「あの人、禁煙するってあんなに張り切ってたのに、止める感じがしない。」なんて言うことはよくありますよね。禁煙の辛さは、喫煙したことのない方には絶対に分かりません。喫煙したことのない方ほど、「意思が弱いから禁煙できないのだ!」などと思ってしまいがちです。
でも、実際には禁煙は意思云々ではないのです。
意思ではどうしようもないニコチン依存症
煙草にはニコチンが関係しているからこそ、意思だけでは何ともなりにくく、多くの方が禁煙に挫折しているのです。ニコチンは依存症になりやすいことで知られるほどに、私たちの体に影響を与えやすいものなのです。
とは言っても、簡単に禁煙できたかのように言う方もたまにいますよね。
「職場に喫煙室が少なくて面倒で止めた。」とか「病気の治療を受けているから止めた。」とか。面倒臭さとか命の危険性が絡んでくると、ニコチン依存症を乗り越えてでも喫煙できてしまう方もいます。
逆に、生命が危険に晒されていても、禁煙に踏み切れない方もいます。このように禁煙できるか出来ないかは、人それぞれ体質も関係しているのでしょう。
では、禁煙できない人は、このまま我慢するしかないのでしょうか。
もちろん、そんなことはありません。
禁煙を成功させるためには
まずは、自分がどういう目的で禁煙するのかを明確にすることです。ただ漠然と「健康のために煙草を止めよう!」と言うのでは、ニコチン依存症に苦しんだ時に乗り越えるのは難しいでしょう。それから、自分がどういうタイミングで喫煙しているのかをチェックしてみましょう。喫煙のタイミングが分かれば、どういうふうに喫煙したい気持ちを乗り越えれば良いのか対策を考えることも出来ますよね。
例えば、飲み会の時に吸ってしまうのであれば、なるべく席は煙草を吸わない人の多いところにすることも出来ますよね。朝食の後に煙草を吸ってしまうのであれば、煙草を吸う前に出掛けることも出来ますよね。会社に着いてから煙草を吸ってしまうのであれば、煙草を吸わない人と夢中になるような会話をするなんて言うこともできるでしょう。
とにかく煙草を吸わないように、他のことに意識を向けるように心掛けてみることが大切です。こうして体内に取り込むニコチンの量が減れば、だんだんと禁煙に近付くことが出来るはずです。
また、最近では病院での治療も増えています。(参考:禁煙治療にはどのくらいの費用がかかる?)
また、禁煙の方法として電子タバコを利用する人も増えていますが、有害性や依存症になってしまうと言われていますので、おすすめはできません。(参考:電子タバコには害がある?安全性について)
ちなみに、煙草は本数を減らすことは出来ても、根元まで吸っていたり深く吸ったりなどと調整してしまっては意味が無いので注意しましょう。禁煙は本数ではなく、ニコチンの量を減らすことに意識を向けることです。
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