CFDでも証拠金管理が重要
CFDで取引をするにあたっても重要になるのが資金管理です。FXと同様にストップロスをおいて損切りをすることは可能ですが、相場ごとに1日にどのぐらい動くものなのかをしっかり把握しておくことが重要となるのです。
たとえば、日経平均の場合、かなりの暴落になっても1日に1,000円落ちれば相当な下落で、それ以上は1日だけではなかなか動かないものです。それに一旦暴落が起きるとその後結構ショートカバーが入ったりもしますので、どこまで我慢するかどこから損切りするかというのはかなり微妙な判断になってくるのです。
株式指数でのCFD売買であれば10倍のレバレッジですから、1,800円が1枚の価格として、5%の損失でも1,000円までは我慢できるとすれば、20,000円の証拠金を入れておけばいいわけですから10枚単位の取引であれば20万円の証拠金が入っていれば十分に対応できるといった形になります。
同様に他の株式市場やコモディティに投資する場合には1日の変動幅を事前にしっかり分析しておく必要がでてくることになります。
ATRなどのツールを使って分析する方法もありますが、毎日の高値と安値を比較しておけばだいたいの動きを掌握することが可能になるというわけです。NYダウなどは金額が大きいですからCFD価格の0.1倍から取引できるものもあり、取引の最低枚数は商品ごとに様々に異なります。このあたりも慣れるまでは十分に注意しながら売買することが必要になってきます。
各社ともに取引トレーダーが大きな損失を出して証拠金が大幅に足りなくなる前に投入した証拠金の範囲内でロスカットを行う形にしていますが、取引時間が決まっている商品についてはいきなり窓空けからはじめることもあり、こうした場合には追証の形で証拠金を求められることになりますので、やはり注意が必要になります。
任意証拠金について
CFDには任意証拠金というものが設定されています。通常日経平均が18,000円ならばCFD1枚は1,800円の証拠金が必要になり、10枚ならば18,000円となるわけですが、ここで任意の証拠金をさらに18,000円入れて建玉に割り当てることができるようになっているのです。
つまり通常の証拠金の倍を入れれば実質的なレバレッジは10倍から5倍に下がることになるため、まさかのときでも失う金額のリスクが下がるために大きく損失を出さずに済むということになるのです。こうした任意証拠金を調整して入金することで実質レバレッジを調整していくことになるわけです。
市場のリスクが高いと感じたときには、やはりレバレッジを下げることが一番のヘッジ策になるというわけです。
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