CFDはFXと比較すると何が違うのか?
FXをやられたことがある方は、まずFXとの違いを理解しておくと、かなりCFDのことがしっかり認識できるものとなります。
もともと証拠金取引のビジネススキームの中から為替だけが取り出されて独立したものになったのがFXですから、取引形態の面から見ればFXとCFDはほとんど同じものであることがわかります。
ただし、国内におけるCFDの市場規模はFXに比べるとかなり小さいことから、取引できる業者数や扱い商品も本来はかなり広いのですが、実際には限定的であることがわかります。
したがって、FXでは猛烈なしのぎを削る状況になっているスプレッドについても、徹底比較して業者選択するというよりは、扱い商品から判断して選択せざるを得ない状況となっており、このあたりもFXとは異なる状況になっています。
FXには売りも買いもすべてのオーダーをカバー先に投げてそこにマージンをのせるというNDD方式がありますが、CFDもこれに準じたものとなっており、国内業者の場合には自社でディーリングデスクをおいて反対売買するほどの扱い額はありませんから、そのままカバー先に投げることになり、カバー先のスプレッドが広がる場合にはCFDも同様に広がることになってしまいます。
株などでスプレッドが広がるというのはなんとも不思議な気分ではありますが、あくまでカバーしている先と業者との関係で起こることと理解せざるを得ないものです。株価指数先物などは値がつかないということはありませんので、ある意味では安心な売買商品ということができます。
またスプレッドは時間帯によって明確に変化することになります。たとえば日経225は多くの業者で24時間取引ができるようになっていますが、早朝6時過ぎから東証が始まる前の8時45分まではスプレッドが開く業者が殆どでので、コアの時間帯に取引するのとしないのとでは結構利益に影響することになります。
CFDの場合債券は大きなレバレッジ設定ができますが、それ以外はFXの国内投資家向けのレバレッジである25倍を下回っていますので、証拠金管理という視点では比較的わかりやすく損失規模から言っても1日に出る損益というのもは判断しやすくなりますが、それでもぎりぎりの証拠金で売買しておりますと追証を求められて強制決済ということもありえますので、FX同様証拠金管理はかなり重要になります。
FXをやったことがある人ならば、CFDも殆ど違和感なく売買ができますし、FXを扱っている多くの証券会社は売買プラットフォームもFXと共通するものを使っているケースが増えていますので、まったく違和感なく取引していけるところは大きな魅力ということができます。
では、次より具体的にCFDの基礎について解説していきたいとおもいます。
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