ビズリーチのニクリーチって何?

ニクリーチとは、転職情報サービス会社のビズリーチが運営する就活サービスのことです。

企業の人事、採用担当者と学生が焼肉を食べながら、話をしながら、お互いの理解を深めて採用に繋がるようにするものです。

現在、登録学生数51,000人余、登録企業数128社ほどです。

主に大学2,3年生が多いです。

ニクリーチの登録方法ですが、まずビズリーチのニクリーチのサイトにいって、個人登録をします。登録は簡単ですが、本人のプロフィール記入欄はきちんと正確に記入します。

企業とのマッチングは2つの方法があります。

1つは、企業側が学生本人の登録内容、プロフィールなどを見て、スカウトの連絡がある場合と、本人自ら、登録企業を閲覧してアプローチする方法です。

マッチングが成功すれば、学生本人と企業側で食事をしながら話ができる日程を調整します。そして決められたお店で焼肉(焼肉に限らない、寿司の場合もある)を一緒に食べる。

という段取りになります。もちろん御馳走してもらう学生側はタダです。食事代は全て企業側が支払うことになっています。

ビズリーチのニクリーチとは、要するに食事会がセットされた就活サポートサービスです。

ニクリーチの学生側のメリット

スカウトあるいは、自分から興味があった企業でマッチングに成功すれば、企業の焼肉を食べる食事会に参加できます。

そのお店で、企業の人事、採用担当者の話が直接聞け、視野が広がります。

特に就活を始めたばかりの人は、就活って何から手をつけたらいいか、どんな行動を取ったらいいのか、あるいは、人事、採用担当者は学生をどのように見ているか、なども聞けるかもしれません。

本格的な就活のために、企業研究や業界研究に役立ちますし、普段、知り得ない社長や役員と知り合える機会もあるかもしれません。

もちろん、自分を売り込むいい機会ですから、積極的に話しかけましょう。将来一緒に仕事をする可能性が膨らむかもしれません。

ニクリーチの企業側のメリット

ニクリーチは、ただ単純に企業側が学生にメシを奢るサービスではありません。企業側の目的は新卒者の採用です。いかに多くの優秀な学生が確保できるかです。

従って、食事会参加を要請する学生の選択は、かなり慎重です。学生が登録する際のプロフィール欄が決め手となり、そこから企業側として採用に繋がる可能性のある学生を読み取ります。

企業側のメリットは、ズバリ学生に企業のPRができることです。そして、採用後のミスマッチを防止したいことです。このミスマッチ防止策にはもう1つ、ビズリーチのOB/OG訪問マッチングサイトビズリーチキャンパスがありますが、この企画によく似ています。

企業側にとっては、応募学生の素顔が見られますし、また、近年の大量消費型の就活活動から脱却する手がかりとなるかもしれません。

ニクリーチの評判

少し前に、フジテレビの「とくダネ」でこのニクリーチが取り上げられたことがあります。

その中で、たかが焼肉だけど、肉への好奇心が高い学生は、伸びる学生であり、好奇心旺盛である、周囲の状況を見ながら、自分のするべき行動ができる学生である。と評価しています。

ニクリーチというサービスを膨大な情報の中から見つけ出してきて、すごく感度の高い学生を見ることができます。

知名度の低い企業にとっては格好の機会となり得ます。

しかし、この意見評判に揶揄する人もいます。焼肉ぐらいお馳走になったからといって本格的な話ができるだろうか?就活がかかっていれば焼肉なんか食べていられないほど緊張するだろう。焼肉ぐらい自分で金出してゆっくり食べたい。

学生にとっては登録時のプロフィール作りが大変な労力を必要とする。それに見合ったイベントか疑わしい。というような意見もあります。

まとめ

ビズリーチの提案したニクリーチはなかなかユニークでおもしろい。いままでにない就活プログラムであり、企業側や学生にも好評です。

しかし、企業側と学生のマッチング作業が大変です。企業側の思惑と学生側の期待度に大きなズレがあると、おもしろくない食事会になりかねない。費用が全部企業側持ちですから、企業として多少なりとも費用対効果を考えています。お気楽に参加する学生では困るわけです。

学生が企業の生の情報を得る機会は多くはありません。こうした企画などで少しでも企業慣れしてくれば、就活も有利に働くことでしょう。