「夏になると高温多湿で、風呂場に大量にチョウバエが発生する!」こんなご家庭は多いでしょう。1匹だけならまだ良いのですが、10匹以上もわいて困っている方もいるかも知れませんね。ここで、「チョウバエは人体に影響を及ぼさないから大丈夫!」なんて思っていませんか。実は、「ハエ症」と言って、人体に寄生することもあるようですよ。これを聞くと、「もしや自分も?」と不安になってしまう方もいるでしょう。
チョウバエはどういうふうに人体に寄生するの?
日本のチョウバエは大量発生しやすくて気持ちが悪いと言うだけで、基本的には伝染病などの害は及ぼさないとされています。
ただ、とても珍しいのですが、「ハエ症」と言って、人体に寄生してしまうこともあるのです。知らない間に生きている幼虫を飲み込んでしまっていると、ハエ症になってしまうことがあります。
「チョウバエが鼻や口の中で産卵して、孵化した幼虫が気道に入る。」
「チョウバエが陰部で産卵し、尿でチョウバエの幼虫が発見された。」
「チョウバエが結膜嚢や眼裂で産卵して、目からチョウバエの幼虫が出てきた。」
信じられないかも知れませんが、実際に日本でこのようなことがあったようです。
ハエ症になるとどういう症状が起こるの?
ハエ症って言う名前が付いているからには、もちろんハエ症には症状があります。チョウバエは主に人間の目や気道、泌尿器、生殖器などに寄生するのですが、その際に喘息を起こしたり、尿に血液が混じったりなどの症状が見られることがあります。
ただ、このような症状はあくまでも一時的なもので、チョウバエがいつか便と一緒に排出されればハエ症は治ります。ちなみに、チョウバエが体内に住み着いている間も、人の組織に穴を空けたり破壊したりなどと言うことはありません。ただ、人の食べた食べ物を食べるだけなので、大きな害に発展することはありません。
ハエ症を予防するためには?
ハエ症になったからと言って大きな害はないのですが、考えるだけでも気持ち悪いですよね。できることなら、ハエ症にならない方が良いものです。
それで、ハエ症を予防するためには、チョウバエのわきにくい室内環境を作ることです。チョウバエのわきやすい場所と言えば主に風呂なのですが、具体的には排水の中の高温多湿の環境がチョウバエの好む環境です。
最近はシャワーのみの入浴にしている方も多く、このような場合には排水が流れずに溜まってチョウバエのわきやすい環境になります。なので、チョウバエ対策として、浴槽の5分の1近くでも熱湯を溜めて流すのが効果的です。
また、浴槽の下は髪の毛や垢、埃などが溜まりやすく、これらもチョウバエのわきやすい環境になります。定期的に浴槽の下を綺麗に掃除して、排水溝まで綺麗にしておくと、少しでもチョウバエの発生しにくい環境に近付きます。
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