お金に困ったら見るブログ 〜極貧乏脱出方法まとめ〜

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公共支援 生活福祉金

教育費のために生活福祉金(無利息)を借りました。(申請手続きや審査について)

2016/07/13

こんにちは。前回、介護生活と夫の膀胱ガンで税金も払えない極貧借金生活からの復活劇を書いたものです。その記事の中で、教育費の捻出のために生活福祉金に頼ったことを書いていましたが、今回はその生活福祉金について詳しく書きたいと思います。

年ごとに少子化は進み、今や大学も専門学校も広き門となりました。

かつては、さほどハイレベルでない私立大学でさえ厳しい受験戦争が繰り広げられ、複数校を受験してもなかなか入学には至らない18歳がたくさん居た時代もありました。

今は、ペーパー試験など受けなくても入学できるシステムを導入している大学も多数有りますね。

在籍する学生数が少ないからといって施設の運営費や学費が安くなるわけではなく、大学進学にかかる費用はむしろ年々上昇傾向でもあります。

よく学歴の差は親の経済力の差であると言われますが、我が家においてもそれを実感する出来事がありました。

第一子が18歳の時、ちょうど直ぐ下の子どもは16歳、ともに私立の高校に通っていました。

まだ所得に応じた授業料の減免措置など無い時代、子ども2人を私学に通わせ、住宅ローンを払うと、残りの生活費からは塾代なんて払える余裕は無かったです。

比較的裕福な家庭のお子さんの通う学校だったので、周囲の生徒の多くが大学へ進学するなか、我が子の就職のあては無いし、それなら専門職に就けるような学校に進学して欲しいと思うのが親の本音でありました。

学費の捻出 学生支援機構からの借入

さて、子どもは医療系の専門学校に入学することが決まりましたが、我が家には経済的余裕は全くありません。

介護生活と夫の膀胱ガンで税金も払えない極貧借金生活からの復活劇の記事でも書きましたが、夫は数年間病気と闘いながらの自営業。それに加えて、介護の必要な親も居りましたので、正直なところ時間もお金も両方無い時期でした。

それでも折角掴んだ入学の機会です。此処で確りと数年勉強して専門職に就いてくれたら、子どもも自分の人生に自信を持って生きていける筈です。

さしあたって、お金のアテは学生支援機構からの借入金でした。

時間の経過とともに記憶が定かではありませんが、入学の準備金と年間の学費などを合わせて150万円ほどの借入れ申込をしたと思います。

申請は受理されて、入学後は確か月々4万円ほどの奨学金の貸与、それが3年間の予定でした。

夫の病気や家族の介護が無ければ……、

もっと皆元気に働いていられたならば……、

これまで掛けてきた子どもの学資保険を生活費に切り崩すことなく学費の心配もせずに済んだのに。

何度かそんなことを思いました。

飛ぶように出て行くお金と困りごと

専門学校の入学説明会では入学後に必要な用品と教科書代の案内がありました。

初年度の教科書代、じつに14万円弱。これには悲しい溜息が出ました。

子どもは今から新しい環境で頑張ろうとしているのに、親はというと、素直に喜べない経済状況……。

他にも制服や実習用のユニホーム、任意購入の参考書、通学の定期代などを考えると頭が痛かったです。

何より困ったことは、申請受理された学生支援機構の奨学金は、最初の振込が入学後の4月下旬だということです。

いったい、それまでどうやってお金を繋げば良いのでしょう。

愚痴ネタも救いの手に変わった

子どもの同級生のママ友と喋っていた時に、互いの子どもたちの進路の話題になりました。

私がお金に困っているという愚痴話をすると、意外なことにその人は、ウチも困っているから借りたよと言うのです。

どういうことでしょう?何処で誰がお金を貸してくれるの……?

何も解らない私に、その人は鞄の中から少し折れたチラシを取り出し、此処に問合せてみたら良いと言いました。

社会福祉協議会の生活福祉金という文字が目に留まりました。

金利無しで貸し付けてくれるという内容で、チラシをくれた友人は浪人生と現役生の2人の子どもが同時に大学進学することになって、どうにも経済的に回らなくて借入れ手続きを済ませたとのことでした。

恥を忍んで打ち明けたけれど、たまには愚痴も聞いてもらうものだと思いました。

社会福祉協議会に出向く 生活福祉金

友人に聞いた通り、さっそく社会福祉協議会に出向きました。

受付けでチラシを見せて、生活福祉金の貸し付けをしてもらいたいと言うと、係の人は一瞬怪訝な表情を見せて「誰に聞いて来られました?このチラシは……」と、決して快いとは言えない対応をされました。

しぶしぶという感じは否めませんでしたが、係の人は申請用紙を渡してくれました。

全国統一の手続き方法かどうかは、いま現在未確認ですが参考URLを以下にご紹介いたします。

生活福祉金申請手続き

生活福祉金の申請手続

我が家の借入れた例では、申請用紙に生活福祉金の使用目的と借りなければいけない理由(生活困窮のし具合)を記入して、申請者はそれを必要とする本人(学費なので、学校に通う子どもの名前で申請します)、親は保証人という形で署名し、課税証明書を添付しました。

借入金額は102万円。これには授業料のほか入学の準備金も含んでいます。

理由書には学生支援機構に借入れ申請済みの奨学金が入学までに間に合わない旨と、保護者の収入が安定していないこと等を記入しました。

これらの事由記入済みの申請用紙を持って、次に地域の民生委員の所に行きます。

民生委員は申請者の面接を行い、生活福祉金の使用目的が適切であるか、また真面目に勉学に励む姿勢が有るか等の見極めをします。

また、保護者についても理由は問われます。いかに生活に困窮しているか、それは何故か、今後どういうビジョンで収入を得るか等、口頭で答えました。

そして最後に民生委員のサインも申請用紙に記入してもらいます。

以上の流れを経て、この借入金が正当な使い道で管理されるかどうかなど社会福祉協議会において協議にかけられます。協議員の承認が得られたら、生活福祉金が支払われることになります。

面接、審査に通るためには

面接の件ですが、我が家の場合は、たまたま町内の顔見知りの方が民生委員さんでした。

かつては、町内の役員の仕事なども一緒にしたことがあり、顔見知りということで家庭内の事情を話すのは躊躇われましたが、相手が良識も責任感もある方だと信頼していましたので、おかげさまで審査で困ることは無かったです。

もし、同様の家庭事情でアドバイスすることがあるとしたら、日頃からご近所とは仲良くしておくことくらいでしょうか。

特に親しくなくても、顔を合せたら最低限の挨拶や会釈が交わせればお相手に受け取られる印象も良いかと思います。

生活福祉金の入金及び返済方法

生活福祉金は学生支援機構の奨学金のように毎月振込まれるのではなく、申請承認後に一括して支払われます。

返済については、学生本人が学校を卒業した年の秋から(厳密には3月卒業時から半年後)在学年数の倍の年数をかけて返済していきます。

たとえば在学年数が2年ならば48回払いで月々の返済をするのです。

生活福祉金の借入れご検討の方へ

前述のように福祉金の借入れに際しては銀行などで教育ローンを利用するよりも、かなり立ち入った家庭事情も話さなければなりませんし、面接をするのも近所の顔見知りの民生委員だったりします。
家庭の事情をさらけ出すのは恥ずかしいと思うかも知れません。

しかし、よく考えてみてください。金利無しの貸し付けは有難いです。

リストラにあった、親の介護で正規雇用の勤務ができない等、働く意思もあり僅かながらの収入があっても所得税が非課税であれば、他の借入先をあたるよりも生活福祉金の借入申請をされるほうが返済は易しいかも知れません。

教育の目的でなくても生活に困窮した時に、先ずは相談するだけでも役に立つのではないでしょうか。