械購入前に試飲をしてみてはいかがでしょうか。近所の動物病院で伝医水を導入していないか、試飲用に少量分けてもらえないか聞いてみましょう。だいだい1~2L100円前後で分けてもらえます。

人間も飲めるため、機械を購入する場合は一緒に使用することも可能です。製造にかかる時間は5時間、賞味期限は冷蔵庫で保管して5日ほどなので、大きめのペットボトルで作って人間とうさぎ共用にすると無駄なく飲み干せます。

うさぎの口臭予防や歯石予防に使える伝医水のメリットまとめ

うさぎは体調不良がない限り、あまり口臭はありません。(盲腸フンを食べているときは別ですが)

しかし、おやつの食べすぎなど現代の食生活では虫歯や歯石の危険が考えられます。虫歯が原因で寝たきりになったうさぎの写真を見たことがありますが、顎に膿がたまってとても辛そうにぐったりしていました。

虫歯を発症して膿が溜まるようになると、食事は毎日飼い主が流動食を流し込んであげなくてはなりません。トイレも自力ではできず、毎日こまめにお尻を拭いてあげる必要が出てきます。

もし虫歯ができて寝たきりにまでなってしまったら、きちんと四六時中介護をしてあげられるでしょうか。一人暮らしで忙しい人の多い現代では、なかなか難しいと思います。

そんな自体を少しでも避けられるなら、伝医水のような健康グッズを導入してみるのもひとつの手です。あくまで獣医さんがおすすめしている、という程度の商品なので、すべてのうさぎの口腔内トラブル予防になるわけではありませんが、何もしないよりは安心できます。

もちろん、おやつの与え方や牧草の量を見直すことも忘れずに。毎日の食生活をきちんとコントロールすることも大切です。

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