妊娠中は頑張ってアルコールを我慢してきたママでも、「産後こそはアルコールを楽しみたい!」と思うかも知れません。でも、そのために母乳育児を諦めるのも寂しいですし、できることなら母乳育児と大好きなアルコールの摂取が両立できると一番良いですよね。では、母乳育児中のアルコールは、一体どのくらいであれば問題ないのでしょうか。
そもそも、母乳育児中のアルコールがいけない理由は?【脳の発達障害】
食事で摂取した栄養は血液中に入って、全身の様々な部分に届けられます。これに関しては、アルコールも例外ではありません。しかも、母乳は血液でできているので、血液にアルコールが入ると言うことは母乳にもアルコールが入ることになります。
アルコールを摂取して1時間後、ママの母乳には血液中のアルコール濃度の9割以上が含まれていると言われています。ママであれば摂取したアルコールを肝臓で分解することが可能ですが、赤ちゃんの肝臓は未成熟でアルコールを分解することができません。それで、赤ちゃんへの悪影響として、身体や脳の発達障害の危険性が考えられます。厚生労働省でもアルコールの摂取は、妊娠中だけではなく授乳中も避けるよう呼びかけています。
授乳中でも問題ないアルコール摂取のタイミング、量は?【授乳スケジュール】
授乳中に飲んでも良いアルコールの量は、体格によって異なります。例えば、50kgくらいの女性であれば、ビール350ml、あるいはワイングラス1杯であれば問題ないと言われています。とは言っても、アルコールの強さは体型ばかりではなく、体質の大きく関係しますよね。
また、血液中のアルコールは摂取して1時間後にもっとも濃度が高くなり、その後1時間くらいで半減して、時間をかけて消えていくようです。なので、アメリカでは大量の摂取や頻繁な摂取でなければ、2時間以上経ってから授乳を再開しても良いとされています。
これに関してもあくまでもアメリカ人の基準で、日本人も同じように当てはまるとは限りません。もし授乳中に飲酒した場合には念のため24時間以上は搾乳して、アルコールが完全に抜けたと実感できるまでは授乳を止めましょう。
ノンアルコールでも油断は禁物!【アルコール0ではない】
「母乳育児中にアルコールは駄目でも、ノンアルコールなら大丈夫だろう!」と思っていませんか。実は、ノンアルコールならアルコールが全く入っていないと言う訳ではなく、中には1%未満の微量のアルコールが含まれている場合もあるのです。
ノンアルコールでもどういうお酒なのかをよく確認して飲むだけではなく、はっきりとした内容が分からない場合には通常のアルコールと同じように考えた方が良いでしょう。念のため授乳まで24時間以上は搾乳して、授乳を止めておくことをお勧めします。
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