こんにちは、管理人のyukiです。当サイトを見てくださっている方の多くは「歯を白くしたい!」という人だと思いますが、他にも口腔トラブルを抱えているのではないでしょうか。

その中でも多くの人が気にするのが、口臭です。今回は、この口臭予防に市販のうがい薬を使用している人へ、口臭予防として正しいのか、リスクはないのかをご紹介します。

とくに歯の着色汚れで悩んでいる人は、そのうがい薬による口臭予防があだとなっているかもしれませんよ。歯を白くするためにも、効果的な口臭予防のためにも、うがい薬の正しい活用方法を知っておきましょう。

口臭予防にうがい薬を使っても危険はないの?効果はあるの?

口臭の原因はニンニクを始めとしたにおいの強い食べ物によるものの他は、細菌が出すガスです。口内の細菌が食べかすなどをエサとする際に吐き出すガスが、口臭を作り出しています。

つまり、これらの細菌を減らすことができれば、口臭予防につながるということ。

風邪やインフルエンザ予防として使われるうがい薬は、口内や喉の入り口に付着した細菌を除去する目的のものです。その点を考えれば、口臭予防にうがい薬を使うことは無駄ではないと分かります。

実際、うがい薬を販売している会社のホームページでは、殺菌効果で口臭予防にも活用できると書かれていました。質問コーナーでは、医師が「うがい薬を口臭予防として日常使いしている」と紹介しています。

もともと口内を洗浄するために開発されたため、説明書き通りに使用していれば、日常使いしても害はありません。むしろ市販の洗口剤よりも刺激の少ないアルコール成分しか配合されていないため、口内の乾燥や刺激の心配がないというメリットがあります。

空腹時や緊張・ストレスにさらされている時のように、口内が乾燥している場合の口臭にもうがい薬は有効です。口内の乾燥によって細菌が増え、それを洗い流す唾液の分泌が少ないために口臭が発生しているためです。

一方で食べ物が原因の口臭には効果がないので、においの強い食べ物や飲み物を口にした場合の口臭対策としては使用しても意味がありません。

うがい薬を使った口臭対策は安全にできますが、口臭の原因によっては効果を期待できないという点を忘れずに、上手に活用しましょう。

うがい薬で歯に着色汚れができる理由

色つきのうがい薬を使うと、歯に色がついてしまう人もいます。確かに、イソジンなどのように茶色い液体で口をゆすぐのは、ある意味コーヒーや紅茶を飲んでいるのと同じようなものです。

しかし、一方でうがい薬を口臭予防に使っているけれど、着色汚れなんて経験したことはない。という人もいます。その違いはどこにあるのでしょうか。

着色汚れを起こすエナメル質の傷

まず着色汚れができる理由ですが、その最たるものが歯の表面をおおうエナメル質についたこまかな傷です。

歯ブラシを強く擦りつけたり、研磨剤入りの歯磨き粉を使うと歯の表面にあるエナメル質が傷付いてしまいます。このエナメル質は唾液や歯磨き粉内のフッ素などの作用で再石灰化し、本来なら傷はつかないのですが、再石灰化を上回る勢いで傷がつけばそうはいきません。

再石灰化が間に合わなかった部分の傷は残り、色のついた食べ物や飲み物、そしてイソジンなどの色の濃いうがい薬などの色素が入り込む隙間となるのです。色素の他、虫歯の元となるミュータンス菌などあらゆる細菌の住みかとなることもあります。

着色汚れを引き起こしやすい人は、歯の表面が傷だらけになっている可能性があります。歯磨き粉を使いすぎていないか、歯ブラシを強く当てて歯磨きしていないか、自分の歯磨きを思い返してみましょう。

歯の歯石が着色汚れの原因となっていることも

そしてもう一つが、歯の歯石です。歯に傷をつけないためには、研磨剤入りの歯磨き粉の使いすぎや歯ブラシの当て方に注意しなくてはなりませんが、やり過ぎもまた逆効果。磨き残しができやすく、歯の歯石を蓄積させてしまいます。

歯に歯石ができる理由は、磨き残しや歯磨きをサボったことによる、長く残った歯の汚れです。食べかすなどが24時間ずっと歯に付着したままでいると、細菌が集まって歯垢へと変化します。

歯垢はネバネバしており、歯にこびりつきます。さらに時間がたち、48時間後には食べかすだったものが歯垢から歯石になってしまいます。歯石になると歯ブラシで落とすことは不可能。歯科医院で歯石とりをしてもらうしかありません。

このように、歯石はもともと歯垢であり、細菌の集まりです。エナメル質に覆われた歯のようにつるんとした表面ではないため、色がこびりつきやすかったり、歯にくっついたままになります。結果、うがい薬などの色素も付着してしまうのです。

うがい薬で着色汚れを出さないための対策

口臭予防としてうがい薬で口内を洗浄したいのであれば、まずは歯を着色汚れのつきにくい状態にしなくてはなりません。表面の傷を少なく済ませ、そして歯石を作らない、きちんとした歯磨きが必要です。

きちんとした歯磨きは、素人の独学では身につけられません。歯科衛生士による歯磨き指導を受けることをおすすめします。

歯ブラシはブラシの硬さが「ふつう」タイプのものを選び、200gの力加減を意識して、優しく磨くようにします。歯と歯の間や歯茎との境目、歯の裏側などが磨き残しの出やすい部分です。忘れずに磨きましょう。

歯茎との境目を磨く時は、歯ブラシを少し斜めにかたむけて、歯に対して45度くらいの角度で磨くと効果的です。歯茎マッサージにもなり、歯周病菌で衰えやすくなる歯茎の血行改善にも役立ちます。ブラシの先を歯茎の内側にもぐりこませるつもりで磨くと良いですよ。

歯磨き粉も、研磨剤入りのものを完全になくすより、使う量や頻度を減らすようにしてください。多少の研磨剤はネバネバした歯垢を削ぎ落とすのに必要です。ただし、量を歯ブラシの先1cm程度にまで減らして、使う頻度も減らしましょう。

朝や昼は研磨剤なしの歯磨き粉で磨き、夜は研磨剤入り歯磨き粉で1日の汚れをしっかり落として寝るなど。歯磨き粉を研磨剤入りと研磨剤なしの2タイプを用意して使い分ける方法が簡単です。

デンタルフロスや歯間ブラシなどで歯と歯の間も磨くと、さらに効果的です。歯と歯の間は虫歯予防や口臭予防としても、きちんと磨いておきたい部分です。ぜひ寝る前にじっくりと時間をかけて磨いてみてください。

研磨剤なしの歯磨き粉は、ペーストタイプの他にジェルタイプがあります。ジェルタイプは研磨剤入りというものは滅多にないので、「確実に研磨剤なしの歯磨き粉を購入したい」という時はジェルタイプを選んでおくと間違いないでしょう。

うがい薬と同じく刺激が少ないものであれば、私も以前使ったことのある『ポリリンジェルEX』があげられます。ミントの香味もないので、歯磨き粉特有のミントのにおいが苦手、という人にもおすすめです。

ポリリンジェルEXを使った体験談も書いています。ぜひ参考にしてみてください。
→→『歯の着色汚れに効果的なポリリンジェルEXの評判と実際の体験レビュー』へ

うがい薬で口臭予防する際の注意点まとめ

うがい薬による口臭予防は、細菌による口臭であれば効果が期待できます。ただし、歯磨きでよく磨き残しを作ってしまう人や、歯の表面にこまかな傷を作っている人は、歯の着色汚れのリスクがあります。

歯石に発展する前に、歯磨きでしっかり磨き残しのないように歯磨きをしましょう。歯の表面のこまかな傷については、研磨剤入りの歯磨き粉の使用量や使用頻度を減らすことで改善できます。

自分ではじゅうぶん注意しているつもりだけれど、何やら歯の色がくすんできたような気がする。そんな人は、うがい薬を別のものに買い換えてみてはいかがでしょうか。

>>『昭和製薬 フレッシュCPうがい薬』詳細へ

私がいま使っているうがい薬は、こちら。見ての通り液色が茶色ではありません。青みがかった液体なので、万が一着色汚れができたとしても、薄く歯が青みががかるだけ。茶色のように目立つ可能性は低いです。

ちなみに1ヶ月半ほど使っていますが、このうがい薬による着色汚れは起きていません。

先ほど研磨剤なしの歯磨き粉の一例としてご紹介した、ポリリンジェルEX。こちらも同シリーズで洗口剤が発売しています。青い色のうがい薬も不安だという場合は、こちらを検討してみても良いでしょう。歯磨きジェルとセットだと多少安くなるようですよ。