羊の皮を被った狼が目覚めましたね。
ドル円は1月3日早朝、薄い相場を狙った連中の仕掛けにより、なんと1ドル104円にまで、一気に5円ほど急落をしました。いわゆる、「フラッシュクラッシュ」と呼ばれる値動きですね。
現在はかなり強い買い戻しが入り、1ドル108円台まで値を戻しましたが、あれだけの動きの後であり、非常にやりづらい相場が続いています。
今回はその1月3日の急落劇、そして今後の見通し等について書いていきます。
今回の急落、原因は?
ここまで動いたのには勿論複合的な原因があり、決して簡単に説明できるようなものではないと思いますが、私なりの見解では。
- かなり強い下降トレンドが続いていた。
- 三ヶ日であり早朝という、明らかにオーダーがなさそうな時間帯だった。
- 暴落前からこの動きの噂や予想が出ており、足並みが揃いやすかった。
大体この辺りではないかと思います。まあ後は、どこかの大口さんが一気に決済をしたとかですかね。
暴落の影響
今回の下落でロングのポジションが一斉に焼かれたため、非常に下がりにくく、かつ上がりにくい(暴落後なので)のに値幅だけは凄くあるという、一番やりづらい相場になってしまいました。
私自身もかなり苦戦しました・・・
もともと104円のあたりというのは去年の最安値であり、本来なら何ヶ月かかけてゆっくり狙っていく位置なんでしょうけど、まあ、余計な事をしてくれたなと(笑)
今後にの見通しと投資戦略について
ドル円の日足チャートを載せておきます。
とりあえずは落ち着きを取り戻しているように見えますが、まだ上にはロングのポジションもかなりあるでしょうから、ここから上を目指していくのは厳しそうに見えます(特に110円台から。ここまでは上がるかも)
しかし、現状では下を目指しにいく雰囲気でもないです。
恐ろしいことに、NYダウを始めとする株価が鬼戻しをしたため(ダウは一瞬24000まで行きました)リスクオフの空気では完全に無くなっています。
現在の構図は、
米金利高=株安。米金利高=ドル高。米金利安=株高。米金利安=ドル安
となっており、株安になると買われやすい円、そして株高になると売られやすい円は、このジレンマ的な構図で動きにくくなっている印象です。
株価が一気に戻したのは、FRB議長のパウエルさんが利上げ打ち止めや利下げを示唆するような発言をしたからですが、それはドル安材料であり円安材料となるわけです。
去年は株が利上げにも関わらず、なんだかんだで堅調でしたので、ドル円も利上げのみを材料に出来たわけですが、ここからはそういう風にはいかない気がします。
ドル円週足レンジについて。
ドル円は現在、週足レベルでレンジの真っ只中です。
個人的には、アメリカの利上げにより日米の金利差が拡大しても為替の高値が更新出来ないあたり、今後は下にブレイクするのではないかと見ています。
とはいえ仮にそうなるとしても、その間には数え切れないほどの攻防が行われるでしょうから、まあ、この予想は趣味みたいなものです(笑)
それとこのチャートでは安値が105円ギリギリで止まっていますが、これはあまりに瞬間的な暴落だったため、安値が各社で一定していない事からくる現象です。珍しいですね。
まとめ
- 今回の暴落には様々な原因がありますが、平たくいえばみんなが一斉に損切りしたことが原因と言えるでしょう。
- やりたい下落を一瞬でやってしまったため、今後のドル円は非常に難しくなりそうです。俗に言うセリングクライマックスの後は上にも下にも暴れやすいです。
- 今後のドル円は週足レベルでは下方向と見ていますが、金利差が大きいためロングの抵抗もかなり強いと考えています。
今回の暴落で証拠金を一気に失った方も多いと思われます。しかしこういう動きは必ず定期的にやってくるので対策をしておかないといけないなと思います。
特にブローカー選びは大事で、例えば某国内ブローカーは毎度の批判にもめげずに、今回のフラッシュクラッシュでも悪質なストップ狩りを行なったそうです。
去年のトルコリラショックでも話題になったあの業者さんです(笑)
まあ、あの暴落でもスプレッドがほとんど変わらなかったらしい某社が安全かと言われればそれも違うとは思うのですが(笑)
※ストップ狩り業者について詳しく以下に書いてみました。
⇒ヒロセ通商のスプレッドが拡大しすぎるのはなぜ?ストップ狩り業者なのか?
勿論こういう値動きに一番耐性があるのはゼロカットのある海外fxなわけですが、それはそれでスワポが悲惨なので、やはり世の中甘くはないですね・・・
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