クレジットカードはVISA、JCB、マスターカード,ダイナーズクラブ、アメックスそして中国の銀嶺カードなどが世界を席巻しています。

これらは世界中で流通していますから、これが1枚あればこれだけで世界旅行が楽しめショッピングの決済もできる訳です。

日本には非常に多くのクジットカードが発行されておりますが、JCBが世界レベルで頑張っています。概して日本のクレジット会社の審査は厳しいと言われています。

その証拠に世界で審査の厳しいカードランキングを見ても世界最難関はアメックスブラックカード、2位にダイナースプレミアムカード、3位にアメックスプラチナカードですが、その下に、JCB・クラス、三井住友プラチナカード、JCBプラチナ、セゾンプラチナアメックスカード、MUFGゴールドカード、などが上位にランクアップされています。

これらの多くは招待性をとっていることが多く、入れてください、ではなく入会してくださいのスタンスですからステータスの意味合いも強いようです。

いつかはこうしたカード会社から入会してください、と言われてそのカードで買物したいものです。お金持ち専用というわけです。

日本のクジットカードには信販系と流通系、そして金融系があり、審査に通り易いのは流通系と言われています。流通系のクレジットカードが最も多く発行されており、その中にセゾンカードがあります。

セゾンカードは本当に審査が通り易いのか

セゾンカードの入会審査は通りやすい、という声と難しい、という意見の両方あり、はっきり通り易いと断言できません。

どこのカード会社も審査基準は開示していませんから明確な違いが分かりません。

従って、多くの使用者の実体験や口コミ、統計データなどでまとめとして評価しているに過ぎません。しかし信用情報機関(CIC,JICC,全国銀行個人信用情報センター)いわゆるブラックリストですが、ここに事故情報が掲載された人は、どこのカード会社でも審査は通りません。

事故情報とは、支払いの遅延、滞納、金融事故(長期延滞、代位弁済、債務整理、自己破産)のことで信用情報機関3社で共有されています。1度載った事故情報は永久に載ったままというわけでなく、事故の内容により2年から10年(自己破産)で消えます。またこの事故情報は申し込めば開示してくれます。

問題はこの信用情報以外の審査項目に各社の特徴や思惑があり、甘いとか厳しいという評価がされます。
セゾンカードが通り易いと言われる所以は、

◯独自の審査方法を持っており、カード発行後カードを使ってくれるかどうか、が問われ,使ってくれそうもないことが予測される場合は審査に落ちます。カードを10枚持っている人が11枚目をセゾンカードに申し込むと、年収や職業、在籍年数がどんなによくても落ちます。逆に収入が少なくともよく買ってもらえる予測が立てば通ります。

◯セゾンカードは機械審査です。セゾンカードインターナショナル、セゾンゴールドアメリカンエキスプレスの審査は機械審査で、申込書の氏名、住所、電話、職業、年収、勤務年数、居住年数などを点数化して自動審査です。正しい情報がちゃんと記載されているか、電話がなかったり、記載した住所と身分証明に類する書類の住所が違っていたりしたら通りません。逆にきちんと正しく記載してあれば問題ありません。

◯セゾンカードは流通系、のカードという理由で審査が一般的に甘いです。消費者金融<流通系<交通系<信販系<銀行 の順で流通系は甘く、銀行は厳しい。

◯流通系のカードは、店舗の地域のファンを囲い込む目的で発行しているカードです。主にその地域の専業主婦が対象となります。専業主婦が収入のないことの理由で審査を落とすことはありません。これが、審査が甘いと言われる理由かもしれません。セゾンカードが甘いと言われているのは、審査基準が甘いのではなく、このように、カード発行の申込対象者を広くとっていることがあげられます。

◯また、申込資格も簡素で、18才以上(高校生は除く)、クレディーセゾン提携の金融機関に口座があること、未成年者でも親権者の同意があること。これだけです。

◯セゾンカードの申込書には、他の一般的なカードと異なり、申込資格に安定した収入の有無や年収下限等の基準が設けられていません。またアルバイトやパート及び収入のない専業主婦や学生えも審査を通ります。

これらが信用情報の条件以外の条件で、甘いと言われても仕方ないほど幅広です。また特徴的なメリットでしょう。他にもキャッチフレーズとして最短即日カード発行可能、年会費無料、ポイントの有効期限なし、などのおいしいメリットもあります。

セゾンクレジットカードのデメリット

◯審査基準を開示していない:セゾンカードだけでなく他のイオンや楽天カードも開示していません。難易度は推測によるものです。

◯セゾンカードの審査は少々変わっています。これをデメリットといえるかどうか疑問ですが、セゾンカードは独自の審査方法を行っています。基本的には発行したカードを使ってくれるかどうかです。高所得の人でもカードを使ってくれそうもなければ申し込んでも落ちます。カードを10枚持っている人が11枚目のカードをセゾンカードにした時、年収や職業に関係なく落ちます。

◯流通系のクレジットカードですから本来入会審査は甘いのですが、他のゴールドカードやプラチマカードを持っていても落ちる場合があります。クジットカードを5枚以上持っている多重保持者には入会審査が厳しいようです。セゾンカードで買い物をしてくれる可能性が薄いからでしょう。

◯セゾンカードは30代から40代の女性には審査が甘いようです。20代、50代以上の人にとってはデメリットです。

◯ポイント還元率が0.5%と少ないです。リクルートカードは1.2%、REXカードは1.25%ですから見劣りします。

◯自宅電話なし、18才以下(親権者が了承すればOK),高校生は入れません。

◯ショッピング保険、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険はついていません。

セゾンクレジット法人カードも国内最大級

以上は個人カードを中心に述べてきましたが、法人カード部門でもセゾンカードは国内において大きなシェアーを占めています。

既に法人カードは約100万枚が発行され、導入企業は48,000社に及びます、話題の永久不滅ポイントは残高が1,000億円の到達し、ポイント所有者も1,680万人となっています。

セゾンクレジットカードの種類

セゾンクジットカードの発行会社、株式会社クレティセゾンプロパーのカードを始め、その提携会社のカードを含める膨大な数(種類)があります。法人カードは大きく種類分けすると3種類となります。

◯法人向けカード:セゾンプラチナビジネスアメリカンエキスプレスカードのことで、主に個人事業主、中小企業会社オーナー向けです。支払いの一本化による事務の効率化、経費の節減、旅行傷害保険の加入、ほか各種のサービスが受けられます。

◯UC法人カード:個人事業や中小企業向けでビジネス専用のカードとして経費管理、出張や会食など経営サービスが受けられます。

◯UCコーポレートカード:大企業向けで企業単位、部署単位、個人単位で発行されます。経費管理、経費把握、経営システムへのデータ自動入力で効率化が計れる。

他に提携したカードは、ウオルマート、JL、三井ショッピング、名鉄、パルコ、ロフト、JR、など広範囲の企業に及びます。

個人カードとの違い

法人カードと個人カードの比較を見ていきますと、極端に大きな違いはありません。

  • 追加カード:個人カードは1枚、法人カードは複数枚
  • 使用限度額:個人は20万円から100万円、法人は50万円から800万円
  • 支払い方法:分割やリポ払いで、法人は一括払い。
  • キャッシング:個人は可能、法人は不可。
  • 申し込み:個人は申請者本人、法人は会社が申請者。

その他、法人カードを導入することにより経費や人件費などが節減できる、といった特徴がある。

法人向けカードは個人事業主や中小企業経営者のほとんどが所有している。

法人カードの審査

では入会時の審査は難しいのか易しいのか見てみましょう。結論からすると、個人と大差はなく、入会希望者の属性によって異なりますので、難しいと評価する人や易しいと評価する人の2面性があります。

  • 法人も審査基準がない。外部の情報を集約して判断するしかない。
  • 法人カードについても独自の審査方法が取られているようです。カード発行後カードを使っているかどうか、高収入でも使いそうもないと判断されれば落ちます。これは信用情報のデータですぐ分る。10枚持っている人が11枚目を申し込むと間違いなく落ちる。
  • 直近半年以内にセゾンカード以外のカードの申込をしていれば落ちる可能性が高い。
  • 申込書の記載漏れ、誤記載、など即落選です。

大体において、セゾンカードは審査が甘いと言われています。企業の業績が極端に悪かったり、経営者の過去に事故経歴がなければ通ると思われます。

法人クレジットカードの主な特徴

セゾンクレジットカードの最大の特徴は、ポイントの有効期限がないことです。永久不滅ポイントといいます。これは法人カードにもあり、法人カードは使用金額が大きいため、ポイント数も必然的に大きくなります。

問題は大きくなったポイントの扱いと処理の問題があります。税務上ではどうするのか、経理上ではどう処理するのかです。

正式なポントの扱い方は、勘定科目は雑収入です。会社の収入です。しかし記載する義務はありません。

会社のお金を使って得たポイントですから、本来は福利厚生費などに使うべきですが、これを行っている企業はほとんどありません。これを税務上で義務化すると、経理事務が非常に煩雑になる関係で、税務署は黙認しているようです。

つまりこのポイントは、事業主や中小企業の社長が独断で使ってよい役得です。家族旅行も国内国外を問わず、フルに使用している場合が多いです。大企業でも同じですが、うまく内密にやらないと部下から不平不満が出てきます。これが実体です。

その他の特徴

セゾンプラチナビジネスアメリカンエキスプレスカードは審査を受ける時に法人登記簿謄本と決算書が不要です。中小企業で企業直後では決算書はありません。そうした人でも入会可能です。

この場合は代表者の信用力が調査されます。また、法人カードの決済口座は別に設定が可能です。これにより、カード使用代金の支払いが一本化でき経理も効率化することになります。そして国内旅行傷害保険が自動的についてきますので大きな特典です。

まとめ

キャッシュレス時代のクジットカードの役割、進展などを述べてきました。

キャッシュレス時代の本番を迎え、クレジットカードや電子マネーなどの情報が溢れています。現金を持たないで日常の生活ができる、一方では現金支払でないとビジネスが難しい職種もあるようです。

ここ当分の間は、この情報合戦は続くでしょう。賢い消費者となるためにはいち早く、そうした情報を仕入れ、トライするしかありません。

また正しい知識を身に着けていただきたい、たとえばカードによるキャッシレスとは言っても領収書またはそれに類するものは必ず必要です。これが基本です。セゾンクレジットカードの登録入会は甘いか厳しいか、というテーマですが、どんなカードであれ信用情報機関が持っている個人情報に小さな金融事故の履歴が載っていれば、新規の審査は通りません。

これを白紙に戻すには2年から10年もかかるわけです。そうした人たちはカードの使用ができませんから消費生活は全て現金決済です。事故を放っておくと最終的に差し押さえがあり、結局借りたお金は返さなくてはならないのです。返さなくて放っておいても資金回収のプロたちが手順を追って確実に回収に入ります。

セゾンクレジットカードも入会が甘いようですが、クレジットカードは使いようによっても大変便利な武器ですが、強烈な魔のカードにもなり得ることを肝に銘じておかねばなりません。