2016年に世界遺産に認定された長崎の軍艦島へ、認定される数ヶ月間前に、駆け込み上陸。現地ではドミトリーを利用した、格安個人旅行です。
目次
長崎旅行 1日目 特急つばめで長崎へ
21時博多発の特急つばめで、長崎へ。約2時間半の移動です。
初日の宿は格安ドミトリーで素泊まり。
眼鏡橋そばのインターナショナルホテルあかりへ。路面電車も終電が終わっていたので、長崎駅から20分、徒歩で向かいました。
チェックインが20時までだったので、事前連絡で、無事にチェックイン。部屋は男女混合のミックスドミトリー(1泊2,700円)です。部屋に入る前に、共同シャワーでシャワーを浴びて、指定されていた部屋のベッドに転がり込みそのまま就寝。
翌朝、別のドミトリーへ移動します。昨夜は見られなかった眼鏡橋を堪能。
長崎旅行記 2日目 旅の拠点となる宿は、国際色豊かなドミトリー
今夜の宿は、海に近い場所にある、ゲストハウスカサノダです。内装も綺麗で可愛い印象。朝食付で男女混合ミックスドミトリーに朝食付きで1泊2,500円と格安です。
屋上にも上がれて、ここで洗濯や、喫煙ができます。
いざ、軍艦島ツアーへ!
市電大波止駅から歩いて5分の大波止港のカウンターで、チケットを購入します。今回選んだのは、やまさ海運の軍艦島周遊上陸ツアーです。9:00出港、12:00帰港、軍艦島上陸と、島の周りをぐるりと回るルートです。
港についたのが8:45、チケットセンターに駆け込み、その時に買えるチケットを購入したら、すでに船が港に着いているとのことで、慌てて誓約書を記入し、船に駆け込みました。船内は眺めの良いデッキ席と、船内席がありますが、ほとんどのお客はデッキ席にいました。
この時、お勧めの席は進行方向向かって右手側です。なぜなら、軍艦島は船の右手に現れるので、右側の席に座っていれば、軍艦島が誰より先に見られます。
満員のお客を乗せて、船が出航しました。天気もよく、季節も4月ということで、心地よい潮風と陽光で快適な船旅のスタートです。
船内放送で軍艦島へ行く途中に見える造船所や、小さな島々、それらを繋ぐ橋などの歴史や特徴を説明してくれます。デッキ席は、あまりよく聞こえませんので、ご注意ください。
軍艦島には約30分で到着です。中之島の影から、軍艦島が見えた瞬間、デッキでは歓声があがり、シャッターを切る音が鳴り響きます。どんどん軍艦島が大きく、はっきり見えてくるにつれて、船内のテンションはヒートアップ。
そんなテンションの船は願いが通じたのか、無事に軍艦島に着岸できました。というのも、軍艦島周辺の波の流れは強く、年間で100日程度しか上陸ができないそうです。
ですので、上陸ツアーに参加しても、着岸ができず周回だけして帰ってくるツアーも少なくないそうです。(その際は上陸費用300円のみ返金されます。)
無事に上陸でき、案内に沿って軍艦島へと足を踏み入れます。
軍艦島の内部
軍艦島の中で、歩く事が出来るのは、全体の1/3程度の整備された遊歩道のみです。トイレや売店、屋根もありません。傘をさしたり、ハイヒールなども禁止されていますので、上陸の前にご確認ください。
軍艦島の滞在時間は約40分。3つの広場では長崎さるく(観光協会)の方が、写真を交えて説明をしてくれます。朽ち果てたコンクリート建物群に、緑の草が生い茂り、そのコントラストがとても印象的でした。
ここで最盛期には5,000人以上の人が生活していたと考えるととても感慨深いものがあります。
あちこちで写真や動画を撮っていると、あっという間に上陸時間は終了です。船に戻って、再びデッキ席へ。
ゆっくりと軍艦島を離れた船は、今度は島の周りをぐるりと周回します。
その時に、軍艦島と呼ばれるきっかけとなった、戦艦「土佐」に似ている角度なども見る事ができ、再びシャッターの嵐です。
船の右側に座る人、左側に座る人両方からしっかり島が見えるように何度も周回をした後、大波止港へ帰港します。
帰りの船の中では、軍艦島グッズ(Tシャツや絵はがきなど)を販売していました。
大波止港へ帰港
大波止港へ帰港後、港の中にある売店で軍艦島グッズをちぇっく。お菓子やTシャツ、ポストカードなどがありました。
大浦天主堂
続いて大浦天主堂へ。途中地元で有名なチャンポンを食べて、向かいます。大浦天主堂は、坂の上にあるため、ひたすら急な坂を登ります。坂の両隣にはお土産屋さんがずらりとならび、長崎名物カステラの試食販売と呼び込みが盛んに行われており、疲れたらカステラを試食して、また坂を登るとよいかもしれません。
大浦天主堂は、入り口のマリア像と、建物が目を引きますが、中はこじんまりとしており、観光客も入ったらすぐ出て行ってしまいますが、館内には天主堂の成り立ちなどがスピーカーから流れており、10分程度で聞けるものなので、時間がある方はゆっくりと席に座って、聞いてみることをお勧めします。
長崎名物トルコライス
なぜ、そう呼ばれるかわからない「トルコライス」を食べに、ツル茶んと言う有名なお店へ。クラシカルな古き良き喫茶店で、昔なつかしのトルコライス 1,180円を頂きました。ポークスカツにスパゲティ、ピラフにカレーとにかく量が多くて完食するのに苦労しました。
丸山町 丸山遊郭跡地
腹ごなしに、長崎にあった坂本龍馬も訪れたと言う遊郭の跡地を訪れました。
丸山町の交番の裏手一体が遊郭だったとのことで、一部、その面影を残す建物もあり、芸姑さんの名前の書かれた提灯が並んでいました。その奥に梅園天満宮があったので、きっと遊女達がお参りしていたのかもしれません。
また、坂本龍馬が長崎を訪れた際に通っていた、料亭花月もありました。ここでは長崎の卓袱料理を堪能できるそうです。
遊郭跡を満喫したあとは、長崎でも珍しいクラフトビールが飲めるバーへ。程よく飲んで、宿へ帰宅しました。
長崎旅行記 3日目 ハウステンボスへ
長崎駅から、赤と緑が派手な特急シーサイドライナーにのり、一路佐世保へ向かいます。
目的は、併設されている「ゲームの王国」と言う、ゲーム機に焦点を当てた、ゲームの歴史を楽しみながら学べる展示です。
ゲームの王国
ハウステンボスを抜けて、ゲームの王国へ。
団塊jr世代には懐かしい、任天堂のファミコンや、PCエンジンなど、さまざまなゲーム機が展示されています。
また、最新のゲーム機も体験できるコーナーもありました。懐かしのファミコンソフトをモチーフにしたTシャツや、マリオのステッカーなどを購入。
博多へ
佐世保に来たので、佐世保バーガーを買い込んで、博多へ戻ります。夕暮れにハウステンボスのシルエットを車窓から眺めながら、佐世保バーガーを頂きます。
駆け足で過ぎた長崎旅行でしたが、まだまだ見るべき所、食べるべき物はある印象でした。
長崎内で、何カ所もの名所が世界遺産に認定されたことで、今後観光客は更に増えるでしょう。幕末から明治にかけて、日本歴史上重要なポイントでもある九州・長崎。
2016年4月に起きた熊本地震の影響で、長崎も観光客数が伸び悩んでいるそうです。明治維新から150年まであと2年、長崎をはじめ九州全土でさまざまな歴史イベントが企画されているので、ぜひ、長崎を訪れ、歴史の流れを感じてみてはいかがでしょうか。
予算
交通費 福岡⇄東京(飛行機) 35,000円
博多→長崎(特急) 3,090円
長崎→佐世保(特急) 2,080円
佐世保→博多(特急) 4,780円
軍艦島ツアー 4,500円
宿泊費(2泊) 7,700円
食費 合計 5,000円程度
総合計 65,240円
※費用は当時の物です、時期により変動があることをご了承ください
旅程
1日目
21:00 特急つばめで博多から長崎へ
24:00 長崎着 インターナショナルホテルあかり泊
2日目
7:30 チェックアウト
8:00 ゲストハウスカサノダにチェックイン
9:00 軍艦島ツアー
12:00 昼食(長崎チャンポン)
14:00 大浦天主堂へ
16:00 つる茶んでトルコライスで夕飯
18:00 丸山遊郭跡探索
21:00 クラフトビールを堪能
24:00 ゲストハウスへ帰宅・就寝
3日目
9:00 チェックアウト
10:00 長崎本線/大村線・快速「シーサイドライナー」で、佐世保へ
11:30 ハウステンボス着 ゲームの王国へ
15:00 ハウステンボス発→博多へ
16:40 博多着
17:00 福岡空港へ
18:00 帰京
使用したサービス
JR九州ネット切符:料金が割引になる(例博多→長崎4,700円が3,090円)
軍艦島上陸周遊ツアー(やまさ海運):料金が他社より高い
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