こんにちは。管理人のyukiです。歯に関する気になることをメモすることがあるのですが、先日、昔のメモに「お茶でドライマウスになることがある」と書いてあったのを見つけました。

お茶と言えば、口臭予防にうってつけの飲み物である一方、歯の着色汚れの原因のひとつである茶渋のもとでもあります。

それが何故ドライマウスの原因となるのか、今回改めて調べてみました。

口臭予防にお茶を飲んでいるという人、もしかしたらそのお茶がドライマウスを引き起こし、逆に口臭の原因となっているかもしれませんよ。

どんな対策があるのか、お茶を飲むときの注意点とともにご紹介します。お茶を日常的に飲む人はぜひ参考にしてみてください。

お茶を飲むことのメリットとデメリット~茶渋で歯が汚れる危険~

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お茶といえば、健康に良い飲み物というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。実際、低カロリーかつ多くの栄養を含んでいるため、健康にも美容にも欠かせない飲み物です。

緑茶で有名な伊藤園のお茶百科さんを参考にすると、緑茶には以下のような成分が含まれていると解説されています。

<緑茶に含まれる成分>

  • カテキン
  • カフェイン
  • テアニン
  • ビタミンC
  • ビタミンB2
  • ビタミンE
  • β-カロテン
  • 葉酸
  • サポニン
  • フッ素
  • GABA
  • カリウム
  • カルシウム
  • マンガン
  • リン
  • クロロフィル

それぞれ血中コレステロールや血圧の低下、体脂肪低下、がん予防、抗菌作用や抗酸化作用など、現代人の健康トラブルの予防に重要な成分ばかりです。

ちなみに、発酵具合や栽培状況などからも成分は異なります。ウーロン茶など発酵茶の類はカテキンが減少する代わりに重合ポリフェノールが増え、玉露など太陽にあまり当たらないお茶もカテキンが少ないままテアニンが多く残ります。

カテキンには口臭予防効果があるとされ、市販されている口臭予防のための商品の多くに含まれています。近年では体脂肪低下作用も注目されているため、ダイエットや生活習慣病対策のトクホ食品にもよく配合されていますね。

実際、お茶は栄養たっぷりでも低カロリーなので、ダイエット向きの飲み物としておすすめです。

お茶の良いところは、栄養たっぷりな点だけではありません。こんなにも多くの成分が含まれ、高血圧やがんなど多くの病気予防にも良い飲み物でありながら、かなりの低カロリー。煎茶や玉露などは多くても100mlで5kcalあるかないか、ウーロン茶をはじめとする中国茶の多くは0kcal、紅茶類も1kcal程度です。

茶葉を丸ごと石臼でひいた抹茶も、1.5g(1杯分)で5kcalほどです。市販されているペットボトルのお茶も、砂糖が加えられているもの以外は0~5kcalのものばかりでした。

ダイエットの基本は、「できるだけ多くの栄養を取り入れる」「高カロリーものの過剰摂取をしない」「水分をたくさん飲む」です。もちろん運動も大切ですが、健康的に痩せるには必要な栄養と水分もあります。お茶は栄養も水分もとれるのにカロリーの過剰摂取にはならないため、理想的な飲み物なのです。

しかし、そんなお茶も歯を白くしたい人にとっては悩みの種になることもあります。茶渋です。茶渋による着色汚れはかなりしつこく、歯の表面のエナメル質に小さな傷がついている人ほど、しっかりこびりついてしまいます。

お茶を飲むと茶渋ができる理由

湯のみやマグカップでお茶を飲んでいると、何度も使ううちに底の方に茶渋がついてしまいます。お茶に含まれるポリフェノールがお湯のカルシウムなどと反応して、こびりついたものです。

毎日たくさんの食べ物や飲み物を摂取することから、もちろん人間の口内にもお茶のポリフェノールと反応する成分が存在します。しかも、人間の唾液にもカルシウムは含まれています。そのため、いわば誰もが歯に茶渋がこびりつく可能性を持っているのです。

その中でもとくに茶渋が歯につきやすい人の特徴が、次のようなタイプです。

  • 一杯のお茶を時間をかけて飲む人
  • 食事後やお茶を飲んだ後に歯を磨かないor口をゆすがない人
  • 歯のエナメル質にこまかな傷がたくさんある人

これらの特徴に心当たりがある人は、注意しましょう。たとえば仕事中の水分補給にお茶を飲む人は、一杯のお茶を一口ずつ、ゆっくりと飲みすすめていないでしょうか。この場合、唾液で何度お茶を洗い流しても口内に度々お茶が入ってくるため、唾液の洗浄作用が追いつきません。

短時間で飲み干したり、お茶を一杯飲んだら次の水分補給はお水を飲むようにしたりと、対策してみてください。他人から見えない部分だけでも対処できれば良い、という人は、ストローを使ってみるのも手軽でおすすめです。

また、食事後の対処も注意しましょう。食事後すぐに歯を磨けないからと言って、お茶で口をゆすいでいる人などは、茶渋がつく可能性があります。食べかすをある程度洗い流せても、代わりにお茶の成分が口内に残ってしまっては、着色汚れ対策にはなりません。

食後の飲み物は水や豆乳など着色の心配がないものを選び、可能であればお手洗いで軽く口をゆすぐなどしましょう。

これらに当てはまらないのに茶渋が歯の表面についている人は、歯の表面のエナメル質にこまかな傷ができている可能性があります。市販品の歯磨き粉をたっぷり歯ブラシにつけて歯磨きをしたり、ブラシがかための歯ブラシを愛用している人などは、傷がつきやすいです。

研磨剤が少ない歯磨き粉を少量使うか、研磨剤不使用の歯磨き粉を使うと、毎日の唾液による再石灰化作用で少しずつ改善されていきます。
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↑こういうの。ちなみにこれは『はははのは』という歯磨きジェルで、研磨剤不使用な上に着色料や合成界面活性剤、パラベンなどが不使用なので、オーガニック派な女性を中心に人気です。自然派なパッケージで、男性も気軽に使えるのではないでしょうか。

歯ブラシはふつうタイプを使うだけでも随分違います。私も一度かための歯ブラシを試しに使ってみたことがありますが、歯の表面が削れそうな感覚だったので使い続けることはできませんでした。

お茶を習慣的に飲む人は、ぜひこれらのポイントに注意してみてください。日常の飲み方を変えるだけなら、すぐに試せますね。

※私も実際に「はははのは」を使ってみて感想記事を書きましたのでご参考ください。
「はははのは」の評判 ~ホワイトニング効果は本当か?実際に使ってみた感想~

お茶のもうひとつのデメリットはドライマウスの原因となること!

歯の茶渋汚れで悩んでいない人は、「その程度ならお茶を飲まない理由にはならない」と安心しているかもしれません。しかし、実は自分では気付いていないだけで、歯全体が茶渋でくすんでいるかもしれませんよ。

歯の汚れ以外にも、お茶が原因となり得るトラブルがあります。それがドライマウスです。

ドライマウスは何らかの理由で口内が乾燥しやすくなる、あるいは乾燥している状態のことですが、お茶に含まれる成分がドライマウスを引き起こすこともあります。

ドライマウスの主な原因は口呼吸、アルコール、ストレス、唾液の分泌不足です。さらに突き詰めると口呼吸による乾燥、アルコールの刺激による口内の炎症、ストレスによる唾液分泌の低下、唾液の分泌不足による口内の乾燥です。

実は、これらの中に、お茶の成分によって引き起こされるものも存在するのです。お茶のポリフェノールは唾液分泌を抑制するはたらきを持ち、利尿作用で体内の水分量を減らします。結果、十分な唾液の分泌ができなくなってしまいます。

ポリフェノールの一種であるカテキンは抗菌作用もあるため口臭予防に活用されますが、ドライマウスで口内が乾いてしまっては、抗菌作用も隅々まではたらかなくなります。

利尿作用とドライマウスの危険を考えると、お茶はあくまで楽しむもの、リラックスのために飲むものとして、水分補給には水を飲んだ方が安心です。

ドライマウスになると何が困るの?考えられるトラブル

ドライマウスであげられるトラブルと言えば、口臭だと答える人は多いでしょう。口内が乾くと唾液による洗浄が十分に行われないため、食べかすや菌が残りやすくなります。残った食べかすや菌をもとに、さらに多くの菌が増殖した結果、口臭が起こります。

口臭があるということは、一種の危険信号であるとも言えます。口臭が発生するほど口内環境が悪いということは、きちんとした対策が必要だということでもあります。

口内に細菌が存在するのは誰もが同じです。完全に細菌を退治することはできません。しかし、増殖を抑えるかどうかで体調はあきらかに違ってきます。健康のためには、口内細菌を少しでも減らすべきです。

口内の細菌が原因で全身疾患(全身の病気)に発展することもあります。たとえば、口内の炎症した部分から菌が血管に入り込み、別の臓器にうつった後で繁殖した場合は口から遠い場所で炎症が起こることになります。酷い場合は肺や脳にまで細菌が移動する危険もあるのです。

<ドライマウスが原因で起こるトラブル>

  • 口内の細菌が増える
  • 細菌が増えることで虫歯や歯周病になりやすい
  • 唾液が流れないため食べかすや細菌が残る
  • 食べかすや細菌で口臭が発生する
  • 細菌が移動して体の別の場所で炎症を起こすこともある

細菌が増えることは、口臭や全身の病気だけではなく、もちろん虫歯や歯周病にもつながります。こんなにも多くのリスクがあるのに、原因はただひとつ、口内の乾燥です。それはつまり、ドライマウス対策さえしておけば、これだけのリスクを低下させられるとも言えますね。

ドライマウスはお茶のポリフェノールだけが原因ではありません。しかし習慣的にお茶を飲む人は、ドライマウスのリスクがあるような飲み方をしていないかセルフチェックしてみることをおすすめします。

ドライマウスを改善するには?お茶による唾液分泌の抑制を予防する方法

口内の乾燥を防ぐためにお茶を断つのも良いかもしれませんが、お茶には健康に良い成分もたっぷり含まれています。ただドライマウス対策のためだけに飲むのをやめるのはもったいないです。茶渋の悩みも、きちんと対策をすれば汚れがつきにくくなります。

お茶を飲んだ後は水で口内をゆすぐのが最も簡単ですが、外食先や仕事中だと難しい場合もあります。そのような時は、唾液の分泌量を増やすようにしましょう。

舌を口内で上下左右に動かしてみたり、耳たぶ裏の少しへこんだところにあるツボを押してみる方法があります。さらに原始的な方法だと、梅干やレモンの味を想像すると反射的に唾液が出る、というのも昔からよく言われます。

ドライマウスの治療を専門的に行っているクリニックの医師によると、口内に異物を入れて唾液を出すのも良いそうです。手軽なのが、キシリトール100%のガムを噛んでやわらかくしてから丸め、舌の上で転がす方法です。口が異物だと認識して唾液を分泌すれば良いので、ガム以外でも問題ありません。

ただ、キシリトール100%のガムは歯科医院専売なので、スーパーやコンビニでは手に入れることができません。amazonなど通販サイトでも販売されていますが、ボトル2~3個ごとのセット売りが主流のようです。

そこでおすすめなのが、単品買いできる上、口臭ケア成分も入っているもの。舌を転がして唾液分泌を促しつつ、口臭ケア成分ですでに発生している口臭も対策できたら、一石二鳥だと思いませんか?

いろいろと口臭対策食品を見てみて、コスパと効果のバランスが良かったのがこちらのオーラルデントでした。
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>>『オーラルデント』公式サイトへ

オーラルデントとは?口臭予防成分オーラバリア入りタブレット

オーラルデントは、口臭予防成分のオーラバリアという成分が入った口臭対策用のタブレットです。オーラバリアは乳製品で有名な森永乳業が開発した成分で、「ラクトフェリン」と「ラクトパーオキシダーゼ」という母乳や唾液に含まれる成分から作られています。

オーラバリアの効果は唾液にもともと存在する抗菌作用をさらに高めるもので、体に優しい成分で口内細菌への対策ができます。しかもオーラルデントの場合、オーラバリアに加えてユーカリやビフィズス菌といった消臭成分も配合されています。

口内で舐めて使うタイプなのですが、そういった口臭ケア用品は市販品でも多く見られます。ただ、市販品の多くは別の匂いでごまかしたり、カテキンの消臭成分を使ったものばかりです。

私も何度か試したことはありますが、正直な話、市販の口臭ケア用品はあまり効果を実感したことがありません。まだマウスウォッシュやイソジンで口をゆすいだ方が効果があります。(しかもカテキンはドライマウスの一因でもあります)

オーラルデントが市販品と違うのは、別の匂いでごまかしたり、消臭成分だけを使っているわけではないこと。口臭が発生する前の段階で菌にはたらきかけ、口臭のもととなるガスなどの発生自体を抑制します。

ユーカリなどの消臭成分も含まれていることから、口臭の発生を抑えながら、すでに発生している口臭も別のにおいでごまかさずに消臭してくれます。

口臭予防のために唾液の分泌を促すには、口内で舌を動かしたり、舌の上に異物を置いて転がすことで唾液腺を刺激するのが有効です。オーラルデントも舌の上で転がして舐めるものなので、使い方も唾液の分泌量アップに最適です。

ガムを食べるのも良いですが、そのあと捨てるのが面倒でもあります。そのまま飲み込めるものの方が、出先では使いやすくておすすめです。

他にも似たような商品がありますが、価格が高めな商品ばかりでした。まずは手軽な価格のオーラルデントから試してみて、唾液の分泌量アップのコツを掴んではいかがでしょうか。

お茶を楽しみながら茶渋やドライマウス対策をする方法まとめ

ドライマウスによる口臭や病気のリスクを軽減するには、日ごろのちょっとした工夫が必要です。まずはお茶が歯の表面に残ったままにしないこと、お茶による唾液の分泌抑制への対策をきちんと行いましょう。

  • お茶をちびちび時間をかけて飲まない
  • お茶ばかり飲まず水で茶を洗い流す
  • 食事後はお茶ではなく水で口をゆすぐ
  • 唾液が出るように唾液腺を刺激する

大切なのはこの4つ。そして、歯の着色汚れを防ぐためには、研磨剤がふくまれる歯磨き粉を極力避けることも忘れずに。歯を傷つけない歯磨きに加え、唾液の分泌を正常にしてドライマウスも改善できれば、歯の白さにもつながります。

ちなみに唾液分泌を促しつつ口臭対策もできるオーラルデントですが、公式サイトによると歯周病菌にも除菌効果がある研究結果が出ているそうです。歯周病も口臭の原因と言われているため、歯周病対策としても試してみる価値ありです。

口臭はミントタブレットでも食べておけば大丈夫、と思っている人もいるかもしれませんが、そもそもの原因を解決しなければ、ずっと口臭に悩むことになります。まずはドライマウスになっていないかどうか、セルフチェックと対策から始めてみてはいかがでしょうか。