「世界各国の音楽を聴く」が生き甲斐の私は桜が散ると同時にローマへ飛びました。そこには相変わらずの奇跡が沢山ありました。イタリアローマ~バチカン市国の旅行体験をご紹介いたします。
目次
イタリア個人旅行の準備
ヨーロッパ周遊はパッケージ旅行が一般的ですが、全て個人で手配しました。個人手配には時間を有効的に使える点と、ワガママな行程が組めるというメリットがあります。その為には当然ながら入念な準備が必要です。
まずは往復のエアチケット。どの空港に降りて、どこから帰ってくるのか。近所の旅行代理店でもWEBでも金額比較・予約が可能です。
そして、ホテル。Booking.comなどで事前に押さえておいても良いですし、慣れている方は現地でドミトリーなんかをふらりと探すのも良いでしょう。
あとは、頭の中に描いた行程をシュミレーションして空港送迎・観光の順番・イベント調査・移動手段・荷物預かり所などをリサーチしておきましょう。
レオナルドダヴィンチ空港へ降り立つ バチカン市国へ
フィンランドを経由して合計14時間のフライトを耐え、現地時間18時にイタリアに到着しました。
大挙する中国人観光客の波をくぐり抜け、手配しておいたエアポートハイヤーにてバチカン市国へ向かいます。
ローマ法王に一番近い宿と言われる「Hotel Columbus」へチェックイン。格式あるホテルの割にフロントスタッフは気さくで手続きは驚くほどスムーズ。案内された201号室は天井全てに様々な天使が描かれ、壁には美術館のように絵画が飾られていました。
客室の窓からは暗闇に浮かぶライトアップされたサン・ピエトロ寺院が見えました。
ローマのJAZZクラブへ
ローマNo1のJazzクラブ「アレクサンダープラッツ」はバチカン市国の入り口からタクシーで13分です。
素晴らしすぎる演奏を日本よりかなり格安で見ることができます(平均20ユーロほどでしょうか)。
海外のJazzクラブはホームページにアクセスしても翌月の演奏スケジュールがしっかり更新されていないことが多いです。お目当のアーティストがいる場合は翻訳サイトを駆使して、直接コンタクトを取りましょう。
また、開演が2時間以上遅れる場合があり、終演は午前2時頃なんてこともあります。そのルーズな空気感ごと楽しみましょう。
私がわざわざ日程を合わせてローマまで見に来た演奏者はロレンツォトゥッチというイタリアのファーストコールドラマー。時差ぼけと、長時間のフライト疲れと、濃いめのワインで頭がスウィングし、夢のようなJazzタイムを過ごしました。
サン・ピエトロ寺院へ 年に一度の復活祭
明け方ホテルへ戻り、天井画の天使を数えているうちに眠った私は3時間程で目を覚まします。
朝8時だというのに外が妙に騒がしいのです。
窓を開けるとサン・ピエトロ寺院へと続く一本道にざっと5000人程の人集り。急いでシャワーを浴び、朝食を済ませ、外に飛び出しわけも分からず人の波に合流しました。
日本人が全くいないバチカン市国広場の真ん中で大勢の外国人に囲まれながら空を眺めると、見たことのない青過ぎる空が広がっていました。
どうやら年に一度の復活祭。その日、その場所には約5万人の信者が集まっていたことを後から知りました。
信者の先に現れたモノ
異空間としか言いようのない大勢の祈りの中で初めて「イタリアに来たんだ!」と冷静に認識して、興奮に襲われました。大歓声の中、寺院からローマ法王が現れた瞬間は正直あまり記憶がありません。
ただ、海外旅行には奇跡とか偶然がつきものだけれどこれを超える感覚はもう無いのかもしれないとはっきり思いました。
ローマを歩く 観光プラン
ローマの観光はとても簡単です。ガイドブックさえ持っていればある程度徒歩で様々な名所を回ることができます。街で拾うタクシーもメーターが付いているかを確認すれば安全です。私の散策コースを紹介します。
- フェルネーゼ広場で市場を眺めてピザを食べる。
- 北へ歩いてナヴォーナ広場の噴水や絵描き、ストリートパフォーマンスを楽しむ。
- そのまま歩いて、圧巻のパンテオン。すぐ近くのサンタマリア・ソプラ・ミネルヴァ教会で天井を眺める。
- スペイン広場の階段に座り込み、階段下で栗を食べる。
- トレビの泉でコインを投げ、タクシーでコロッセオへ。
ローマはとても多くの観光スポットがありますが、1日あれば主要な名所は制覇できます。
「ナポリを見てから死ね」と言われる風景
ローマのテルミニ駅から高速電車でナポリへ向かう。21時頃にナポリ中央駅に到着したのだが、すぐに治安の悪さを感じました。ナポリ駅への到着は是非明るいうちに。
ホテル・パーカーズは駅から離れているものの素晴らしい設備で、朝食も海を眺めながら気分良く食べることができます。屋上のテラスはナポリ湾が一望でき、潮風を浴びて黄昏る場所です。
さすが世界三大美港の1つだけあり、夜景も最高のこの街でマルゲリータを食べればこれ程の幸せはありません。
「帰れ、ソレントへ」歌の生まれた街
ナポリからアマルフィ海岸の玄関口・ソレントへは電車か高速船、オプショナルツアー、貸切タクシーで行くことができます。電車が4ユーロで1番安いです。
ソレントはとても開放的な街で、山と海と建物が絶妙のバランスで配置されています。海の幸も充実していて、ソレントの中央駅広場横にあるオープンカフェで食べたスキャンピ(手長海老)のピザは人生最高の一枚でした。
アマルフィ海岸の街へ
ソレントからSITE seeingバスでポジターノへ向かいました。ポジターノは可愛い色の住居や店舗が切り立った崖に張り付くように建っています。崖から見下ろす海はどこまでも広く青い。
とても活気があり、どのお店も明るく楽しいものばかりです。
ただ素敵なこの街までの一本道はまるで峠のようにクネクネしている為、乗り物酔いの酷い人は高速フェリーなど別の手段を検討した方がいいかもしれません。
またソレントからナポリへ戻る最終電車は21:37なのでご注意下さい。乗り遅れると私のように現地の方々が乗る深夜バスを必死で探し、やっと乗り込んだと安心した直後に黒人に絡まれるといった夜中特有のトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
イタリアを旅するということ
どの国にも共通することですが、ディープな場所へ訪れる際はそこの歴史的背景について多少勉強していった方が良いです。その国に愛着が湧きます。
言語に関しても同様です。イタリアの誰でも行くスポットは大丈夫でしたが、ほとんどの場所であまり英語が通じません。日常会話程度は学んでおきましょう。
アジアの人間を好まない方も多いので服装はお洒落にキメましょう。とにかく最高です。現地での行動次第で人生観が変わります。皆様も素敵な旅を!
イタリアローマ~バチカン市国旅行 まとめ
一日目
10:00 NGOセントレア—フィンランド—18:00(現地時間)ローマ・ダビンチ空港
19:00 ホテルコロンブス チェックイン
二日目
午前 サン・ピエトロ寺院
13:00 フェルネーゼ広場
14:30 ナヴォーナ広場
15:00 パンテオン
15:30 サンタマリア・ソプラ・ミネルヴァ教会
16:30 スペイン広場
17:00 トレビの泉
18:00 コロッセオ
三日目
9:30 ローマ駅—電車—ナポリセントラル駅
午後 ナポリ観光
四日目
9:00 ナポリ—電車—ソレント
10:40 ソレント—バス—ポジターノ
午後 ポジターノ観光
五日目
午前 アマルフィ海岸観光
アマルフィ—バス—ローマ駅
六日目
8:00 ローマ・ダビンチ空港—フィンランド—
七日目
9:00 NGOセントレア到着
参考予算 (2014年4月中旬)
フィンランド航空(ヘルシンキ経由) H.I.Sにて手配
名古屋⇄ローマ 往復 ¥105,000
エアポートハイヤー 現地サイトにて手配
ダヴィンチ空港→ローマ市内ホテル ¥7,000
ホテルコロンブス バチカン市国 Booking.comにて手配
一泊朝食付き ¥18,000
ホテルパーカーズ ナポリ Booking.comにて手配
一泊朝食付き ¥15,000
利用サービス
アーモイタリア:現地情報はイタリア観光の有名サイト「アーモイタリア」を参考にしました。
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