サラリーマンKの土地購入の経験談です。

サラリーマンKは、地方都市に住み、ある時、友人である地元の建築会社専務M君から、土地購入の話を持ち掛けられました。

Kは土地の売買の経験が全くなく、今住んでいる家以外のところの不動産を所有する意味さえ分かりませんでした。

別にどこかで副業として賃貸のアパート経営を行うつもりもなかったようです。

友人の建築会社専務M君と土地を買う意味について、その土地がどんな土地か、などについて話し合いを行うこととし、KはM君から、色々詳しい話を聞きました。

その土地の所有者から、その土地を売ってくれるようM君に依頼があったようです。

その土地の所有者もまたM君とは付き合いがあり、不動産屋に依頼する前にM君に依頼しました。

その土地は、地方都市の市街地にあり、面積は50坪ほど、ほぼ四角形で一辺が公道に接している。既に更地になっており、砂利が敷いてあり、駐車場として使っていたようです。周りは民家に囲まれています。静かなところで、ごく普通の住宅街です。

友人M君から、もしも手持ちの余裕資金があれば、この土地を買ってくれないか、という依頼です。こんな田舎の都市では、投資目的で土地を買っても、値上がりは期待できない。うまく買わないと、固定資産税分が固定費となってしまい、負担になる可能性があります。

M君の言い分は2つ、まず土地の売買価格が相場よりかなり安い事、そして、その土地は駐車場として貸し出すこと。

売買価格は50坪で約1,000万円です。国土庁の路線価は1,300万円になります。1,000万円が安いか高いかは、素人のKでは全く分かりません。その土地の周辺の土地売買実績はないようです。この辺は友人M君の話を100%信用するしかありません。

駐車場にして貸し出すことは、すでに近辺の人から依頼があるので、問題はない。とのこと。この賃貸料で固定資産税と年間の整備費を賄って、なおかつ多少の利益が見込める。

ということで、色々考えた末、購入を決めました。

こういう話は田舎では時々あります。

どういう理由か分かりませんが、いつの間にか家が取り壊され更地になって、不動産屋の売地の看板が立っている。

大きな都市ではありえない事でしょうが、田舎では、目立っています。

やがて他の町からやってきた人が家を建てて住むようになる。噂によると相場より30%以上も安い価格で取引されたとのこと。田舎では路線価と実勢価格とのかい離が大きいのが特徴です。

土地売買の手順

売買に関する手続きは友人M君が全部やってくれました。

Kは、M君から話を聞いて、現場確認に行き、セオリー通り、その土地の状態、道路に接している長さ、隣の家との境界の確認、周辺に大きな建物はないかどうか、変な臭いはしないか、水はけはどうかなどをチェック。

そして友人M君が用意した登記簿謄本で、土地の経歴、現在の所有者の名前、地目、抵当権設定の有無などをM君と一緒に確認しました。

問題はなさそうなので、契約行為に移って、M君が作った売買契約書に捺印して契約が成立しました。

この時、手付金を50万円くらい払いました。そして所有権移転登記をこれまた、高校の時の同級生の司法書士に依頼して手続きをしてもらい、1週間後、完了して、残金を振り込んで、売買が終わり、権利書や売買契約書、謄本などを受け取って、その土地の所有者となりました。

まとめ

今回は、土地の売買に関しての経験談です。さほど大きな土地売買でもなく、仲介した人が親しい友人ということもあって、手続きは面倒なことは1つもありませんでした。淡々と終わったような感じです。

通常は不動産屋が仲介業者として入ります。売買が成立すると仲介手数料として売値の3%+6万円が必要となります。

不動産屋は、登記簿謄本、売買契約書、重要事項説明書、土地測量図、固定資産税納税証明書などを用意し、売り主も身分証明書や実印、印鑑証明書、住民票などの書類を準備しなくてはなりません。

買主は、買いたい土地の調査はかなり念入りにしなくてはなりません。不動産屋の言うとおりに行わないで、自分なりにその土地の経歴や、将来の都市計画なども調べておく必要があります。

土地売買などは一般の人には馴染みがありません。土地を買う動機は色々ありますが、いざ買う時は信頼できると判断した不動産屋に相談しましょう。

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