白い歯を作るには、正しい歯磨きは欠かせません。
歯の表面を傷付けないこと、そして効果的な成分とその仕組みについて書きましたが、今回はもっと基本的な歯磨きの方法についてまとめてみました。
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歯磨きのタイミングは?~食事と就寝と歯磨きの時間~
まず、大事なのは歯磨きのタイミング。思いついた時に歯を磨くのは、全く磨かないよりは良いでしょう。しかし、美白を目指すならきちんとした時間やタイミングを意識して歯磨きをしなくてはなりません。
歯磨きをするタイミングはいつでしょうか。一般的には起床後、食後、就寝前の3種類です。この3回に分けて考えた場合は、おすすめのタイミングは以下の通りです。
- 起床後:何かを口に入れる前
- 食 後:食後30分経ってから
- 就寝前:夕食後もしくは入浴時
<起床後>
眠っている間、口の中は雑菌が繁殖し続けています。起床後は最も雑菌が多い時で、人の体の中で最も不潔な場所となっている、とも言われるほどです。
体内時計のためには起床後すぐに水分を摂ることが大事ですが、そのまま水やコーヒーお茶を飲んでしまうと口内の菌ごと胃に流し込んでしまうことに。まずは口内の菌を除去しましょう。
朝食を摂る派の人は、起床後の歯磨きを洗口剤(液体歯磨きなど)で済ませるのもあり。刺激の強いものは食事の味も左右してしまうので、低刺激のものを選ぶのがおすすめです。
<食後>
食後は咀嚼による刺激で唾液の分泌量が増えている時です。ミュータンス菌など虫歯の原因にもなる菌を殺菌する役目を持っている乳酸菌LS1は、唾液の中にも含まれています。
分泌量を増やした唾液が口内の汚れを洗い流し、唾液内の乳酸菌が雑菌にはたらきかけているこのタイミングで歯磨きをすると、せっかくの唾液のはたらきを阻害してしまうだけ。そのため、食後すぐの歯磨きはおすすめできません。
虫歯菌の除去は歯の美白にもつながります。健康的に美白を目指すためにも、唾液が十分働いた食後30分経ってからの歯磨きがもっとも良いタイミングです。
<就寝前>
食後同様、夕食後30分経ってからの歯磨きが効果的ですが、飲み会や夜食などで再び口内が汚れてしまうことは少なくありません。その都度また磨けば良いのですが、外食だと良い時間に歯磨きを始めることは難しいでしょう。
そこで、おすすめは入浴した時に磨く方法です。
入浴によって体温が上がり、リラックスした状態だと、唾液の分泌がスムーズになります。朝と違いのんびりできるのも良い点で、急がずゆっくり磨けることから、歯ブラシを持つ手に余分な力が入りません。
唾液の効果を得つつ、ゆっくり丁寧に磨ける入浴時の歯磨きは浴槽に浸かっている時の暇つぶしにもなります。
実は、もっとも効果的なのは寝る直前。睡眠中に繁殖する菌をあらかじめ少しでも減らしておくには、就寝直前がもっとも良いのです。
しかし、あまりに眠る直前だと今度は歯茎への刺激が睡眠ホルモンの分泌を阻害してしまうという弊害があります。このリスクを避けるために、リラックスできて唾液の分泌も促すうえ、睡眠まで多少時間を空けられる入浴時をおすすめします。
歯磨きにかける時間はどれくらい?~歯磨きタイムの長さの目安~
幼稚園や小学校、あるいは絵本などで『歯磨きは3分』と教わった年代の人も多いのではないでしょうか。あまり長すぎると歯茎を傷付ける原因にもなりますし、短すぎると磨き残しが心配です。
ですが、果たしてこの3分は適切な時間なのでしょうか。
この3分という時間は、昔の研究結果を基にした基準です。それこそ、食後3分以内に歯を磨くべきだと言われていた頃のものなので、唾液の効果などが一般に浸透する前からあるようなものです。
現代では、多くの歯科医が『できるだけ長く時間をかけて、丁寧に歯の一本一本を磨くこと』を指導しています。平均で15~20分が目安とされています。
一つの歯にこびりついた汚れや食べかすを除去するには、歯ブラシを何往復もさせる必要があります。これを一本一本こなすとなると、確かに3分では難しいでしょう。15分~20分は、妥当な時間と言えるのです。
朝は急いでいるから無理!と思うかもしれません。そんな人は、夕食後や就寝前の歯磨きで時間をかけるようにしましょう。
<歯を磨く時のポイント>
- 一つの歯に歯ブラシを何往復もさせる
- 歯ブラシを優しく持つ
- 歯ブラシはいろんな方向に動かす
- 歯磨き粉を付け過ぎない
- 歯間の汚れは専用アイテムを併用する
正しい磨き方には、このようなコツがあります。注意すべき点を意識しながら磨けば、おのずと15分経つはずです。とくにポイントは歯ブラシを往復させることですが、この時、一定方向にばかり動かしていては磨き残しの元です。
歯ブラシを動かす時は、縦横斜めなど、あらゆる方向に歯ブラシを往復させてください。ぐるぐると小さな円を描くような動きも効果的です。いろんな面から歯を磨いて綺麗にするのが重要です。
ブラシを往復させる目安は、10回以上。歯科医によっては30回以上磨いている人もいます。それくらいしっかり磨かなければ、歯垢は除去できないということ。
また、歯と歯の間についた汚れは取りきれないため、歯間ブラシやデンタルフロスを併用するのもおすすめ。歯と歯の隙間が狭い人はデンタルフロス(歯間用の糸のこと)を、広めの人は歯間ブラシを選ぶと効率良く使えます。
歯ブラシの硬さは?歯ブラシの選び方も大切
歯磨きの方法だけではなく、歯ブラシの選び方も意識してみてはいかがでしょうか。今回調べてみて分かった歯ブラシの選び方をまとめてみたら、以下の通りになりました。
- 歯ブラシは『ふつう~柔らかい』毛のもの
- 山型にカットされたものより、真っ直ぐな毛のもの
- 毛先に弾力のあるもの
- ヘッドが大きすぎないもの
歯ブラシの毛の硬さには、『硬い』『ふつう』『柔らかい』の3種類がありますが、ふつうや柔らかい毛のものを選ぶようにしてください。歯垢をかきだすには十分な硬さはありますし、あまり硬すぎると歯茎やエナメル質の表面を傷付ける可能性があります。
硬い毛の歯ブラシは、手に力が入りにくい体質の人や、筋力が衰えたご年配の方向きの商品です。人並みの筋力がある人は、ふつうや柔らかいブラシをおすすめします。
歯間や根本の汚れをかき出すには山型にカットされたものが良いと思われがちですが、人によって合う場合と合わない場合があります。合う人は良いのですが、合わない人はかえって磨き残しが出てしまう形状です。
また、毛先に程良い弾力がなければ歯垢をかき出すことはできません。定期的に歯ブラシを買い替えて、常に弾力のある歯ブラシで磨くようにしましょう。
忙しい人の中には、一往復で広い面積が磨ける大き目なヘッドの歯ブラシを好んでいるかもしれません。しかし、大きなものは細かい部分を磨けず、汚れをこびりつかせる危険があります。
歯間などの汚れを放置していると虫歯や歯石になるため、このような場所もしっかり磨ける小さ目のヘッドでできた歯ブラシを選んでください。
上記の条件に合うおすすめの歯ブラシとは?
以前、『歯が汚れる原因と今からできる自宅での基本的ケアは?』の記事でも書いた『ころころ歯ぶらし』をこのポイントに照らし合わせてみると、ちょうど良いアイテムでした。
力を入れずに磨ける上、超極細毛なので歯垢も綺麗に落としてくれます。表面を見るとローラー上になった毛はまっすぐに植えられているので、山型カットのような磨き残しも心配なさそう。
ヘッドも実際に使ってみると、それほど大きすぎないものでした。
私も試しに買って使っていますので、詳しくは使ってみたレポートをご覧ください。
正しい歯磨きの方法まとめ
歯を磨く時は、タイミング、磨く時間の長さ、そして歯ブラシのチョイスが大切です。適切な硬さの歯ブラシを選んで、適切な時間をかけてしっかり効果のあるブラッシングをしましょう。
- 歯磨きは食後と起床後、就寝前に
- 一回15分~20分かける
- 大きすぎず硬すぎない歯ブラシを使う
- 歯間ブラシやデンタルフロスも併用する
管理人は今、夜はお風呂場で歯磨きをするようにしています!『ころころ歯ぶらし』を使っていますが、想像していたよりしっかり歯垢が落ちているようで、磨いた後はツルツルです。
しかも、ころころ転がすだけで無駄な力を入れずに済み、疲れません。気が付けば結構長い時間磨いているので、15分~20分以上必要な歯磨きタイムをストレスなく終えられています。
以下の詳細ページで購入できますので、磨く時間をストレスなく過ごしたい人は試してみてください。