2016年1月看護師日記 ~災害に備えて地域とのつながりが連携を深めることの大切さ~

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

このブログも皆様の応援があってここまで続けることができました。これからも少しでもお役に立てるよう、情報を発信していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

では、今月の看護師日記始めさせていただきます。今回は災害に備えることの大切についてです。

皆さんもご存知のように災害というのはいつやってくるかわかりません。十年後かもしれませんし明日かもしれません。

災害は防げる災害もありますがほとんどの場合はそうはいきません。大切なのは備えになってきます。食糧、飲料水、生活用品、衣料品、医薬品。そして地域の方々とのつながりです。

私が勤務する病院では近隣にお住いの方向けに災害教室をやっています。毎週ではありませんが土曜日の午前中に開催しています。きちんと資料も作製し講義も行います。

トリアージ、災害総論、医学概論など市民向けとはいえ本格的な講義が行われます。実技も行われますがトリアージの実習です。皆さんとても熱心に受けておられました。担当者はもちろん私たちDMATです。

DMATによる市民向け災害教室の開催

ある日当院のDMAT隊長から

「役所からの依頼で市民向けの災害教室の開催を頼まれたけどヨッシーくんにも手伝って欲しい」

と話がありました。

早速資料作りから始まり時間割、日程など勤務の間をぬって作製し難しくないようにわかりやすいように作りました。資料を皆で見直しをして手直しをしていよいよ完成。あとは当日の会場作りです。1クール3回です。最後の日には終了試験も行われます。

さあ当日がやってきました。病院の大会議場が開催場所です。

机やプロジェクター、パソコンなどの資機材のチェックも入念に行われました。午前9時半からお昼頃までの開催です。

まず挨拶から日程の説明、実技の説明など簡単なオリエンテーションが行われました。

隊長の講義が始まりましたが質問時間にはとても熱心に質問をされていました。

次に私の順番でトリアージの講義です。

集団災害ではスタート法というトリアージ方法を用いるのでその講義です。質問も講義の終わりに飛んできました。そつなく答えられ休憩時間を挟んでトリアージの実技です。今回この災害教室に参加した方々は人生の先輩といわれる50代後半の方から60代半ばくらいの年代の方が多かったです。

集団演技?本気モード全開のトリアージ実技

傷病者役とトリアージ役に分かれます。傷病者役の方には実技が始まる前にどんな傷病者役かを伝えます。例えば妊婦さんの腹部外傷、若い男性の指の切断など。

実技が始まるとトリアージ役の方々が二人一組でトリアージします。トリアージタグの記載を一人が行いもう一人がトリアージを行います。傷病者役の方々はみんな役に応じて演技?をしてくれます。

「痛いよ!早く医者に診せてくれよ!」

とトリアージ役に噛みついたり苦しそうにしていたり俳優や女優も真っ青の演技力でした(笑)。

それだけ皆さん本気ということですね。無事にワンクール終了して次回から新しい顔ぶれで始まります。終了試験は皆合格でトリアージはほとんどの皆さんが的確でした。

大規模災害時には医療機関も地域と連携をしながら救護しなければなりません。どちらかが欠けても成り立たない災害救護だなと強く感じました。

関連記事:最近多くみられるトリアージナースとは

クリスマスの月です 素敵な笑顔に乾杯

12月といえば何と言ってもクリスマスです。

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街もクリスマス一辺とうになります。クリスマスプレゼントや美味しい料理を食べたりケーキを食べたりしますね。

時々ボランティア伺う老人ホームがあります。クリスマスの近い日にボランティアで行ってきました。施設内はすでにクリスマスの飾り付けがされておりとてもきれいでした。会場作りを手伝いお菓子やケーキ、ジュースなどの飲み物なども用意されてい
ました。

最初に行われたのは全員が揃ってビンゴゲームでした。ビンゴすると豪華な賞品がもらえます。スタッフももちろん参加します。私もビンゴゲームに参加しましたが残念ながら賞品は当たりませんでした。

会場にはクリスマスソングが流れて小さなカップケーキと飲み物が入居されている方々に配られました。男性スタッフが2名いましたが女装して各テーブルを回り皆に笑顔を振りまくと認知症の方々も嬉しそうに手を叩いて喜んでいました。

ケーキを食べながらジュースなど入居者さんが好きな飲み物を飲みながらスタッフもテーブルを回りお話をします。時々その施設に伺うときにいつも私のことを気に入ってくださっているYさんというおばあちゃんがいます。いつも「今度いつ来るの?」と聞いてくれて会うのがとても私も楽しみにしています。

いい笑顔を見せてくれて一緒に写真も撮りました。

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施設の方に頼まれて自分のiPadで写真を撮りました。その日の私の役目はカメラマンです。みんなが漏れなく写るようにたくさんの写真を撮影しました。楽しそうに嬉しそうに美味しそうにそんな表情を見てると写真撮影をすることを忘れてしまいました。

クリスマス会が終わった後に時間があったのでパソコンでクリスマス会の写真を編集して施設の方に渡してきました。各階の掲示板に全て張り出すそうです。

いつもは殺伐としたERで働いていますがこの日だけは救急車のサイレンの音ではなくて笑い声に包まれた1日になりました。

また来年もその次の年もヨッシーはその素敵な笑顔に会いに行くつもりです。