確定拠出年金(401K)は個人向けと企業向けがあり個人用確定拠出年金は確実に所得税、住民税が減額され非常に有利な積立年金制度です。

個人用確定拠出年金はどこの金融機関にするか、どんな商品を選んだらよいか、大変迷うところですが、それぞれの選択の参考になるようなデータをまとめてみました。

選択のポイントは2つです。

金融機関の手数料と商品です。

個人用確定拠出年金は老後(60歳以上)の年金生活をより安全に、より豊かにするための積立年金制度です。元金が確実に担保される商品から収益が見込まれるがリスクもあるファンドまで非常に多くの商品があります。

毎月の掛け金は長期にわたり金融機関により運営されます。収益が出れば掛金に加算されて給付されます。掛け金の運営は金融機関に信託することにより金融機関の投資専門家により運営されます。

運営管理手数料について

個人用確定拠出年金の加入を金融機関に申し込み、契約すると数々の手数料が発生します。

その中でどこの金融機関でも変わらない費用と各金融機関で異なる口座管理手数料がありますから。この口座管理手数料の安いところが、1つの狙い目となります。

定期預金などの元本保証の堅実な商品であれば、どこでも大差ありませんから手数料の安さが1つの目安となります。この場合は手数料が選択の第一条件となります。

どこの金融機関でも変わらない手数料

  • 加入時手数料      2,777円
  • 国民年金基金連合会  1,236円/年
  • 事務委託費      768円/年
  • 給付時事務委託手数料 432円/回

従って毎年かかる固定的な費用は国民年金基金連合会費と事務委託費ですから計2,004円となります。

金融機関により異なる費用は口座管理手数料です。これが大切な選択基準となります。

金融機関口座管理手数料(年間)口座維持手数料(年間)
SBI証券0円2,004円
スルガ銀行0円2,004円
楽天証券 2,712円4,716円
琉球銀行3,550円6,650円
日本生命 3,756円5,760円
りそな銀行3,792円5,796円
野村証券4,094円6,108円

但し、スルガ銀行とSBI証券は個人型確定拠出年金口座内の残高が50万円未満の場合は、スルガ銀行は月額270円、SBI証券は月額324円の口座管理手数料が発生します。楽天証券は残高が10万円以上は無料となります。

従って手数料で比較するならば断然スルガ銀行かSBI証券がおすすめということになります。

最も高い金融機関はゆうちょ銀行の6,444円/年です。参考にしてください。他にも多くの取り扱い金融機関があります。手数料を確認してみてください。

商品の比較について

積極的な投資で利回りの良い商品選ぶなら、多少投資について専門的な知識が必要です。初心者には、多少分かりにくいファンド名が多いです。お好きな金融機関の窓口で専門スタッフの説明を十分に聞いて契約するようにしましょう。

投資信託は、日経平均などの株価指数に連動するインデックス投信と株価指数を上回るリターンを目指すアクティブ投信があります。手数料はインデックス投信の方が低く、アクティブ投信の方が高い傾向にあります。

一般的にはリスクが低いインデックス投信がおすすめです。上記に手数料も選択基準の1つと述べましたが、手数料を上回る収益が見込める良い商品があれば、手数料にこだわる必要はありません。

各社の商品比較

日本の代表的な個人向け確定拠出年金を取り扱う金融機関の1部及び各金融機関の人気のある商品の1部を挙げます。

・ 野村証券:積極的な運用を望みたい人向けに人気の商品があります。
国内債券インデックスファンド
外国株式インデックスファンド
外国債券インデックスファンド

・ スルガ銀行:定期預金を中心とした安全第一の運用ならこの金融機関です。口座維持手数料も国内で最も安い2,004円です。
年金積立インデックスファンド新興国株式
年金積立インデックスファンド新興国債権
ダイワグローバルREITインデックスファンド

・ SBI証券:元本確保+積極的運用ならここでしょう。
EXE-iグローバル中小型株式インデックスファンド
ニッセイ日経225インデックスファンド
三菱UFJ国内債券インデックスファンド

・ りそな銀行:口座維持手数料が若干高め
新興国タイプの投信はありません。
国内債券インデックスファンド
国内株式インデックスファンド

・ 楽天証券:確定拠出年金に参入してまだ新しいです。
国内株式三井住友DCインデックスファンド
海外株式たわらノーロード先進国株式
国内債券たわらノーロード国内債券

・ 日本生命:ニッセイアセットマネジメントのファンドが中心です。
DCニッセイワールドセレクトファンド
DCニッセイ日本債券インデックス

他にも非常に多くの金融機関がファンドを開設しております。上記の中では、積極的に運用を目指すならば野村證券、SBI証券となります。リスクを取らないならスルガ銀行ということになります。

まとめ

このように代表的な個人向け確定拠出年金取扱い金融機関及び商品(ファンド)を列挙しましたが、両者とも非常に多くあり、全てを並べて比較することは実際には難しいのが現実です。また現在では近くにお好きな金融機関がなくても、ネットで申し込みができますので地理的な問題はありません。

商品を選ぶ時は、お近くに証券会社などがあれば、窓口で専門スタッフの説明を必ず聞いてもらいたいです。手数料を賄ってなおかつ大きな収益を上げるためには当然利回りのよい商品を選ぶことになります。選び方は簡単ではありません。

十分な情報を得て学習して対応してください。リスクもあります。あくまで個人責任です。

確定拠出年金ならSBI証券がおすすめ