
株式会社(又は合同会社)の設立手続きは、通常は司法書士又は行政書士に依頼するのが普通ですが、必要とする費用は決して安い金額ではありません。
設立時点で早速かかる費用ですからなるべく安く抑えたいと思うのは当然です。
現在では、freeeや弥生会計のネットのオンラインで手続きに必要な書類はほとんど作成可能です。
従って、専門家に頼まなくても自分で手続き書類を作成している人が増えています。
通常専門家に依頼するとおおよそ260,000円から300,000円くらいはかかります。
こんなにかけたくないと思う人は自分で行うことになります。また今は自分で行う事ができます。
会社設立の手順は、大きく2つの手続があります。
1、 公証役場で定款を認証してもらう。
2、 法務局で会社の設立登記を行う。
法務局に行く前に、定款を公証役場で認証してもらう必要があります。
定款は会社の業態を表す重要な書類です。会社の基本事項(商号、事業目的、資本金の額、代表者名、本店住所など)を基に作成します。
司法書士や行政書士、税理士事務所などに依頼すると、サンプルがありますから簡単に作成できます。現在では、freee や弥生会計のインターネットオンラインサービスを使用すれば個人でも無料で簡単に作成できます。
電子文書として作成するわけです。但しこのサービスを使用するためには、自治体で公的個人認証サービスの手続(500円くらい)と適合性検査済ICカードリーダーライタ(10,000円)が必要です。
次に公証役場で認証した定款及び、登記申請書、登録免許税納付用台紙に150,000円の印紙を貼って、資本金が入金されたことを証明する書類、印鑑証明書、登記人の決定書、取締役就任承諾書、代表取締役承認承諾書などをひとまとめにして、法務局に提出します。手続きに1週間から10日間くらいかかります。
登記が完了すれば、新しい会社ができます。(合同会社は別とします)
freeeと弥生会計の比較
オンラインサービスの名前、freeeと弥生会計、freee は「会社設立freee」、弥生会計は「弥生のかんたん会社設立」となっています。内容的にはほとんど両サービス共に同じです。
あえて言えば、
〇操作性:Freeが良い。弥生の方が使いにくい。
〇資本金など入力:実は両方ともに全角入力で使いにくいです。
〇合同会社:freeeは対応しているが弥生は株式会社専門です。
〇電子定款:freeeは対応している、手続きまで対応している。弥生は定款のみです。
〇ダウンロード:必要事項を入力すればそのままダウンロード可能、弥生はPDFの書式に直接入力の形です。
〇トータルとして、freeeの方が弥生より使いやすい、ということが言えます。但し大きな差はありません。
会社設立手続きにfreeeがおすすめの理由
上記のように、使い易さにおいてfreeeの方が1日の長があるようです。
極端の差はないようですが、操作性においては、画面の指示通りに必要事項を入力していけば、さほど時間がかからないで書類ができます。書類とは、定款の作成、登記申請書、法人設立届出書、株式名簿の作成などです。
書類作成のダウンロードもfreeeの方が簡単です。
おすすめするとしたら、こうした理由でfreeeとうことになります。
まとめ
定款を公証役場で認証してもらうために定款の印紙代40,000円が必要です。電子認証システムを使用すれば、この印紙代が不要です。
例え個人であってもこのシステム(電子文書)を使うことができれば不要です。これを前提とした株式会社設立に関する費用は、司法書士、行政書士、税理士などに依頼すると、260,000円から300,000万円くらいかかります。
個人で書類を作って手続きしますと200,000円くらいかかります。司法書士などの報酬は60,000円から100,000円くらいです。
司法書士などに依頼すればほぼ100%任せきりで登記が完了します。自分で行っても200,000円はかかります。これを安いと見るか高いと判断するか、見解が分かれるところです。
自分で行うならなるべく手間のかからないfreeeがおすすめとなります。
freeeの登記後の諸官庁の手続も重要なサービスです。