土地を遊ばせているのはもったいない!

前回の土地を買った体験談「田舎の土地を買った体験談【駐車場として活用できる更地を購入】」の続きです。

私は友人から、地元の住宅街の一角の小さな土地を買ってくれないか、と依頼があり買うことになったりました。

現在、駐車場として使われており、周りは住宅密集地帯で、たまたまそこだけ空き地になっていました。

駐車場といっても、砂利が敷いてあるだけで、車の駐車域の仕切りはありません。

街灯もなく、何もない状態です。近所の人のものと思われる乗用車が3台ほど停まっていました。よく見ると4台くらい駐車しているようです。

近所に公共の駐車場や、月極などの駐車場もありません。土地は4m道路に接しています。

年間の固定資産税を払って、なおかつ多少の小遣いが出ればよれでよし、という感覚で買った土地です。人口12万人ほどの小さな地方都市ですから、土地の値上がりは期待できません。

友人からは格安で購入した土地ですが、遊ばせておくのはもったいないので、多少手を入れて駐車場としてそのまま使うことにしました。

当然月極の駐車場です。

料金も前と同じ月額8,000円としました。近所に同類の駐車場がないため参考に出来る相場は分かりませんでした。

敷地が約50坪ほどですが、道路に面した側が13mほどです。駐車台数は5台としました。

敷地には砂利をしっかり敷いて、ローラーをかけてもらいました。乗用車の仕切りはロープを張ってUボルトで打ち付けてあります。隣との境界にある側溝は手直しした程度です。

新たに加えたことは以上です。

駐車場経営って儲かるか

土地を取得すると、印紙税、登録免許税、不動産取得税の3つの税金がかかります。

不動産を持っていると、毎年固定資産税と都市計画税の市町村税がかかります。

本格的に駐車場経営する時は、当初の設備投資として、アスファルト又はコンクリ工事費、車止め、無人精算機(月極の場合は不要)などが必要です。駐車場を自走式又は機械式にする場合は相当額の投資が必要です。

そしてこれらの維持費が毎月かかってきます。また、本格的な駐車場経営は管理の面で、土地の所有者が個人運営するのは、かなりのリスクがあるため、駐車場管理会社に契約して一任した方が安心です。

また、駐車場の使用者の確保は地元の不動産屋に依頼する場合が多いです。

手軽に始められる駐車場経営ですが、その損益分岐点は、駐車場の需要の程度をはじめ、駐車場の契約金、税金、維持費によって計算できます。少なくともいかに住宅密集地域と言っても、小さな地方都市では儲かると実感できるほど収益は上がりません。需要の大きな都市部でないと一般的には駐車場経営は難しいと思われます。

今回の場合は、土地取得にかかった費用(印紙税、登録免許税、不動産取得税及び司法書士の費用)全部で35万円くい。当初の駐車場整備費(砂利、ロープ敷設、側溝修理、工事費)8万円くらい。毎年かかる固定資産税+都市計画税で17万円ほど。月に1回くらいは、側溝のメンテや草取りが必要です。

収入は、8,000円×5台で40,000円/月、年間480,000円。

但し当初は近所の人から4台分しか申し込みがなかったが、8ヶ月経ってから満車でした。。4台なら384,000円。

年間の固定費が170,000円+α、確かに多少の利益は出る勘定です。小さな地方都市で小さな敷地で駐車場の経営を行えば大体こんな程度でしょう。

まとめ

最近、地方都市でも空き地が目立ってきました。住宅地の中の空き地は雑草がぼうぼうと生え、管理がされていないので、不衛生で美観を損なうことになります。

更地ですから駐車場として使えないか、と思うのですが、旧市街地でもともと駐車場がない所なら駐車場の需要があるでしょうが、最近の家は、ほとんど最低1台は止められる駐車スペースが確保してあります。

駐車場の経営は需要があってはじめて経営が成り立つ商売です。地方都市では難しく、大きな都市の市街地という限定された区域でなければ採算が合いません。