4月末の土日で、弾丸熊本旅行を決行しました。
行くと決めたのは出発日の1ヶ月ほど前。今すぐ取れる最安チケット、宿は後で探せばいい!目的は、熊本城・天草四郎・A列車・太平燕(タイピーエン)です。自由がお好きな歴史好きな方向け、1人旅です。
目次
1日目 福岡から熊本へ。
前日は所用で福岡泊でしたので、11時頃発の新幹線で移動です。九州新幹線みずほで熊本経由、鹿児島中央行で熊本へ。移動時間はたったの30分。九州は電車網が整備されていて便利です。
まずはホテルへ
新幹線の中で「trip advisor」で検索・予約した東横INN熊本交通センター前にチェックイン。チェックインには少し早い13時過ぎでしたが、快くチェックインと荷物預かりをしていただきました。
熊本はホテルがそれほど多くないので、観光シーズンに行かれる方は、早めの予約をお勧めします。このクラスのビジネスホテルはシングルで1泊5,000円前後程度です。
いざ、熊本城!
ホテルから2~3分歩いたところに市電の辛島町駅があります。そこから熊本城・市役所前まで2駅ですが、熊本市内にはいくつか有名なアーケードがあるので、そこをぶらりと歩きながら、熊本城をめざします。
辛島駅から、サンロード新市街アーケード、下通りアーケード、街路樹がオシャレなシャワー通りなどを散歩しながら行くのもよいでしょう。30分もあれば十分です。
熊本城到着
熊本城は、加藤清正が400年前に建ててから、日本に数少ない現存する平山城です。
午後に行ったので、残念ながら逆光ではありますが、黒くどっしりとした重厚な城は迫力満点です。記念撮影をしてから、天守閣に登ります。
1階から最上階までは、歴史的資料を展示してあります。その中に「熊本城1口城主」で、1口城主となった方々のお名前がずらりと展示されている階もあり、タッチパネルの検索機で、名前を探すこともできます。先日の熊本地震で、ここ熊本城も大きな被害を受けているので、一口城主になって、ご自身のお名前を探す目的の旅行に行くのもよいかもしれません。
絶景!天守閣からの眺め
さあ、足腰がガクガクした頃にやっと天守閣に到着です。熊本市内が一望できるこの眺め。加藤清正公もこれを見ていたのかもしれませんね。汗ばんだ肌に、吹いてくる風が心地よいです。
復元された豪華絢爛な本丸御殿
2008年に復元が完了した本丸御殿も行ってきました。
ここでは、加藤清正公が接見をする時に使った大広間と、最も格式の高い昭君の間が必見です。大広間は3つの部屋からなり、その広さには圧倒されます。
ここから、清正公に声をかけて届くとは思えないと思いながら、昭君の間へ。そして見てびっくり。天井、壁と金色の上に鮮やかに描かれた王昭君の絵物語。その豪華さは清正公の強大な権力を表しているのでしょう。
目が満足したら、次は太平燕でお腹も満足。
歩いた後は、お腹も空きますので、熊本名物の太平燕(タイピーエン)を食べに、太平燕発祥のお店の一つで、創業80年を迎える老舗の紅蘭亭へ。
観光客だけでなく、地元の人も大勢いる人気のお店のようです。太平燕とは、春雨スープの中にエビやイカ、豚肉、白菜、キクラゲなどを入れ、揚げ玉子を添えたもので、通常の麺よりカロリーが控えめなので、ヘルシーです。
食事の次は、熊本の夜を満喫
お腹が一杯になった所で、お次はお酒を。
下通りアーケードから一本入ると、そこには居酒屋さんが軒を連ね、店選びに迷ってしまいますが、お店の間口が広く、カウンターが多くて1人でも入りやすい「武蔵小路立ち呑み酒場」へ。
立ち飲みながらも、食事間違いなし!イチオシの白レバーは売り切れでしたが、何を食べても美味しいお店です。
2日目天草でキリスト教の歴史に触れる
電車とフェリーを乗り継ぎ、天草へ向かいます。熊本駅から三角線で1時間、港のある終点の三角駅からフェリーで1時間半の小旅行です。三角線は1時間に1本程度のローカル路線で、車両もたったの2両編成とコンパクトです。
熊本駅を出て街中を過ぎると、海沿いを走ります。
海を見るなら、進行方向向かって右手がお勧めです。
終点の三角駅舎は、最近建て直されたクリーム色の壁と園児の屋根が可愛らしい建物です。そこから歩いて5分もしない場所に三角港があり、フェリーに乗れます。
電車との乗り継ぎを考慮してくれているので、乗り継ぎ時間は10~30分程度ありますので、港の側にある道の駅でトイレ休憩とお土産を物色するのもよいでしょう。
潮風と碧緑の海が心地よいフェリーの旅
フェリーに乗って、ガイドさんの案内で天草5橋を眺めながらの船旅は、天気がよければ眺めのよいデッキ席がお勧めです。ただ、強風にはご注意を。
本渡に着いたらキリシタン館と国指定重要文化財の祇園橋を見に行きます。公共交通機関が1時間に1本もない路線バスしかないので、タクシーやレンタカーか、レンタルサイクルを使います。
今回は、港から徒歩10分の所で自転車を借りて、出発です。
そこから10分も走らないうちに、祇園橋が架かる町山口川に到着です。祇園橋はその右手にあり、すぐに見つかります。200年近く昔に架けられた橋が現存しており、しかもこの川は天草四郎の島原の乱の戦場になり、川の水が戦死者の血で赤く染まるほどだったそうです。
ぜひ、歴史の流れを感じられる祇園橋をご自身の足で渡ってみてください。
キリシタン館は丘の上。自転車ではハードです。
次はキリシタン館で期間限定で展示されている「綸子地著色聖体秘蹟図指物」(通称:天草四郎陣中旗)のレプリカを見に行きました。
丘の上にあるので、坂がきつく、自転車を漕げなくなるので、途中の駐輪所を利用するのをお勧めします。
キリシタン館自体はとてもコンパクトで駆け足で見れば30分で見終わりますが、できれば、最初に天草・キリスト教の歴史がわかる15分程度の動画を見ることをお勧めします。展示物は天草・キリスト教の歴史に関する興味深い物が多く、それほど混雑もしないので、ゆっくりと歴史に思いを馳せてください。
帰途は夕日が沈む島原湾を眺めながら。
再びフェリーに乗って三角港へ。
途中、天草四郎達が談合をした通称談合島(湯島)を眺め、三角港へ。三角線の観光列車「A列車で行こう」で帰ります。
この列車は、その名の通り、ジャズの名曲「A列車で行こう」をモチーフに車内にはジャズが流れ、電車にはあり得ないクラッシックな内装、更にはお酒が飲めるバーカウンターまでついた大人の列車です。
海沿いの線路をお酒を片手に、ジャズをBGMに優雅な電車の旅でした。
そのまま、新幹線で福岡空港から一路自宅へ。
あっという間の2日間でしたが、改めて歴史が今も息づく街、熊本はまだまだ探訪の余地がありそうです。
先日の熊本地震で被害を受け、不便な生活を強いられる方も多いかと思いますが、政府も復興支援として180億円を観光客誘致に使うと発表しました。7月~9月の熊本旅行が最大70%オフになるプランもあるそうです。ぜひ、この夏は熊本に行ってみてはいかがでしょうか。
熊本旅行記工程表まとめ
1日目
11:00:福岡発
↓
11:30:熊本駅着
↓駅構内のカフェで旅のスケジューリング
13:00:ホテルチェックイン
↓
13:30熊本城へ
↓天守閣や、本丸御殿跡、お土産購入
17:00:紅蘭亭で太平燕を食べる
↓
18:30:立ち飲み
↓
20:00:2軒目へ
↓
23:00:ホテルに帰宅
2日目
9:30:熊本駅から三角駅へ
↓
10:30:三角駅着
↓道の駅で買い物
10:50:フェリーで天草の本渡港へ
↓
12:30:本渡港着
↓
13:00:祇園橋着
↓
13:30:キリシタン館着
↓
14:30:本渡港着
↓
14:50:本渡港発
↓
16:30:三角着
↓
16:50:三角駅から熊本へ
↓観光特急A列車で行こう
18:00:熊本駅着
↓
18:30:博多着
福岡空港から帰宅
・予算
交通費 福岡⇄東京(飛行機) :35,000円
博多⇄熊本(新幹線) :11,000円
熊本⇄三角⇄天草フェリー:4,220円
レンタルサイクル1日:1,200円
宿泊費:5,000円
食費:合計 5,000円程度
総合計:56,420円
※費用は当時の物です、時期により変動があることをご了承ください。
使用したサービス
天草宝島ライン:電車とフェリーで天草に安く行ける切符です。2枚セットなので、1人なら往復として使えます。通常5,880円が、4,220円で、1,660円もお得です。JR熊本駅構内の観光案内所をはじめ、JR九州の駅・旅行代理店で購入できます。列車で行こうに乗車する場合は、指定席特急券が+1,100円かかります。
Trip Advisor:今回はホテルの予約に利用。旅行に関するさまざまな情報(航空券・ホテル・観光地・レストランetc…)の口コミが検索できます。ホテルも複数サイトから最安値を見つけて予約することができますので、お得に旅ができます。口コミなので、正しい情報かどうかの自己判断は必要です。
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