看護学生の間に興味を持った皮膚科クリニックへ就職したい場合
年齢は問わず、新卒での皮膚科クリニックへの就職は絶対に反対ではありませんが、絶対におすすめという訳ではありません。
看護技術があまり上達しない皮膚科クリニック
他記にお伝えしたとおり、皮膚科はマイナー科であるため看護学生は実習すらありませんし、教科書自体も記憶に残らないほどの講義でしょう。逆にいうと怒られるかもしれませんが本当に正直なところを言うと、知識がなくても勤務自体はできるというのが皮膚科クリニックの看護師です。
しかし、新卒で全く病院を知らずに皮膚科クリニックにいくのでは、かなりもったいないなぁという印象です。と、いうのも皮膚科クリニックでは医師の介助がメインであるため看護診断、看護過程、看護評価が全くないからです。三年から四年、看護の診断、過程、評価について勉強してきた新卒の看護師さんにはもったいなさすぎる職場です。
もちろん、皮膚科でも採血や点滴などは行いますが、実習であれだけ行った日常生活援助も全く行わなくなります。「オムツ交換ってどうやるんだったっけ?」というレベルになってしまうこともなきにしろあらずです。
皮膚科のスペシャリストになりたいのなら迷わず
ただし、皮膚科クリニックにどうしても就職して、皮膚科のスペシャリストになりたいという方でしたら迷わずおすすめ致します。
看護学生のうちから勉強しておきたいという方もいらっしゃると思いますが、「皮膚科看護師の勉強のためのおすすめの本の紹介」の記事でおすすめしている「皮膚科ナーシングプラクティス」は看護学生さんでも十分理解できると思いますので、学生のうちから就職を皮膚科に決めているかたがいたら、ぜひこの本を一読しておいてください。業務にスムーズに流れが理解できると思います。
実際に私自身も購入していますし、美容皮膚科についても載っていますので大体一通りの皮膚科看護を理解できるはずです。
美容皮膚科では新卒の募集もある
また、一般皮膚科ではなく、完全なる美容皮膚科では大手ですと新卒の募集もあります。美容皮膚科や美容外科へ就職すると、その後の退職してしまった後どこへいこうか悩むと思いますがそれこそ一般皮膚科にも就職できますし、病院にやっぱり就職したいと思われても、病院は教育体制がしっかりしていますので問題ないです。
不安はあると思いますが人材紹介会社へその旨伝えると期待以上のサポートは得ることができます。新卒での一般皮膚科への就職は出来ます。また、看護師、准看護師など区別なく勤務できます。何度お伝えしていますとおり、「看護」という視点ではやりがいが減ることも事実です。
しかし就職先はありますので新卒のうちから進路を考えて行動しておくことができますのであせらずに自分の希望に沿った就職ができるよう、がんばってください。応援しています。
