CFDの個別株のリスク【いきなり外国株をするのはお勧めできない】
CFDには個別株にも投資できる銘柄が設定されています。
日経225の銘柄や米国の主要銘柄、ナスダック主要銘柄などは5倍のレバレッジで簡単に売買することができます。
確かにこれはかなり便利ではありますが、実際に取引してみますと、まさに個別株はCFDになっても個別株ですから、しっかり株の情報をとることができて、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析できないとうまく取引できないというのが実感になります。
日本株はもちろんのこと、海外の個別株も取り扱っているサクソバンク証券などを利用しますと、欧米系のトレーダーが使っている銘柄がそのままキャリーオーバーで国内でも売買できますから、目移りするほどですが、ここから先は本当に個別株売買の世界入っていきますので、テクニカル分析だけではない要素をしっかり読み込む必要があることを痛感させられます。
特にサクソバンク証券については国内ユーザー向けとは異なる商品がそのまま利用できるように投入されていますので、取引は確かに簡単にできますが、相当注意することが必要になります。
またドルベースの通貨単位での取引を行いますと、まさにヘッジファンド勢が行うように為替の部分のヘッジを考えておきませんと日本円に換金したときに利益が目減りするといったことも起きるので話はかなりややこしくなります。
国内証券系はすべて円建ての売買にしているところもありますが、このあたりも十分に注意することが必要になってきるというわけです。
2013年前半にアベノミクスがスタートして外資系ファンドが積極的に日本株を購入したときも、並行してヘッジと称してドル円を必死に買っていたことが思い出されますが、まさにそれと同じ状況ということができるわけです。
本当にドルベースで取引を行うのであれば、円安局面と円高局面にわけてヘッジの仕方もかわってくることになります。
国内の案件から離れたとたんに投資はかなり個人で行うにしても本格的なものになってくることが理解できます。面白いといえば面白いですが、そこまで覚悟をきめて売買に臨みませんと中途半場なやりかたをしていては、かえって利益機械を逸することになりかねないのがこうした国を超えた銘柄投資ということになるわけです。
思いつきではじめるだけではちょっと荷が重いというのが正直なところではないでしょうか。まずはじめにCFDをやられる方は、少なくとも国内株や商品をベースにしたものからスタートされるのが間違いのないアプローチ法といえそうです。やはりいきなり外国株に挑戦するのはかなりのハードルの高さを感じる次第です。