会計セミナー講師を外部に依頼するならどこがおすすめか？

企業がおかれている経済環境は時の経過とともに刻々と変化していきます。その変化を特に財務、会計の分野で業務として携わっている人たちは敏感に感知し、分析して、対応していく能力を絶えず向上させる努力を必要とします。

そうした問題意識の高い企業は会計セミナーを計画的あるいは随時に開催しています。

一方、企業内会計セミナーだけでなく、企業の、社員のスキルアップは同時に企業力のアップに直接的につながるため講演会や、研修会、セミナー、勉強会など大はやりの昨今です。

企業内セミナーを外部から講師を招いて行う企業も多く、その要望に応えて、講師派遣会社も続々と生まれ、東京を中心に全国にたくさんあります。今回は会計セミナーを自社で開催する時、どこがおすすめか、いくつかピックアップして検証してみます。

企業内会計セミナーとは、社員が自らの意思で参加する勉強会のような意味合いが強く、財務情報の収集や新しい技術、知識のスキルアップを図ることが目的で開催される場合が多いです。

従ってこうしたセミナーの講師は、専門知識を持った質の高い講師、専門知識を分かり易く伝授できる能力のある講師、実技よりも理論的な深い知識で参加者が学べるようにできる講師、である必要があります。

セミナーは研修会とは少し内容が異なります。研修会は職務上の知識や技術を身につけるために開かれるもので、会社の指示、上司の命令で参加するもので自発的な参加ではないところが違うようです。

しかし、最近ではセミナーであっても、質疑応答や演習を多く取る場合も多いようです。

会計は一般的に管理会計、財務会計、ファイナンス（資金調達、設備投資）などに分類され経理は管理会計に含まれます。会計セミナー開催の目的、テーマ、主旨などを十分検討し決めることから始まります。

そして、セミナーの開催目的から、どんな効果を狙っているのか、また落としどころを考えておく必要があります。それによって、講師派遣会社や講師の専門性が決まってきます。

講師派遣会社は非常にたくさんあります。ほとんどすべてのジャンルに対応できる派遣会社は、テレビなどでお馴染みのタレントや野球選手、政治経済の分野で有名な評論家などの派遣、高名な学者や文化勲章などの受章者などの派遣も行います。

このような人たちは講演料が1時間30分から2時間の講演で150万円から200万円くらいが相場のようで、もっと高い人もいます。

会計セミナー向きの講師派遣の場合は、ほとんど財務、会計、税務などに特化した派遣会社が行います。従って、会計セミナー向きの講師の派遣はこうした専門性の高い派遣会社に依頼することをおすすめします。

セミナー主催者側の開催意図に準じた適切な講師選びは専門性に特化した派遣会社のノウハウが武器になります。こうした講師の派遣をお願いしたいと言えば、派遣会社が持つ講師陣の中から、最もふさわしい講師を選んでくれます。

主催者側は派遣会社とセミナーの目的に沿った講師選びに関し十分な打ち合わせを行わなければなりません。

会計セミナーの講師料は、ほとんどの会社が要相談となっています。見積書をもらうことになるのですが、講師の経験、スキルによってかなりの幅があります。

おおよそですが、2時間セミナーで10万円から30万円くらいで、これよりもっと高い先生もいます。交通費、宿泊費、資料代などは別です。

初めて、外部から講師を招いて会計セミナーを行う場合は、数件の派遣会社から、見積書を取りましょう。

その際、希望する講師像はこんな人、必要と思われる経験、スキルを明確に伝えましょう。このマッチングが適切でないと、セミナーが不評をかうことになります。

また、会計の初級クラスや、財務、会計、税務、経理などはテーマによっては、身近な専門家で十分間に合う場合があります。取引銀行や商工会議所で紹介してもらう、取引関係にある税理士事務所や公認会計士事務所に依頼するなどの方法もあります。

会計セミナーは専門性の高い分野ですから、一般論ではなく、質疑応答や演習などを多く取り入れたセミナーは、より理解度を深めることになるでしょう。