「昔に比べると物忘れが激しい。」とか「思考力が鈍くなった。」と言う方は多いでしょう。それもそのはず、脳は年齢とともにどんどん衰えていくのですから。
ところで、脳の曲がり角って何歳か知っていますか。実は、35歳と言われているようですよ。
35際から脳の細胞が死んでいく
その前から老化は進んでいそうな気はするものですが、35歳までは脳の細胞自体はちゃんと生きています。35歳を過ぎると1日10万個ずつも脳の細胞が死んでしまうようです。なので、1年で3600万個もの細胞が死んでいることになります。
このように考えると、50歳までには5億4000万個もの細胞が死ぬ訳ですよね。元々脳には千数百億個もの細胞があると言われていますが、ここまで細胞の死滅の進むのが早ければ脳の衰えも早いですね。それから、脳には「シナプス」と言って、脳内で信号を伝えてくれる役割を果たす部分があります。
このシナプスも年齢とともに衰えていきます。また、肌や健康にとって敵のように思われがちな活性酸素は、脳の敵でもあります。鼻や口から吸い込んだ酸素の半分近くが脳に使われていて、脳が体の各部に信号を伝えてくれるからこそ、24時間常に内臓が機能してくれているのです。
ただ、酸素が大きく関係している場所だと言うことは、それだけ体に害を及ぼす活性酸素も発生しやすい場所だと言うことなのです。活性酸素で脳が錆び付いてしまうと、ますます脳の細胞が減少していきます。このように考えると、老化による脳の衰えは本当に凄いものですよね。
脳の衰えはストレスも影響している
ところが、若い方も油断できないのが、脳の衰えにストレスも影響していると言うことです。ストレスは適度であれば良いのですが、過度なストレスは大量の酸素が脳に送られやすくなります。血圧の上昇、呼吸の増加、脈拍数の増加などで酸素が大量に脳に送り込まれるのです。
すると、酸素が多い分、活性酸素も増加して脳の機能が低下しやすくなるのです。
脳の老化を最小限に抑えるためには
脳の老化を最小限に抑えるためには、ストレスと上手く付き合うこと、脳を使うよう心掛けることが大切です。鏡を見るようにするとか、計算機に頼らず暗算を頑張ってみるとか、文字を書くようにするとか、ちょっとした努力で脳を使う機会を増やすことが出来ます。最近はついつい携帯やパソコンで何でも解決してしまいがちですが、意識的に脳を使うことも大切ですね。ストレスに関しては、睡眠をしっかり取るようにすること、休日を楽しむようにすることで解消することが出来るはずです。
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