着色汚れ対策に歯磨き粉を使うのは効果的ですが、そもそも歯磨き粉自体、何歳ごろから使い始めて良いのでしょうか。

自分が歯の黄ばみで悩んだ経験がある保護者の方は早めに対策してあげたいと思うものですが、子供に歯磨き粉を使っても問題ないのかが気になるところです。

そこで今回は、着色汚れ対策は子供が何歳になってから始めて良いのか、赤ちゃんに歯磨き粉を使って汚れや虫歯対策をしても良いのかを調べてみました。

安全な方法でできる対策方法についてご紹介しますので、親子で歯の黄ばみに悩まずに済むよう、ぜひ参考にしてみてください。

子供の着色汚れはいつから対策して良い?

歯の表面にできる着色汚れは、子供も食生活によってはできてしまいます。たとえば歯が溶けやすいジュースを飲んでいたり、逆に虫歯を避けてお茶類ばかり飲んでいる場合も要注意です。

ジュースで歯の表面が溶ければ着色汚れはつきやすくなりますし、歯を溶かさないお茶類も茶渋が歯につきやすい飲み物です。

子供をそんな着色汚れから守るには、早めに対策をしたいところですが、気になるのがいつ頃から対策を始めて良いのか、という点です。

薬剤を使わない対策であれば、乳歯が生え始めた赤ちゃんの時期からでも始められます。ガーゼや赤ちゃん用の歯ブラシで歯磨き粉などを使わずに磨く方法なら、薬剤による影響を心配せずに済みますし、綿棒もおすすめです。

小児歯科の医学会でも紹介されているのですが、はじめは毎食後行う必要はありません。大人と同じく寝ている間は唾液の分泌量が減るため、寝る前にしっかり磨くよう注意しておけば、毎食後にしっかり磨かなくても良いのです。

歯磨きに慣れてきたら、少しずつ毎食後もしっかりと歯磨きする習慣をつけてあげましょう。

子供や赤ちゃんにできる着色汚れ対策は歯磨き

安全にできる着色汚れ対策は、やはり歯磨きです。赤ちゃんの場合は離乳食を選ぶことである程度は対策できますが、いろいろなものを食べられるようになってからは、それも難しくなります。

茶渋による着色汚れの場合は、お茶の抗菌成分などのはたらきも考え、歯医者の中には「無理に除去する必要はない」と言う人もいます。とはいえ、見た目が気になるため、できれば除去したいと本人や周りの大人は思うでしょう。

そこで、安全かつ無理なく行えるのが、歯磨きによる着色汚れ対策です。

子供のうちは歯磨きの重要度がいまいち理解できないものです。そのため、ついつい適当に終わらせてしまい、十分な清掃にはなっていません。

大人が仕上げ磨きをしてあげたり、歯磨き方法をきちんと教えてあげたり、歯磨きを丁寧にする習慣をつけることで、ある程度の着色汚れは少しずつ除去されます。

色の濃い食べ物や飲み物を口にした後は必ず歯を磨くように意識させると、新しい着色汚れがつくリスクも減らせます。

ただし、中には着色汚れではない汚れの場合もあります。たとえばサホライド(フッ化ジアンミン銀)という虫歯予防の薬品を歯に塗布している子供は、化学反応によって黒く見えます。

歯の表面の傷が原因の場合もあれば、虫歯が原因の場合もあります。「何となく黄ばんできた」といった汚れではなく、黒い汚れが見つかった時は、小児歯科できちんと診察してもらいましょう。

また、歯磨きで着色汚れ対策を行う際も、いくつか注意しなくてはならないポイントがあります。ただ大人用の歯磨き粉やフッ素濃度の高い歯磨き粉を使えば安心、というわけではないことを覚えておいてください。

歯磨きで注意すべきNG行動や落とし穴

歯磨きで注意すべきが、子供の口内事情と大人の口内事情はまったく別である、という点です。

大人にとっては極少量で問題なく使える成分でも、赤ちゃんにとっては将来の歯に影響を及ぼす危険な成分であることも珍しくありません。また、歯そのものが受けるダメージにも注意が必要です。

意識しておきたいのは、次のとおりです。

  • ティッシュで磨いてはいけない
  • 無理にうがいさせてはいけない
  • フッ素入りは避けるべき年齢がある
  • 赤ちゃん用でも毎食後に歯磨き粉はつけない

意外に思われることも多いのですが、実はティッシュには研磨剤が含まれています。

実は私自身、めがね拭きよりも綺麗に汚れを拭き取れるティッシュでめがねを拭くのが好きなのですが、ティッシュに入っている研磨剤の影響で、めがねに細かい傷がたくさんできてしまいました。

この経験もあり、ティッシュで歯を拭くのは怖くてできません。ティッシュの他、キッチンペーパーの中にも研磨剤が含まれていることがあるので注意してください。

もし赤ちゃんが歯ブラシを嫌がるのであれば、ガーゼを使いましょう。少しずつ歯ブラシに慣れていってもらい、無理をしないことが大切です。

うがいも赤ちゃんの時期はできないため、2歳前後から少しずつ教えてあげるようにしましょう。それまでは万が一飲み込んでしまっても良い成分のみが使われた歯磨き粉を使用するか、歯磨き粉なしで歯磨きします。

フッ素も、赤ちゃんの頃は使用を避けるべき成分です。歯を丈夫にしてくれるフッ素ですが、子供の歯にフッ素を塗布しすぎると歯に白いまだら模様ができる『フッ素症』になる危険があります。

1~3歳くらいがフッ素症になりやすい時期とされています。少なくとも乳幼児の時期はフッ素入りの歯磨き粉やフッ素ジェルを個人の判断で使用しないようにしてください。

最近は赤ちゃん用の歯磨き粉も販売されています。が、小児歯科の先生いわく、歯磨きで毎回無理に使う必要はないそうです。3歳未満であれば、1日に1回程度でも十分とのことでした。

赤ちゃん用や子供用歯磨き粉を使う重要さ

フッ素だけでなく、市販の歯磨き粉の中には歯表面を削ってしまう研磨剤や、防腐剤をはじめとした化学物質の数々が配合されています。大人でも使うのをとまどってしまうような成分が配合されているものもあり、なおさら子供にはおすすめできません。

そのため、歯磨き粉を購入する際は子供は子供用のものを、赤ちゃんは赤ちゃん用のものを使用するべきです。逆に子供が赤ちゃん用を使ったり大人が子供用を使うことに問題はありませんが、その逆(子供が大人用を使う)は止めましょう。

子供用歯磨き粉を使用するにあたって気になるのが、その甘みです。人工甘味料あるいはキシリトールが使用されているため、虫歯の危険はありません。研磨剤も(配合されている場合は)大人用より少なく、何よりミント系の刺激がないのが魅力です。

子供にとって使いやすい味と低刺激に作られているため、大人でミントの刺激が苦手な人も、子供用歯磨き粉を使用していることがあります。

歯科医師ですら、自分自身の歯を100%きれいに磨くことは難しいです。ましてや歯磨きを嫌う傾向の強い子供や赤ちゃんの場合、ミントの刺激など苦痛を感じることがあれば、さらに歯磨きの手を抜くようになります。

時間をかけてしっかりと磨いても、口内が刺激で痛くならない。研磨剤で歯が削れることもない。このように、子供用や赤ちゃん用の歯磨き粉を使うことは、味によるメリットだけではなく、歯をきちんと安全に磨くための手助けにもなります。

よって、大人用を使わず、子供用や赤ちゃん用の歯磨き粉を使ってください。


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たとえば、こちらの赤ちゃん用歯磨き粉は、ジェルタイプになっているため研磨剤不使用です。少量の研磨剤が配合されているものも販売されている中、研磨剤なしを公式で明記しています。

他にも鉱物油や合成着色料、パラベンなど市販品では配合されることの珍しくない成分も避けており、食品に使用されるような成分のみを配合しています。

赤ちゃん用なので、フッ素も配合していません。フッ素症が心配な3歳前後まで使うなら、こちらのベビートゥースペーストジェルのようにフッ素があえて添加されていないものを選びましょう。

子供と赤ちゃんの着色汚れ対策と歯磨き粉の選び方まとめ

子供や赤ちゃんでも、歯に着色汚れはできてしまいます。中には着色汚れがつきやすい赤ちゃんもおり、保護者の方が病気か何かでは、と心配になるケースもあります。

きちんと食べかすなどを取り除いて虫歯菌の感染に注意していれば虫歯の心配はありませんが、それでも見た目が気になってしまうものです。

丁寧な歯磨きで、歯にこびりついた汚れを落としてあげましょう。最も安全なのは、やはり歯磨きによる汚れ落としです。ティッシュなど研磨剤の入っているペーパー類は使わないようにしてください。

また、歯磨き粉を選ぶ際は、子供と大人の歯の違いも意識して、子供の歯を傷つけないものを選ぶ必要があります。子供用や赤ちゃん用の研磨剤が少ないものを選びましょう。



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こちらのベビートゥースペーストジェルのように、フッ素も配合していない赤ちゃん用歯磨き粉ならフッ素症の心配もなく使えます。

ついつい大人用と共用してしまう歯磨き粉ですが、そこにはさまざまな危険がつまっています。大人にとって問題なくても、子供にとっては害となる成分もあります。

子供の歯を傷つけないため、そして子供が長時間じっくりと歯磨きできるため、刺激や研磨剤の少ない子供用歯磨き粉を使いましょう。