うさぎが大好きな人は、できれば複数のうさぎちゃんを飼いたいと思うかもしれません。
また、少し飼うのに慣れてきた頃、多くの人が思うのが仲間を増やしてあげたい!ということ。
でも、うさぎって複数で飼って良いものなんでしょうか?
こちらでは、複数飼いについての注意点をご紹介しますね!
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うさぎは淋しがり屋?はうそ?
『うさぎは淋しいと死んじゃうんだよ?』という言葉を聞いたことがある人も少なくないでしょうね。
たくさん仲間と一緒にいさせてあげないと、淋しくて死んでしまう。
そんなイメージが根付いているうさぎですが、実は、そんなことありません。
むしろデリケートで警戒心の強い生き物なので、一人の状況を楽しむ子が多いです。
飼いうさぎの先祖でもある穴うさぎは、大人になると一人で巣を作って生活します。群れ化する時も、1羽のオスにメスが複数集まる程度。
縄張り意識が強く、自分の巣穴に他のうさぎが近付くのは嫌!特にオス同士だとその感情が顕著です。
飼い主に馴れてくると甘えてきますが、基本的には一人でのんびり過ごす方が大好き。
新しく別のうさぎを飼いはじめると、自分のテリトリー(飼い主)を奪われたことに嫉妬したり、腹を立てるかもしれません。
多頭飼いは絶対無理なの?
では、多頭飼いは絶対に無理なのか?というと、それもまた極論のような気がします。
長年うさぎを飼っているようなうさぎ好きさんの家庭では、多頭飼いしているケースが珍しくないんですね。
うちでもうさぎを2羽飼っていたことがありました。
その時の経験として注意点を挙げるなら、次のような点です。
性別に注意
前述のように、うさぎは縄張り意識が強いです。
オス同士だと本能で争ってしまうでしょう。また、オスとメスでは繁殖してしまいますね。
多くの多頭飼いさんがすすめるのは、メス同士で複数飼う方法です。
オス同士にくらべて喧嘩する可能性が低いんですね。
ただ、うちの場合はどちらもオスでした。
喧嘩することが一度もなかったので、最終的にはうさぎちゃんの性格によると言えるでしょう。
※初心者が最初に選ぶのはオスかメスか?はこちらご参考に
初心者が最初に選ぶべきうさぎはオスとメスどっち?~初めてのうさぎ飼育~
⇒初心者が最初に選ぶべきうさぎはオスとメスどっち?
多頭飼いには時期がある
初心者さんが最初から多頭飼いするのは、おすすめできません。
まずは世話に慣れてから、家族を増やすかどうかじっくり考えましょう。
そして、これは経験上言えるのですが、うさぎの多頭飼いには時期があるように思います。
メス同士なら特に時期を選ばなくても問題ありません。(ただし、先住者が妊娠していたり病気になっている時はNGです)
オスの場合は、喧嘩するリスクをなるべく減らす必要があります。
とはいえ、うさぎには明確な発情期がないので、いつ興奮しやすいのか分かり難いんですよね。
おすすめは、先住者が完全に大人になってから新しい子を迎えること。
後から迎えた子が子供だと、なお良いと思います。
うさぎは縄張り意識の強さを象徴するかのように、オス同士でマウンティングすることがあります。
でも、相手が明らかに自分より弱そうだと分かると、あまり威嚇したりしないみたい。
※先住者が気性の荒い子の場合は、相手の強さに関わらず攻撃する可能性が高いです。お迎えは避けた方が良いかもしれません。
それぞれにテリトリーを与えよう ケージを分ける
うさぎを多頭飼いする際は、性別が同性であっても必ずケージを分けましょう。
メス同士は喧嘩しないから大丈夫、と思うかもしれませんが、さすがに同じケージ内だと喧嘩するリスクは格段に高くなります。
うさぎ1羽につき、必ず1つのケージとそれぞれのトイレ、フード皿を用意してあげてください。
ペットショップでは、多くの子うさぎがひとつのケージにまとめて入れられているのを、よく見かけます。
あれはまだ縄張り意識が育っていないため、可能なんです。家では絶対に真似しないようにしましょう。
また、ケージ内にいる間はお互いの姿が見えないようにする工夫も忘れずに。
できるだけ ケージとケージを離して設置し、姿が見えないように段ボールで囲いを作ったり布で壁を作ってあげると良いですよ。
ちなみに、うちでは別々の部屋にケージを設置していました。一番安全なのでおすすめです。
うちは1羽目の『はーくん』が今こちらのタイプのケージを使用しています。(商品がすでに廃版していたので、同じ構造のケージに差し替えました)
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アドメイト Lapin 掃除のしやすい広々ケージ ノワール
2羽目の『チビ』には最初別のケージを用意していたんですが、掃除しにくかったので途中から以下のケージを使用。
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【アイリスオーヤマ 小動物快適ケージ RU-800 パステルグリーン】
どちらもキャスター付きなので、簡単に移動できます。
様子を見てゆくゆくはケージを隣同士にしてあげたいな、という飼い主さんは、キャスター付きのケージだと移動も楽ですよ。
※ケージ・トイレの選び方のポイントや詳細についてはこちらの記事を参考にしてくださいね
ケージの選び方はこちら
⇒うさぎを飼う時のケージの選び方は?引き出しタイプがおすすめの理由
トイレの選び方はこちら
⇒おすすめのうさぎ用トイレの選び方 ~三角と四角のタイプの違い~
愛情をどちらかに傾けない
うさぎって、結構頭が良くて感受性豊かなんです。
「自分より後に来たあいつが可愛がられている!」と感じたら、拗ねたり嫉妬します。
新しい子をお迎えすると、ついついそちらにばかり世話をやいてしまうかもしれません。
でも、それまでずっと一緒にいてくれたうさぎちゃんからの信頼や愛情も、大事にしてあげてください。
自分がちゃんと愛されていると自覚できれば、心が穏やかになるのはうさぎも同じ。
新しい子のことを認めてあげても良いかなと思ってもらえるように、先住者のうさぎちゃんを目一杯可愛がりましょう!
世話をする際は、必ず先住者のうさぎちゃんから。必ずこの順番は守ってくださいね。
※うさぎがなついてくれない時はこちらもチェック
うさぎがなついてくれない時の対処法~初心者に多い飼育の失敗~
⇒うさぎがなついてくれない時の対処法~初心者に多い飼育の失敗~
実際に多頭飼いしてみた感想
うちでは、先住者が2歳を迎える頃に新しい子をお迎えしました。
あまりに体の大きさが違ったからか、先住者は威嚇するどころか自分のエサを勝手に荒らされても、トイレを無断使用されても怒らないという寛容ぶり。
また、体の弱かった新しい子が入院から帰ってくると、べったりその子のケージの隣りにくっついて、離れようとしませんでした。
新しい子の方もケージから出してあげると、必ず先住者の子のケージがある部屋まで走っていき、一生懸命話しかけて構ってもらおうとするくらいに先住者が大好き。
2歳離れているからか、どうやらお互いのことを兄弟や親子のように思っていたようです。
どちらもオス同士でしたが、喧嘩をしているシーンを一度も見たことがありませんし、喧嘩による怪我らしい怪我も全くありませんでした。
このことから言えるのは、やはりどちらか一方が大人で、もう一方が子供という明確な力の差があった方がうまくいきやすいのでは?ということ。
勿論、うさぎ同士の相性や先住者の性格も深く関係してきます。
どちらも子供の頃から一緒にいれば、もっと仲良くなるケースもあるかも知れません。
意外にも、うさぎは犬のように、相手と上下関係をつける習性があります。この習性をうまく利用して多頭飼いすると、トラブルを避けられると思います。
まとめ 多頭飼いするのは何羽まで?
できることなら、うさぎ小屋を作れるくらい飼いたい!そんな夢を持っている人も多いのでは?
私も飼いはじめの頃はそんな風に思っていましたが、実際に2羽飼いだしてからは「これ以上は無理だな」と感じました。
世話が大変ということもありますが、何よりうさぎ同士で喧嘩するリスクが怖かったんですね。
2羽までは兄弟のように仲良くなってくれても、そこにもう1羽増えたら?いきなり険悪になるかもしれません。
今いる2羽を大事にしようと思うからこそ、3羽目は考えませんでした。
某うさぎ雑誌のアンケート結果でも、うさぎの多頭飼いは大抵2~3羽までとする飼い主さんが多かったという記事がありました。
世話や愛情を平等にかけてあげるためにも、うさぎの多頭飼いは2~3羽前後に留めておいた方が良いでしょう。
多頭飼いを考える際は、ケージ選びも慎重に。
それぞれ別々にケージとトイレを用意してあげるようにしましょう。
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