はじめまして。Ryoといいます。大学卒業後は東南アジアに移住し、主にタイで仕事と生活をしていました。
今は日本に戻り、海外での経験を活かして企業での翻訳、通訳を主な業務としています。ここではタイの観光スポットについて、体験談も含めて解説します。
タイは海も山も楽しめる自然豊かな土地
タイは観光業が盛んということもあり、世界的に観光の国として有名です。美味しいタイ料理、美しい寺院、ビーチや山でのトレッキングなど様々なアクティビティも楽しめます。
首都バンコクを拠点に、有名な寺院が連なるアユタヤ、ビーチリゾートとして有名なパタヤ、北方のバラと呼ばれる古都チェンマイ、王族たちの保養所として知られるホアヒンなどがあります。
また国内旅行だけでなく東南アジア各都市へのアクセスも非常に良く、マレー鉄道を南下してマレーシアへ、今でも戦争の面影を感じる泰緬鉄道が通じるミャンマー、仏教の聖地アンコール・ワットを有するカンボジア、速いスピードで経済発展を遂げるベトナムなど、周辺の観光地が絶えません。
ここではタイの国内に限定して観光スポットを解説したいと思います。
歴史的な寺院が集まるアユタヤ
首都バンコクにも観光スポットは山ほどありますが、ここではバンコクではなく他のスポットについて紹介していきます。まず日本人が思い浮かぶ観光地といえば、仏教寺院が集まるアユタヤではないかと思います。アユタヤには元々アユタヤ王朝があり、当時のタイの中心でした。
時は16世紀の南蛮貿易の時代、東南アジアと交易するために日本から貿易商や海外に活躍の場を求めた武士などがタイに渡りました。
アユタヤには日本人街もでき、有名な山田長政は傭兵として活躍しました。現在でもアユタヤは日本人観光客が多く訪れる観光場所となっています。
アユタヤへはバンコクから鉄道やバン(乗り合いバス)で行くことができます。
アユタヤへの旅は鉄道で行くことが楽しい経験になると思うので、鉄道で行くことをおススメします。鉄道では約2時間でアユタヤへ着くことが可能です。
(↑タイの中央駅フアランポーン駅。ここから鉄道に乗ることができます)
アユタヤは訪れるべき寺院が多い場所ですが、中でも有名な場所は「ワット・マハタート(マハタート寺院)」でしょう。
ここには、木の根元にある仏頭を見ることができます。地当時の全盛期を誇ったアユタヤ王朝ですが、隣国ビルマ(現ミャンマー)に滅ぼされます。
激しい戦いを繰り広げた跡が分かる壊れかけの寺院が多くあります。仏像も壊されたせいなのか、腕が首のないものが多いです。
その中で、木の根元に埋まっている仏頭を見ると歴史の重みと神聖さを感じることができます。
(↑木の根元に埋まった仏頭。近くに寄ることができないようにロープがあります)
アユタヤ王朝は当時のビルマと絶えず戦争しています。当時のナレースワン大王はタイ人に人気があり、ビルマからの独立を成し遂げた偉大な王として取り上げられています。
王族の保養地として有名なリゾート、ホアヒン
バンコク近郊のビーチとして私がおススメする場所は、王族の保養地としても有名なホアヒンという場所です。ホアヒンはタイ南西部にあるバンコクから約200キロ離れたビーチリゾートです。
タイ王室の保養地として優雅な雰囲気を漂わせているホアヒンでは、パタヤとは違って喧騒がなく、エンジン音のするマリンスポーツなども禁止されています。
ホアヒン・ビーチではゆっくりとした時間を過ごし、逆にアクティブな時間を過ごしたい時はパタヤ・ビーチに行くというのが良いかもしれません。
ホアヒンとパタヤはタイ湾を挟んで向かいに位置しているため、フェリーに乗ってホアヒンからパタヤに移ることも可能です。
ホアヒンはビーチとして有名ですが、市内はショッピングモールも多数あり栄えています。
市内から南に2キロ行ったところにあるカオ・タキアップという小高い山があります。
ここは「モンキー・マウンテン」の呼び名の通り、野生の猿がいます。山頂には仏陀像、寺院があり、頂上から市街やビーチを眺めることができる絶景スポットになっています。
また、ホアヒンは海に近いために料理としてはシーフードが有名です。「カオパッド・タレ―(海鮮焼き飯)」や「ヤムウンセン(タイ風春雨サラダ)」などが美味しいと思います。
ホアヒンへの行き方ですが、先のアユタヤでも紹介通りフアラルンポーン駅から鉄道で行くことができます。約3時間半で行くことができます。
また、それ以外にもタイ南バスターミナルからバスやバンでも行くことが可能です。ホアヒンへ行く途中には、水上マーケットが有名なアンパワーや、マーケットの中をギリギリに列車が通過するメーククロン・マーケットにも寄ることができますので、行ってみることをおススメします。
鉄道の旅はゆっくりと時間が進む
今回はバンコク近郊の観光地アユタヤとホアヒンを紹介しました。両方ともバンコクから距離が近いため気軽に行くことができます。2~3泊しても飽きることなく過ごすことができると思います。
なにより、鉄道の旅でのんびりと行くことをおススメします。タイの鉄道は日本のそれと比較しても走行速度は限りなく遅いですが、それゆえ、のんびりと鉄道に揺られながら道中の景色を楽しむことができます。
また、タイ人は親切なので旅の席で一緒になった時は声をかけてくれます。鉄道に揺られながらローカルな人々の温もりに触れる体験もできるでしょう。