皮膚科クリニック看護師の生活

皮膚科クリニックの看護師の役割・業務について

私が勤務する皮膚科クリニックでは主に医師の診療補助が看護師の業務になります。

 

よって看護計画などは立案しませんし、外来なのでめまぐるしく患者さんの対応をしなければなりません。実際はルーティンワークであるため業務中に疾患の勉強はできず、これはどの科でもいえますが、本当に自己学習が必要となってきます。

 

私は問診を行うことが多いのですが、患者さんの疾患は肉眼で確認できる科ですので、私の勤務するクリニックの場合、なにが、いつから、どのようにを聞き、なぜ、どうしてを導きだすよう患者さんに問診します。患者さん本人、もしくは小児であれば母親は敏感に異常を理解していますので比較的スムーズに問診が進むことが多いです。

皮膚科特有の問診

皮膚科の特有な問診としては、特にステロイド外用歴が重要です。ステロイド皮膚症が存在すれば今後の治療方針が大きく異なってきますので忘れずに問診します。アレルギーなども同様です。

 

また、皮膚科ではプライベートの詳細なところまで問診する必要があります。皮膚疾患は遺伝的なものから、感染によって引き起こされる疾患もあるため、家族構成や、その家族の中に感染性の皮膚疾患を罹患してる人の有無など聞く必要があるからです。

 

細かいところでいえば、例えばお風呂上りのバスマットは何日おきに取り替えているかなどです。家の構造(フローリングもしくは畳など)や家の掃除(床掃除)など私生活を視野に入れて問診していくことが皮膚科看護師の大きな業務であることは間違いありません。

 

問診後、医師の診療に入っていただきますが、医師の診療が迅速かつ正確にすすむにはこの看護師の問診が大きな要となります。もちろん、クリニックによっては医師が詳しく問診するところもあるとはおもいますが、役割分担として私の勤務するクリニックでは看護師も問診を行っています。 

皮膚科での採血業務について

皮膚科での採血では主にアレルギー検査で採血を行うことがほとんどを占めます。また、点滴などはあまり行いません。最近では内科クリニックなどでもビタミン点滴やニンニク注射など行っているところもあるそうですがここでは割愛させていただきます。

 

重要な看護師の業務としては、他にパッチテストがあります。これはアレルギーの有無を検査します。アレルギー性皮膚接触炎の確定診断に欠かせないテストで、多数の試料を同時に検査できるため頻繁に行っています。

 

背部や、上腕内側に48時間、アレルゲン(原因薬剤)を貼り付け診断します。患者さんにはパッチテストで使用する普段使用しているシャンプーやリンス(コンデジショナー)、食器用洗剤、化粧品など生活で密接に肌に直接触れている薬剤を持参してもらい医師の指示のもと看護師が貼り付けを行います。テープの上に物質の名前を間違えないように記載することがここでは重要になってきますので、十分注意して行うことが必要です。

 

ほかには外科的処置(ガーゼ交換など)が看護師の業務となります。看護師は医師の右腕のような気持ちでチームワーク良く従事することが必要です。

 

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