CFD初心者の始め方

CFDにもオーバーナイト金利がつくがFXとは仕組みが異なる

CFDでもFXのスワップ金利と同じように一定時間保有していると金利をもらうことができます。これをオーバーナイト金利と呼んでいます。

ただしこのオーバーナイト金利は残念なから商品CFDを売買してももらえません。

あくまで対象となるのは株式CFD、株価指数CFD、業種別CFDを取引した場合のみで、FX同様、日にちをまたいでポジションを保有した場合に発生することとなります。

ただし、金利のつき方はFXとは大きく異なるものとなります。FXの世界では低金利通貨の通貨を売って高金利通貨を買えばオーバーナイトでスワップ金利がもらえれることになりますが、CFDの場合のは、高金利の国の株式や株価指数を売った場合(ショートポジションにした場合)のみにオーバーナイト金利がもらえることになるのです。また買いの場合(ロングポジション)は逆に金利分を支払う必要性が生じることになるのです。

これはその状況だけ聞きますとFXにつくスワップとはまったく逆さまな気がして、なぜか不思議な感じがしますが、実はしっかりとしたロジックがあるからこういう形になっているのです。

CFDの金利付けロジックはFXとは逆

FXの場合、日本ではもっとも人気のある豪ドル円ならば、これを購入するというのは、日本円を借りて豪ドル円を買うという行為に当たるわけです。

これはつまり借り入れた日本円の金利を払い、購入した豪ドル円の金利をもらうことにあたりますので、差分の部分は利益としてもらうことができることになるわけです。ところがCFDの場合にはオーストラリアにおいて個別の株式を購入するとなれば豪ドルを借りて株式を購入するという行為になりますから、購入というポジションでありながら毎日豪ドルと日本円の差分の金利を負担することになるのです。

日本円ベースのCFDで考えた場合、金利の安い欧州の株式を購入するのであればほとんどこうした金利差は気にならないことになりますが、今後米国の利上げが確定的になってきたりしますと米国株をCFDで持っている限り、毎日金利を払うはめになるといったことも気にしておく必要があるのです。

この部分だけはまったくFXとは逆さまになってしまいますから、このオーバーナイト金利がどのように取引するCFD業者によって異なるものなのかをチェックしておく必要がありということになります。こちらも確かに金利差がオーバーナイト金利につくことは間違いありませんが、カバー先の金融機関と業者との間で決まっていることですから、必ずしもどの業者でも同じというわけではないのです。このあたりも相対取引ならではの部分が残されているというわけです。

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