恋と芸術の都、パリ、ロマンス言葉のフランス語。グルメにファッション、ロココ王朝マリーアントワネット、ヴェルサイユ宮殿……魅惑的で甘い砂糖菓子のようなイメージを持つこの国を初めて訪れる場合、どこに行けばいいのか。効率よくプランを立てる秘訣をご紹介します。
目次
- 初めてのフランスは欲張らず焦らずプランを立てること
- 初めていく遠い場所には現地ツアーをおすすめ
- マイバスロワール城めぐり1日コース
- ダヴィンチの傑作と言われた城、シャンボール城
- 車窓から見る運命の城、シューモン城
- 貴婦人の城、シュノンソー城を訪れる前にお昼へ
- 女たちの夢、シュノンソー城へ
- 王が偉大な芸術家に贈った城、クロリュセ
- ・料金
- フリーで回るなら、忘れてはならないミュージアムパス
- パリの旅行プラン1日目(2日コース)
- ① サクレクール寺院(モンマルトル)ANVERS駅から歩いて5分。
- ② ノートルダム大聖堂 CITE駅歩いて3分
- ③ オルセー美術館
- ④ オランジュリー美術館 オルセーから歩いて5分
- ⑤ エッフェル塔
- パリ旅行プラン2日目
- ① ルーブル美術館 入場料 15ユーロ 所要時間4時間
- ② エトワール凱旋門 入場料 9.5ユーロ、ミュージアムパス使用可
- ③ シャンゼリゼ通り
- ④ セーヌ川クルーズ
- フランスのおすすめグルメは?
- 旅行費用はいくらかかるのか?
- 注意事項
- フランス旅行プラン まとめ
初めてのフランスは欲張らず焦らずプランを立てること
初めての海外はパリだったという人は意外と多いですが、「どこへ行ったらいいかわからなかった」という意見が多いのもまた事実。
国内外に関わらず、あらかじめのプランを立てておくことをお勧めします。まず、フランスでしたら、パリを外さないわけにはいかないでしょう。
パリには多くの歴史的建造物がありますが、これらを効率的に回るのは初めのプラン立てでパリ市内、パリ市外というものをあらかじめわけて考えていく必要があります。
例えば、パリの ルーブル美術館やオルセー美術館、エッフェル塔、凱旋門にも行きたいけれど、ヴェルサイユ宮殿やモンサンミッシェル、ロワールの古城めぐりもいきたい、というのであれば行く日を前もって決めておく必要があります。
7日間の旅行とするなら、移動などを考えてパリ観光3日、ヴェルサイユ宮殿で1日、モンサンミッシェルで日、ロワール古城で1日ということで6日必要となります。
初めていく遠い場所には現地ツアーをおすすめ
あまり海外慣れしていない方がフリーで知らない土地に行く、これはあまりにも危険だと思います。そういうときは、やはり現地ツアーに頼んだ方がいいでしょう。
現地ツアーのメリットは
- ガイドがついてくれるので安心
- バスで目的地まで連れて行ってくれるので交通網を考えなくても済む。
- 食事の場所も考えなくていい。(食事がついていなくても、どこで食べたらいいかアドバイスしてくれる)
- チケットを買ってくれるので、神経をすり減らさなくていい。
- 観光地のいわれなどを詳しく教えてくれるのでガイドブックがいらない。
せっかくの旅行なのに、知らない土地で神経をすり減らすなんてもったいないです。
一日現地ツアーを例に挙げると
- モンサンミッシェル観光、ノルマンディーの港町オンフルール聖堂の町シャルトル立ち寄り一日コース:170ユーロ
- ロワール古城めぐり一日コース:160ユーロ
- ヴェルサイユ宮殿 一日コース:80ユーロ
- 半日コース(午前):45ユーロ
他にも色々とツアーがあるので一度確認されることをお勧めします。
では、私が実際に体験した「ロワール古城めぐり1日コース」をご紹介します。
マイバスロワール城めぐり1日コース
パリの旅行会社前で待ち合わせ。朝7時半という時間に関わらず大勢の人で賑わっています。
この日は、ロワール古城めぐりだけではなくて、モンサンミッシェルや他の都市にいくツアーもあり、バス番号を確認して乗り込みます。
大体定員40人、ほぼ満席で出発です。
この日のマイバスさんの日本語ガイドさんは、女性でとてもフランス史に関してとても詳しい方、バスに乗ってから、ロワール地方に入るまでは静かにお休みタイム。
そしてロワールに入ってからは、お城の説明に入ります。
ダヴィンチの傑作と言われた城、シャンボール城
午前10時に到着。フランスのお城で人気のある白亜のお城です、とバスの中で日本語ガイドさんが解説されたお話は、日本では聞いたことがなかったもの。
この方の書いた小説が読みたい、と思うほどお話が面白くて、聞いている私たちもわくわくしながらお城に入りました。ただ、見るものが多かったので、団体で入ったのにも関わらずどんどんと周りから人がいなくなり、気が付いたら、ガイドさんの姿がなくなっていることも。
シャンボール城見学後半は、お土産物を買ったりできるのですが、ツアーを選んだ理由が「レオナルド・ダ・ヴィンチゆかりの場所」の私と母。
じっくりと中を堪能しつつ、気が付けば二人きりでお城の中を探索。というか、道に迷い。
「えーっと、この階段を下りれば下に行くよね」
「ダ・ヴィンチ先生の階段って、降りる専用と昇り専用っていうのがあるんだけれど、これってどっちなんだろうね」などといいつつ、降りて行ったら、案の定、出口に到着。
結構ぎりぎりまで私たちは見学していたようで、出口についたらぴったり待ち合わせ時間だったようです。
誰も遅れることなく、シャンボール城を後にすることになりました。
車窓から見る運命の城、シューモン城
「シャンボール城をあとに、私たちはシュノンソー城に向かいます」バスが走り出すと、ガイドさんはそういって、次のシュノンソー城の話をします。
ここでも、シュノンソー城の歴史を聞かせてくれました。そう。ロワール渓谷の古城にはいわくがたくさん。
特に、シュノンソー城は、アンリ2世の妻、カトリーヌ・ド・メディシスとアンリ2世の20歳年上の愛人、ディアーヌの二人の城と言われているいわくつきの城。
「アンリ2世の愛人、ディアーヌはアンリ2世の初恋の相手で、当時の宮中で一番の貴婦人と呼ばれていました。愛情深いディアーヌは、幼きアンリが人質として他国にやられるとき、しっかりと彼を抱き『必ず生きて帰ってくるのですよ』と言ったのです。
そして、その5年後、彼はディアーヌの約束通り、帰ってきたのです」
それを聞いて女性は、ふむふむとうなずく。
「それだったらしようがないかもね」
「親がしっかりしないから」
聞こえてくる声がなんだかワイドショーの感想のように聞こえてくるのが不思議です。
結局、アンリ2世は幼い時の初恋を忘れられず、ディアーヌを愛人としますが、また王としての役目を忘れず、カトリーヌと結婚。
「しかしながら、アンリ2世は生涯愛するのはディアーヌであることを皆に宣言しました。そして、シュノンソー城を渡したのです」
ガイドさんの解説に、周りは
「なんか、そういうの聞いたことあるわー」
「そうそう、年上の愛人とかって、チャールズさんとカミラ夫人とかと同じじゃない?」
「え、でも、チャールズさんとこはダイアナさんが美人で、カミラさんはそんなことないって感じでしょ?」
後ろのおばさんが話す話に、笑いが漏れながらもたしかにそういうことなのねーと思っていたら、ガイドさんは、こういわれます。
「しかし、アンリ2世は槍試合で負傷し亡くなりました。こうなってしまっては、ディアーヌは後ろ盾がなくなります。正妻のカトリーヌは、夫を奪っていた女に夫が贈った城と自分のシューモン城を変えろというのです。シューモン城の方が部屋数多いし、川のすぐそばだからいいよ、と言って」
この話に、周りはさらにざわつく。
「奥さん、相当怒っているんじゃない?」
「そりゃそうよ。公認の愛人だからって言っても、夫を長年奪われていたんだからね。それも20歳も年上の女に一番きれいなお城をもらっていたんだから」
それを聞いたうちの母。
「ほんと、ディアーヌさんは怖かったでしょうね。だって、カトリーヌさん実家がお薬屋さんだし、結構イタリアでも力の強い家だし。毒殺される危険とかありそうじゃない」
なんだかんだ言いながら、メディチ家好きの母がぼそり、というと周りは余計にヒートアップ。
「毒殺って、じゃあ、絶対にダメとはいえない状態ってこと?」
みんなが騒いでいると、ガイドさん
「ええ。みなさんのおっしゃるように身の危険を感じたディアーヌは、シューモン城に移りました。その後、彼女は無事に一生を終えます」と言われる。
するとみんな安堵した顔で「あー、よかった」と一言。
もう何百年も前の人の話に安堵していたときに、「あれが、シューモン城です」と川の向こうの城を指し示す。
それを見ながら、「あーあれ…」
「ディアーヌは、ショーモン城に移ってから色々と改装したようですが、あまり長く滞在せず、自分の領地に戻って一生を過ごしたそうです」
ガイドさんの言葉に
「ディアーヌさんもやっぱり思うところたくさんあったんじゃない?急に家は出て行けと言われるし、無理やり住むことになった家は自分の趣味じゃないしで」
「やっぱり、愛人だったからねー。こういうときって旦那は何も裁かれないで女の方が悪いになるから」
そんなことを話しながら、バスはシュノンソー城に向かいます。
貴婦人の城、シュノンソー城を訪れる前にお昼へ
シュノンソー城に向かう前に、お昼ご飯タイム。
12時すぎに La Cave aux Fouees 洞窟レストランに到着です。長い木のテーブル、長椅子、まるで中世時代の思わせるレストランです。昔から洞窟で自家製ワインを作っているとのこと。
メニューは煮込み肉のシチューとあつあつパン、デザートは、リンゴのタルト。
素朴な感じでいかにもこれまた中世を感じさせます。飲み物は実費になりますが、やはり自家製ワインを注文。赤ワインをいただきましたが、これまたお肉とぴったりのお味。グラス3ユーロくらいでした。
女たちの夢、シュノンソー城へ
駐車場からシュノンソー城まで、並木道を通って歩きます。
どのお城も結構な道のりを歩くのですが、考えてみれば大きな建物を作るのですから、街中のような作りになるはずがありません。
城の並木道を抜けると、そこは城、でした。
女の人に人気ということで、女性率がかなり高いお城です。
中に入ると、ディアーヌVSカトリーヌ・ド・メディシスの争いのあとが見て取れます。元々、この城は、狩猟の城だったといわれますが、ディアーヌが改装を重ねて現在の優美な姿の原型を作ったそうです。
ディアーヌの回廊
ここもカトリーヌがのちに改装している
ディアーヌの居室のはずが・・・
居室の暖炉の上には
ドヤ顔のカトリーヌ・ド・メディシスの肖像…
怖い。本当に怖い…
他にも狩りの女神ディアーヌ…などがあり…
あちこちに女たちの戦い後が見えてちょっと怖いお城です。
ですが、ここで一番気になったのは、この人↓
「誰?」と言われる方がいるかもしれませんが、この方、フランス革命の立役者、ジャン・ジャック・ルソーさんです。
なぜにジャン・ジャック・ルソーがここに? シュノンソー城とどういう関係?ガイドさんに尋ねると
「ああ、ルソーはここで家庭教師をしていたみたいですよ。なんでも当時のここの奥さん、デュパン夫人のことが好きになって、熱烈なお手紙を渡したそうです」
ルソーが心を寄せたデュパン夫人
ルソーといえば、思想家でフランス革命の旗印、自由、平等、友愛の精神を説いた人。デュパン夫人も時の思想家やヴォルテールなどを呼んでサロンを開いていたらしい。美しく知的レベルの相当高い女性だったのだろう。
「不倫関係とか、ですか?」
「いえ。夫人は、そのことを旦那さんに相談したらしくって。結局家庭教師をやめたみたいですよ。出入り禁止にもなったみたいで」
当たり前のことですね。ルソーは「エミール」などで教育論を書いているけれど、その前に愛人との間にできた子供を養育院に入れているから、頭と行動は伴っていない感じがする人だ。
しかしそのとき、ふとルソーの代表作のあの小説「新エロイーズ」を思い出す。内容は、若かりし頃の恋人がお金持ちと結婚していて、男はそれが忘れられず、家庭教師として、入り込むっていうお話。
それでもって奥さん、よろめいたり、子供が川でおぼれたり・・・。ということは舞台は、このシュノンソー城でルソーは自分の報われない恋を小説にして発表したってわけだろうか。
なぜか18世紀のフランスで発禁処分になるくらいヒットしたけれど、元をただせば、…ちょっとストーカーっぽい感じがするような。男の純情が生み出した創作物なのか、それとも相手を貶めるために書いたのか、文豪の「嫌な面」を発見しつつ、シュノンソー城をあとにしました。
フランソワ一世の居室 三美神
シュノンソー城の全景
王が偉大な芸術家に贈った城、クロリュセ
「王様は、3人の偉大な芸術家を呼びました。一人は、ミケランジェロ、一人は、ラファエロ、そして三人目は、レオナルド・ダ・ヴィンチ。でも結局やってきたのは、ロバに乗ってやってきたダ・ヴィンチ、ただ一人でした」
最後に訪れた城について、ガイドさんはそう解説してくれました。
フランソワ1世という王様は、42歳も年上の孤高の天才芸術家ダ・ヴィンチを父とも師とも仰いだといいます。
さて、このお城。今まで見たお城の中で一番こじんまりとしています。
そして、ダ・ヴィンチのベッドは少し、派手
この小さなお城は見ごたえが十分。レオナルド・ダ・ヴィンチが過ごした時の息吹そのまま、と言った感じです。王様は、のんびり過ごしてねって言ったはずなのに、ワークホリックの芸術家はがんばります!お城のデザインをしたり、土木工事の図案を作成したり。これらを見ていたら、「先生、少し休んでいいんだよ」と言ってあげたくなります。
さらに、ダ・ヴィンチには重要な役目がありました。それは、夜陰に紛れてやってくる王を迎えて朝方まで話をすること。フランソワ1世とその姉が、敬愛する芸術家と密な時間を過ごすことは、ダ・ヴィンチにとっても愛しい時間であったにちがいありません。
地下通路
「ダ・ヴィンチ先生は、晩年、とっても幸せだったんだね」見学を終えて、外でアイスクリームを食べながら、しみじみとそういうと母はうなずきつつも
「そうね。国から年金もらえるし、好きなことしているだけだし。結婚していなかったから、子供はいなかったけれど、王様が子供みたいになついてくれたし。人生がすごくうまくいったパターンね」と納得。
わが父、とフランソワ1世はダ・ヴィンチを呼んでいたという。二人っきりの時は、「父上」「お父様」と呼んでいたのだろうか。父のいない子供、子供のいない孤高の天才。二人のきずなが強かったことは、この城を見ても一目瞭然でした。
それにしても、ダ・ヴィンチ先生の一生は、将来の年金も心配な世代の私から考えると、実に羨ましいとしかいえませんでした。
クロリュセでの見学が終わるとパリへ直行する。
バスの中は、静まり返り、パリに着くころにはあたりは真っ暗になっていました。午後7時40分に帰ってきました。
・料金
マイバスロワール古城めぐり 大人:160ユーロ
食事もついて、ガイドもついてこのお値段はお値打ちです。
フリーで回るなら、忘れてはならないミュージアムパス
ツアーを使わないで、フリーで観光するとき、パリは美術館博物館が多いので、行けばいくほど入場料もかなりかさみます。
ですから、アート好きな方にはミュージアムパスをお勧めします。
パリミュージアムパスは、日本でも購入でき2日で6,600円、4日間で8,500円、6日間で10,200円です。
現地でももちろん買えますが、ミュージアムパスの売り場を探したりする手間を省くのならば、あらかじめ日本で申し込むのもいいでしょう。
パリミュージアムパスが利用できるところは以下の通りです。
- ルーブル美術館
- オルセー美術館
- ポンピドゥーセンター/国立近代美術館
- オランジュリー美術館
- ピカソ美術館
- ロダン美術館
- クリュニー中世美術館
- ギュスタブ・モロー美術館
- ドラクロワ記念館
- エベール美術館
- ニシム・ド・カモンド美術館
- ケ・ブランリー美術館
- ギメ美術館/東洋美術館
- アラブ世界研究所
- ユダヤ教芸術歴史博物館
- モード・テキスタイル博物館
- 装飾芸術美術館
- 凱旋門
- ノートルダム寺院の塔
- ノートルダム寺院のクリプト
- パンテオン
- コンシェルジュリー
- サント・シャペル教会
- 贖罪教会
- 下水道
- 軍事博物館/ナポレオンの墓
- レリーフ地図の博物館
- 建築・文化財博物館
- 海洋博物館
- レジスタンス解放博物館
- 科学産業博物館/ラ・ヴィレット
- 音楽博物館
- 映画博物館
- 広告博物館]
- 工芸院博物館
- パレ・ド・ラ・デクベルト
また、パリ以外でもヴェルサイユ宮殿やサン・ドニ寺院、フォンテーヌブローヌ城などで利用可能です。
パリの旅行プラン1日目(2日コース)
まず、1日目
朝早くから動くなら、パリらしいところから出発したいものです。
① サクレクール寺院(モンマルトル)ANVERS駅から歩いて5分。
午前6時から開いており、サクレクール寺院前の広場から見る朝のパリの町は必見。ここはユトリロが描いた場所としても有名。
② ノートルダム大聖堂 CITE駅歩いて3分
「ノートルダムの鐘」で有名なノートルダムは、朝8時から開いており、塔の開館は10時から。いつも長い列ができるので1時間前には並んだほうがいいです。(見学時間、待ち時間合わせて2時間~2時間30分、塔の入場料8ユーロ、ミュージアムパス利用可)
ノートルダムの塔に上るには階段しかありません。
ですが、人数制限があるので、初めのグループが下りてくるのを待って、入るっていうことになりますのでそれなりに時間が必要です。階段をゆっくり昇りながら(昇る人たちは、老若男女、早くいけって言われることはまずありません)
さあ、展望エリアに着くと、パリの街を一巡できます。バルコニーの上には、ガーゴイル。
「あらあら、見てみて、大好きでしょ、この悪魔さん」
「……」
母よ。周りがすべて外国人だからといって、「悪魔好き」と勝手に公表しないでほしい。
「ゲゲゲの鬼太郎に出てきていたわよね。この人たち」
私は、ゲゲゲの鬼太郎の原作もアニメも見たり読んだりしていないからわかりませんが、いるのかもしれません。それには触れず、ゆっくりと街を眺めます。
850年、この建物はあったんだな~と感慨深く思ったりします。二回ほど、バルコニーを移動して、景色をぐるっと見て回ったら
「はい、もう下にいきますよ~」という係員さんの声。
「はーい」と答えると、みんな下へ降ります。
みんなぞろぞろと降りていきます。そして、よく見ると階段は行きよりも帰りが怖い。
階段が丸みを帯びていて、手すりがないと危険かも…ということでみんな手すりを持っております。
ここに来るときは、階段を昇りやすい靴を履かないと難しいです。
③ オルセー美術館
ノートルダム大聖堂から歩いて15分。もし、食事がまだならば、オルセー美術館の5階のカフェレストランと屋上スタンドのサンドウィッチがおすすめです。
カフェレストランは、リーズナブルかつ豪華なレストランとして有名で人気のお店。また、屋上スタンドのサンドウィッチはとても美味。
食事をしたら、まず大時計を見に行きましょう。そこから見えるパリは、一つのアート作品のように見えます。また、こちらに所蔵している絵は教科書でおなじみの絵ばかりですのでとても楽しめると思います。(見学時間 3時間、月曜日休み、9時半~18時半、木曜日は21時45分まで開館、入場料 8ユーロ、ミュージアムパス利用可)
ただし、オルセーはとてもルーブルと同じく人気のある美術館ですので、所蔵品が貸出されることが多いのも事実。お目当ての絵の前まで行って、なぜか貸出られているということがことがあり、項垂れている旅行者をよく見ます。
モネの「都会のダンス」を見に来たのに「田舎しかなかった」と言っていた東京の女性などは、オルセーに来るたびに貸し出されており、「もう田舎はいいの~!」と訴えていました。
④ オランジュリー美術館 オルセーから歩いて5分
モネが描いた睡蓮があることで有名。ゆったりと見ることができるので、リラックスタイムとしてカフェなどでお茶を飲みます。(火曜日休み、9時~16時、入場料7ユーロ、ミュージアムパス利用可)
⑤ エッフェル塔
CONCORDE駅からCHAMP DE MARS TOUR EIFFEL駅へ
- 大人:17ユーロ
- 12~24歳:14.5ユーロ
- 4~11歳:10ユーロ
- 4歳未満:無料
入場料の事前予約はインターネットでできますが、ミュージアムパスは使えません。
年中無休、夏期6月15日~9月1日 9時~24時9月2日~6月14日 9時半~23時
日没後のライトアップと閉館まで毎時0分~5分間のライティングショーが見もの。
パリ旅行プラン2日目
① ルーブル美術館 入場料 15ユーロ 所要時間4時間
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
開館時間 月,木,土,日9時~18時、水,金 9時~21時45分(夜間開館)
ルーブル美術館は、朝一番に行くようにしましょう。昼近くになると大変混雑してみたいものも見ることができなくなります。9時開館なので、少し早めに美術館について、近くにあるカルーゼル凱旋門を見に行きましょう。
カルーゼル凱旋門
カルーゼル凱旋門を見た瞬間の感想。「地味…」です。
チュイルリー公園
② エトワール凱旋門 入場料 9.5ユーロ、ミュージアムパス使用可
Charles de Gaulle Etoile駅下車 徒歩3分
休館日:1月1日,5月1日,5月8日午前,7月14日午前,11月11日午前,12月25日
開館時間: 4月1日~ 9月30日 10時~23時 10月1日~ 3月31日 10時~22時30分
凱旋門は、階段で上るかエレベータがあります。一般的に、子供を持ったご家族、お年寄りはエレベータを使ってそれ以外の人は階段を、と言われることがあります。
私は、母と行きましたが、知らずにエレベータで昇り、帰りもエレベータを使いましたが、乗るときに係員の女性に嫌味を言われてしまいました。
「足悪くないでしょ?健康なんでしょ?次は絶対に階段を使ってもらうからね」
と。でも私より若いフランス人もいたのだけれど、彼女たちには注意無しでした。それは、若い子に言ったって無理だと思ったのか、彼らは絶対に階段を使うという信用があったのか、わかりませんが。
エトワール凱旋門の上から見たパリの街
③ シャンゼリゼ通り
凱旋門から歩いてシャンゼリゼ通りへカフェで食事をしたのちブランドショップに立ち寄ることができます。夏なら、ここでお茶をして日暮れまで待ちましょう。凱旋門方面に素敵な光景が見ることができます。
④ セーヌ川クルーズ
ノートルダム大聖堂、エッフェル塔、アルマ橋近くなどから出ている観光船、食事なしなら11ユーロ~15ユーロ
出発する時間より早めに行って席を確保しましょう!
*2日でのモデルプランですが、そのほかに行きたい美術館があれば、いつでも行けるようにミュージアムパスを持っていると便利です。
時間が空いたときに、気になるミュージアムに入って、新しいアートの世界に触れるのもいいでしょう。
フランスのおすすめグルメは?
フランスのグルメと言えば、色々とありますが、旅行者の味方は
ムール貝専門店です。パリにはシャンゼリゼ店、オペラ店など支店がたくさんあります。
バケツ一杯のムール貝と食べ放題のパン、デザートセットなら2000円くらいです。メニューはムール貝だけでなくステーキやパスタもあり。私のフランス旅行中は、必ず何度か足を運びます。友達同士もよし、家族もよし。いつも人がいっぱいです。
旅行費用はいくらかかるのか?
ホテル代、航空券代を省いて大体1週間で7万円くらいを考えておきましょう。
物価は日本とほぼ変わらないか、少し高いです。パリ市内を移動するときにはメトロとバスを利用することが多いでしょう。
中でもメトロは、その路線図と地図だけみればエリアが把握でき、非常に便利です。パリ市内なら均一料金であることも魅力です。
10枚組のカルネを買うと14.10ユーロ、1枚は1.8ユーロです。
メトロ全線、バスも使えるので移動が多い人はカルネで買った方がお買い得です。
食事は、定食でも1000円以上かかるので、お昼は軽くサンドウィッチなどを取り、夜はレストランをおすすめします。また、レストランは必ずメニューに金額の記載があるか、明細はちゃんと確認してください。
注意事項
旅行する前は必ず、外務省HPにてチェックすることをお願いします。
また、夜間の外出などは控えるようにしたほうがいいでしょう。特に男性はズボンの後ろポケットに財布を入れるようなことはないようにしましょう。うっかりしているとすぐに盗られてしまいます。
また、ルーブルなどの博物館でもプロのスリ集団が現れているとの話もあります。ルーブル側も対策として警備員を増やしていますが、いたちごっこのようです。くれぐれも用心して旅行を楽しんでください。
フランス旅行プラン まとめ
いかがだったでしょうか。
フランス旅行は、食事も美味しく、美しいものがたくさんあって心も身体共に喜べる旅行ができる国です。
また最近の若いフランス人は、英語を話す人が多く、15年前ほどフランス語が話せないと無理、ということはなくなりました。このことは、旅行者にとってはとてもいい傾向なのですが、それでもパリに行ったら必ず日本人で、スリにお金を取られた人に会います。
置き引きやスリといった犯罪が多いだけでなく、美術館でも携帯品のチェックなどされますので、貴重品などの保管もちゃんとするようにしましょう。
そして、必ず、旅行に行く前は外務省のHPをチェックしてください。
安全は自分で確保、それが旅ではもっとも重要です。
それでは、みなさんの旅がより良いものになることをお祈りします。
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