いよいよ明日2018年11月7日(現地時間火曜日)に投開票を控えた米中間選挙ですが、結果を受けて相場はどのように動くのでしょうか。
いよいよ明日投開票! #アメリカ中間選挙 のタイムテーブル
▼今夜 投票開始
=7日(水)=
▼午前 東部・中西部・南部の州で投票終了
▼正午ごろ? 接戦区での勝敗が判明
▼13時 西部の州で投票終了
▼14時ごろ? 連邦下院、上院での勝利政党が判明か#Midterms2018— きりはら@大学生 米国政治ウォッチャー (@E_kirihara) 2018年11月6日
中間選挙の概要と今後の相場におけるシナリオを自分なりに予想してみます。
そもそも中間選挙とは?
ニュースでもよく解説されているのでザックリと書きますが、要は大統領がこれまで行ってきた政治の信任投票のようなものです。大統領の任期が半分経過した時に下院上院共に選挙が行われるので、「中間」と呼ばれています。
日本とは違い解散選挙がないため、国のトップが信を問う機会は殆どこの中間選挙に限られていると言ってもいいです(大統領選もありますが)
また今回は大統領が非常に個性的な人物であるため(笑)信任投票の側面が更に強まっております。
中間選挙でトランプ率いる共和党が民主党に負けたらどうなる?
大統領と議会の多数派が違う党になれば、日本で言う「ねじれ国会」のようになり、当然、政治が滞りがちになります。
また今回は大統領が類を見ないほど個性的な人物であるため(笑)ねじれ状態になれば民主党との大きな衝突は避けられないと考えている方も多いでしょう。
この点でも今回の中間選挙は市場の注目度が高いです。
現在の米大統領中間選挙の結果予想は?
中間選挙の結果は4パターン想定されます。
- 共和党が上院下院ともに勝利。
- 民主党が下院、共和党が上院で勝利。
- 民主党が上院下院共に勝利。
- 民主党が上院、共和党が下院で勝利。
現状一番有力とされているのはbのシナリオで、市場はそれを織り込んで値動きをしているように感じます。
しかし、トランプ大統領は今回の選挙を「人生で最も重要な選挙」と位置付けており、史上最大規模の遊説を行うなど、かなりの勢いで巻き返しを図っているため、aのシナリオが起きる可能性も十分にあり得るとされています。
またc、dは可能性の低いシナリオです。
特にdに関しては99パーセント、いや100パーセントあり得ないと言い切っても過言ではないでしょう。
米中間選挙の結果を受けて市場はどう動くか。
恐らくですが予想通りbのシナリオになれば、織り込み済みということでそこまでは動かないんじゃないかと思います(他の材料が出れば別)
とはいえbのシナリオはねじれが確定するため、後々様々な問題が出てきそうです。
特にオバマ政権でもあったような政府の閉鎖的な奴は必ず話題に出てきそうです。
aのシナリオが示現すれば、一応はポジティブなサプライズとして、株のご祝儀買い(ミニトランプラリー)がしばらく出てくるかもしれません。
とはいえ現在の株価の大きなテーマは「低金利バブルが終わるか否か」なので本流の動きにはならないと予想しています。
株を買っている方は最後の大きな逃げ場となるかもしれません。
またcのシナリオはネガティブなサプライズですので、こうなれば乱高下は避けられないでしょう。
一度はショック的に売られると思いますが、価格が下がれば買い方も一定数出てくるのではないかと予想しています。
そして為替に関してですが、ドル円は株価についていくしかないと思います。
金利差があるので、これまでと同様、下げの場合は株価ほどは下がらない状態がしばらくは続くでしょうが、その底が抜けると大きな巻き戻しが起きるかもしれません。
ユーロドルは謎です。場合によっては凄まじい乱高下が見られそうなので触らない方がいいかもしれません。
どうも1.13は強力なノータッチオプションがありしばらくは割れなさそうですが、果たしてどうなるのでしょうか。
またこれは株も為替も同様ですが、今週にはfomcも控えているので、そちらの方も要注目です。中間選挙よりもこちらの方が材料になる可能性は普通にあります。
まとめ
- 中間選挙はトランプ政権への信任投票の側面が強く、今後のアメリカを占う重要な選挙です。
- 現状ではねじれが起きそうですが、下院も共和党が勝つ可能性が十分にあり、この辺りは蓋を開けてみなければ分かりません。
- 株価は今後、最終的にはどのみち下がりそうなので偽リスクオンに警戒しましょう。
- なんだかんだでfomcの方が重要かもしれません。
リスクオンとリスクオフのせめぎ合いでレンジという、最近の構図自体はしばらく変わらないと思います。売りも買いもまだまだ慎重にというのが私見です。またドル高にも関わらず、ゴールドがいい感じで値を伸ばしてきており、こちらの動きも注視しておいた方がいいかもしれません。
追記
アメリカも日本と同様、選挙の投票率が低いらしく、一般市民の間ではかなりしらけたムードが漂っているようです。いつか危機が起きた際にこのしらけを利用した政治家が日米共に出てくるのでしょうが、一体どんな人が出てくるのでしょうかね・・・あまり相場とは関係ありませんがふと思ったので書いてみました。
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