夏は汗や皮脂で肌がベタついて乾燥肌とは無縁のイメージが強いですよね。確かに、夏は皮膚の温度が4℃上がっただけで、皮脂の分泌量が2倍近くも増えてしまうようです。これでは肌がベタベタになって、朝しっかりとメイクをして出掛けても、昼休みになる前にメイク直しをしたくなる訳ですね。
ただ、使用するメイク自体も、油分を抑えたミネラルファンデーションにしてみると、毎日不愉快な感じが少なくなって良いかも知れませんね。ところで、肌のベタつきはあくまでも肌の油分が足りているだけで、肌の内部は乾いているのです。しかも、肌に付いた皮脂や汗を拭いた時には、肌が元々持っている天然の保湿成分であるNMFまで除去してしまって、肌が乾燥しやすくなるようです。肌を拭き取るだけで、何もしない時の20%以上も肌の水分が失われると言われています。
それから、肌の乾燥の原因を作っているものに、紫外線があります。紫外線のダメージを受けた肌の角質層の細胞からは水分が失われて、肌のキメが乱れやすくなります。酷くなるとシミやシワなどの肌トラブルになることもあるので注意が必要です。
また、室内で使用している冷房も、真冬並みに湿度の低い環境を作り出しているようです。冷房を1時間ほど付けた時の湿度は、約40%くらいと言われています。屋外の湿度が70%以上あっても、冷房を付けるだけでだいぶ湿度が変化してしまうようです。
ここで「冷房ではなく扇風機を使えば良いではないか。」と思う方もいるかも知れませんね。でも、扇風機の風も、肌の水分を奪ってしまいます。実際に扇風機の前に濡らしたタオルを置いておいても、すぐに乾いてしまうのが分かるかと思います。夏の乾燥肌を予防するためには、紫外線対策を行うこと、冷房や扇風機の使用を最小限にすることなども重要なのですが、まめに肌の水分補給を行うことも重要ですね。
肌がべたついていると安心して保湿ケアを怠りがちになってしまいますが、本当に肌に足りていないのは油分ではなく水分です。せめて化粧水で水分だけでも補給しておくことが重要です。
「夏に化粧品を使用するのが気持ちが悪い。」なんて言う方は、爽快感のこだわったアイテムを上手に選んでみると良いかも知れませんね。さらに、肌の保湿ケアだけではなく、加湿器を上手に活用することも重要です。加湿器が無い場合には、水で濡らしたタオルなどを室内に置いておき、室内の湿度を保てるように工夫してみましょう。
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