長期積立投資におすすめの「セゾン投信」の特徴、メリットを徹底解説

米大統領選挙は、大方の予想に反してドナルド・トランプ氏が勝利。クリントン氏の当選を見越して安定していた金融市場は大混乱となりました。株式市場は暴落の翌日には急騰と右往左往し、個別株のみで投資している方にとっては難しい展開が続いています。

そんな時、有力な投資信託を保有していれば目先の相場に左右されず、じっくり構えていられます。そこで今回は、長期資産運用で高い実績をあげている、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン投信)について詳しく解説します(情報は2016年11月現在のものです)。

【企業情報】セゾン投信とはどんな会社か?

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(出典:セゾン投信、以下同)

セゾン投信株式会社は、2006年6月12日に設立された、クレディセゾン系の投資信託運用・販売会社です。

大株主はクレディセゾン(60%)と日本郵便(40%)。2016年11月22日現在、運用総資産1,500億円、口座数10万口座をそれぞれ突破しています。

同社を率いる代表取締役社長の中野晴啓氏(写真)は、運用実績25年の豊富なキャリアを誇り、様々な投資関連著書も執筆しています。

同社のファンドの元になっているのは、国際的に有名なバンガードファンドで、1976年に世界で初めて個人投資家向けのインデックスファンドを設定した会社として知られています。

セゾン投信はその実績あるファンドを元にした国際分散投資を実施しており、安定した運用実績に繋がっています。

【運用方針】セゾン投信が運用する2本のファンド

まず、セゾン投信が運用するファンドの内容を見てみましょう。

同社が運用しているのは「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」の2本のみ。両ファンドに共通しているのは、「長期視点での分散投資」です。

同社の基本方針は「市場の動きを予想しないこと」。確かに先行きを慎重に予想したとしても、英国EU離脱問題のように、突発的な出来事が起これば一気に状況が変わってしまいます。

なまじ予想していただけに、想定外の悪材料が出ると慌てて持ち株を処分する結果となります。

悪材料はほとんどの場合一時的な下落要因にすぎません。あれほど騒がれていたギリシャの財政破綻問題も今ではすっかり下火になっています。言い換えれば、時間が解決してくれるともいえるわけで、個別の悪材料に一喜一憂するよりも長期投資でじっくり資産の成長を待った方がはるかに安全で確実と考えることができます。

【運用実績】債券中心と株式中心ではどちらが有利か

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「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」(債券中心)チャート

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「セゾン資産形成の達人ファンド」(株式中心)チャート

では、2本のファンドの具体的な運用実績を確認してみます。

・債券中心…高値約14,000円、安値約7,000円、現在値12,509円(2016年11月22日終値)
・株式中心…高値約18,000円、安値約5,000円、現在値15,923円(同)

上記のチャートをご覧ください。見事に両ポジションの性格を表す結果になっています。

債券中心では基準価格(10,000円)から3,000円程度の下落にとどまっていますが、上昇幅も4,000円程度です。一方の株式中心では、下落時には基準価格の約半値まで急落していますが、上昇時は8,000円高と、債券中心を大きく上回る評価益をあげています。
約9年の長期運用実績ですので、目先の乱高下はあったとしても、長い目でみれば株式中心の方が有利と判断して良いでしょう。2016年11月22日現在の設定時対比の値上がり率は以下の通りです。

設定来9年間の運用利回り

・債券中心→セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド…+25.1%(年率換算2.79%)
・株式中心→セゾン資産形成の達人ファンド…+59.2%(年率換算6.58%)

バランスファンドの2.79%は5年物定期預金でもゼロコンマという超低金利のご時世では、十分なパフォーマンスといえます。リスクオンタイプの達人ファンドなら6.58%とさらに高利回り。個別株のように業績や材料に左右されないことを考えれば有利さが際立っています。

ひとつだけ注意したいのは、上記の実績は設定時に購入していた場合の利回りであり、今買った場合に得られる利益ではありません。

【購入方法】「積み立て」と「スポット」の2種類あり

さて、購入方法ですが、セゾン投信には「積み立て」と「スポット」の2種類があります。上記したような相場の乱高下を避けるため、同社の顧客の7割が「積み立て」を選択しています。

積み立て額は月々5,000円から1,000円単位で設定が可能です。指定の口座から自動引き落としされるので、入金の手間が要りません。

一方のスポットは、個別株と同じように買いたいと思った時に10,000円以上1円単位で購入できます。こちらはあらかじめ購入金額を口座に入金する必要があります。

次に投信に関わる費用ですが、両ファンドとも申し込み手数料、解約手数料は無料です。ほかに信託報酬として「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」で年0.69%±0.03%(税込み/概算)、「セゾン資産形成の達人ファンド」で年1.35%±0.2%(同)の支払いが生じます。この額は投信の銘柄によって異なりますが、基準価格10,000円の場合で100円内外ですので、株式の最低基準の手数料と同じ程度と考えれば良いでしょう。

また、両ファンドとも解約時には0.1%の信託財産留保額が差し引かれます。いずれにしても合計で1単位百数十円の負担ですので、気にするほどの金額ではありません。

【NISA】ジュニアNISAを生かせる「こども口座」

長期運用主体のセゾン投信は、子どもや孫の教育資金の積み立てとしても有益です。セゾン投信にも「こども口座」があり、一般口座と同様に月々5,000円から積み立てできます。運用は親権者のみとなりますが、名義人が成人した際はそのまま継続して本人が運用できます。2016年から始まった「ジュニアNISA」の対象にもなっているので、運用益が非課税になるのも魅力です。

併せて親権者にとってメリットといえるのが、個別株のように銘柄によって結果に差異がないこと。個別株での運用の場合は、上場廃止などによる悪材料で大きな評価損を出した場合に、子どもや孫の教育資金用だけに「別の銘柄にしておけばよかった」と、後悔があとに残ります。

その点、投信ならば経済全体を買うようなものなので、結果に悔いが残りません。定期預金の満期を待つような気持ちで、落ち着いて保有することができるのは強味です。

【評価】ファンド賞連続受賞の高評価で安心感あり

投信は何といっても実績が大事です。セゾン投信はファンド賞を連続受賞するなど高い評価を受けています。特に「セゾン資産形成の達人ファンド」は高い運用利回りが示す通り評価が高く、「R&Iファンド大賞」で3年連続最優秀賞(NISA/外国株式部門)、「リッパー・ファンド・アワード・ジャパン」で2年連続最優秀ファンド賞をそれぞれ受賞しています。

両ファンド賞とも客観的データに基づく審査で選出されるだけに価値ある受賞といえます。

【相場展開】東京オリンピックに向け、今が投信の買い時か?

さて、今後の相場展開ですが、英国のEU離脱、米国トランプ政権の行方など不安材料はあるものの、2020年の東京オリンピック開催へ向け、国内全体は盛り上がりを見せることから、日経平均2万円回復は十分期待できます。そう考えると現在の18,000円前後の相場環境なら投信は絶好の買い時といえます。

投資はバランスの良いポートフォリオを組むことが大事です。個別株で短・中期の値上がり益を狙うと同時に、保有資産の下支えになるセゾン投信で、じっくり長期投資に取り組んでみるのも良いのではないでしょうか。

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