理想的な税理士とはどんな人でしょうか。

会社経営上で困ったことがあれば何でも相談できる、経営のパートナー。

経営の判断に迷ったら積極的に一緒に考えてくれる税理士。心から親身になって経営者に寄り添い、よきパートナーである人。

税理士のスキルが幅広く、資金計画、経営戦略、経営改善、人事問題、相続問題などの相談ができる税理士。このような税理士が企業や事業主にとっては最良です。

こうした優秀な税理士は現実にはいない、と思う事業主さんが居られますが、実は地域密着型の地方には結構たくさん居られます。圧倒的に小企業を相手にしている税理士さんですが、目立ちませんが確実に居られます。

このような税理士と長年にわたり契約している企業や事業主は、税理士さんとのトラブルはほとんどありませんし、会社の経営者の1員となって、しっかり地域に根付いた活動をされています。

反対に長年付き合っている税理士ですが、うまくいってない事業主さんも多いのです。

NG税理士の姿

こんな税理士はNGです。こんな兆候が見られたらNG税理士です。

  • 地域税理士業界の役員になって、急に態度が横柄になった。
  • 常識がない。考え方が突飛でついていけない。
  • コミュニケーション能力が劣る。気難しくて話辛い。
  • 契約金額が相場から離れすぎている。高すぎる。
  • 性格が堅くて話辛い。
  • いつも専門用語ばかり並べて説明しようとする。分かるように話しをしようとしない。
  • 節税など、経営上の問題に対して相談に応じない。
  • 高齢になってきたので、おつきあいが心配。
  • なかなか相性が合わない。
  • 当たり前の経営感覚がない。
  • 高額な会計ソフトを売りつけようとする。
  • 税務署の調査が入っても税務署員の言う通りにする。
  • 年々変わる税務の変更や新しい税法についての知識が乏しい。
  • 会計事務の1部を会社で担当しているのに契約金を下げてくれない。

あげてみると、こんなにNG税理士の姿があります。残念ですが確実に居られます。これらが原因となって事業主とのトラブルが発生するわけです。事業主が税理士を替えたいと思う原因であり、理由です。

地方でよく見られる問題ですが、事業が親の代から息子の代に替わったとき、会社経営の中に家族のように入り込んでいる税理士さんと代替わりした息子と相性が合わなくて、息子さんが悩んでいるケースがまま見られます。

税理士は当然息子よりかなり年配です。ここで問題が発生するのです。息子が主役とするならば、相性が悪いその税理士はNG税理士です。税理士は今までのやり方を踏襲するでしょうから、何か新しい経営をしようと思っている息子とは合い入れない問題が発生するのは至極当然です。

税理士から代が替わったから、息子の好きな税理士がおれば、自ら替わります。あるいは別の若い税理士を紹介する。といった申し出が必要な場面です。

もっともその税理士を息子が尊敬し、信頼しておれば、別に問題はありません。

会計事務は確実に近代化しています

手書きで伝票を起こして、電卓で集計し、総勘定元帳を作って、毎月試算表を算出する。

このような会計事務は既にかなり合理化されて、色々な会計ソフトにとって代わっています。税理士に依頼しなくても自社で税務申告まで行うことが出来る会社は確実に増加しています。

会計ソフトもかなり高度な処理ができるようになり、その費用も安くなってきました。弥生会計ソフトなら3万円くらいからあり、高度な分析までできるソフトでも数十万円の単位です。

税理士も変わっていかないと、顧問契約がどんどん減っていくでしょう。事業主や企業も益々近代経営を学び駆逐していきますから、NG税理士では話になりません。

会計事務だけなら、将来、人は要らなくなるでしょう。税理士の主な業務はその数字から出た内容の分析と経営指針を経営者に提案する業務です。

これができない税理士はNG税理士となっていく可能性があります。

まとめ

税理士さんにとっても厳しい時代に入っています。これからできる税理士とNG税理士との選別が始まっていくでしょう。否、既に始まっています。上記にNG税理士の姿を述べましたが、これらは全て事実です。

しかし内容的にあまりにレベルが低い、ナンセンスな事柄が多いです。経営者側から見ると、あまりにも勉強していない姿がありありと浮かびます。

税理士紹介サービス事業が繁栄している理由の1つではないでしょうか。

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