オーストラリアの政策金利【RBAは今年二度目の利下げを実施】

オーストラリアの政策金利【RBAは今年二度目の利下げを実施】

5月5日オーストラリア準備銀行は今年二回目の政策金利引き下げを行っています。利率は過去最低の2.0%ということで、今年2度目の利下げとなります。

 

 

上の表を見ていただくとわかるとおり、2.0%という政策金利のオフィシャルキャッシュレートは過去最低で、高金利通貨と呼ばれた豪ドルも実はたいした金利ではなくなりつつあることがわかります。ただ、金利は相対的な評価によるものですから、先進国が軒並みゼロに近い金利を提示している中にあっては、まだ高いほうに位置する通貨ということができるわけです。

 

これを受けて店頭FX業者のスワップポイントは軒並み1万通貨50円台へと低下しつつあり、今年はじめまで1万通貨で85円を出していた業者が存在していた状況に比べるとある意味でかなり遜色のある状態となってきてしまっています。確かにスワップポイントというのは政策金利の違いよって発生するものなのですが、ある店頭FX業者の説明では、インターバンクなどカバー先との交渉によって実現する部分が大きく、金利自体が下がっても一定のレベルを保つことは可能という話も伝わってきています。つまり金利下落が影響を与えることは間違いないものの、それがリニアにスワップポイントに反映されているわけではないことをこの話は示唆しているというわけです。

 

したがって、スワップポイントで稼ぐことを考えるのであれば、先入観にとらわれることなく、業者のポイントをしっかり比較してみることが重要となるのは言うまでもありません。各業者で結構数値が違うのもこうした裏事情を抱えているからだということがわかると、積極的に比較検討をしてみる意欲も沸いてくるということになります。

 

今後も金利次第での動きが中心?

豪ドル米ドルや豪ドルユーロなどは一定の実需に支えられている部分が大きいようですが、豪ドル円はまさにクロス円通貨であり、実需での需要も限られているある種の架空通貨という部分が大きくなっています。それだけに投機的な意味合いで買いを中心に売買される傾向が強く、全体としてのバランスも常に買いが大きい通貨ですから、常にこうした政策金利に敏感な動きをすることになりそうです。面白いのは5日の政策決定会合で利下げが発表されたところで、これ以上の下げは終了と見た筋が買いを入れて相場が利下げ決定にもかかわらず上昇したことです。こうしたあたりも高金利通貨独特の動きということができます。

 

ユーロ円の動きにも追随しやすいので注意が必要です。

最近の動きとしては、ユーロ円がマーケットでイニシアチブを取るケースが多く、つられてクロス円である豪ドル円が動くこともありますので、このあたりにも神経を使うことが必要になってきます。特に豪ドル円の場合には自通貨が主体的動く部分とほかのクロス円通貨に影響を受ける部分の両方が存在することになりますので、こうした癖についてもよく知っておく必要があります。スワップポイントの関係上売りでオーバーナイトポジションを持ちたくはないと誰しもが思っているのもこの通貨ペアならではの特徴ですから、動きが独特になるのも仕方ないものといえます。

 

レンジ相場になりやすいのでいかに下値のタイミングで買いを入れられるかがポイント

やはりスワップポイントを含めて稼ぐのであれば安値で買いをいれて一定期間ホールドしていくことがお勧めということになります。したがって、これを実現するためにはエントリーすべきタイミングをかなり熟考することになりそうです。金利の先行きに対する市場に見方は二分で、一旦下げ止まったと見る向きもいますが、状況次第ではさらに下落もありうるという見方も依然として強く、とくに隣国のニュージーランドに利下げ観測があることなどもこうした見方を支えているようです。そもそも1%台に入ってきてしまいますと高金利通貨としての妙味もなくなってきますので、このあたりをどう判断するかも重要となりそうです。

 

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