2016年1月看護師日記② ~救急外来の待合室、時には暴言も~

こんにちは。看護師のヨッシーです。

とても寒くなりましたね。

今月は書きたい気持ちがあり、2016年1月看護師日記②ということで看護師日記を書かせていただきます。

さて、私には弟と妹がいます。小さい頃には喧嘩して時には取っ組み合いをして喧嘩して泣かしたものです。

でも怒られるのはいつも私です。皆さんもご兄弟がいらっしゃればそんな経験はあると思います。

以前ブログでもご紹介させていただきましたが、この仕事をしていて患者さんや患者さんの家族に暴言や暴力を受けたことがあります。しかしいかなる理由があろうとも暴言や暴力は許されるものではありません。

関連記事:患者さんでも、いかなる理由があろうとも暴言、暴力は許しません。

最近ですがまた少しずつそんなことが我がERで増えてきています。また待合室でもいろいろなことが起きています。そんなことを今回はご紹介させていただきます。

待合室での出来事

待合室は具合の悪い患者さんや怪我をした患者さんその家族や関係者で溢れています。

私たちER看護師がトリアージを適宜行い緊急性を判断します。

中にはやはり救急外来に今頃来なくても明日の一般外来でもいいんじゃないの?という症例はたくさんあります。でも中には何で早くこなかったの?何で救急車でこなかったの?という緊急度も重症度も高い患者さんもいます。

いずれにしろ救急車も受け入れています。

ホットライン(救急隊からの直接救急要請を受ける電話)の内容から初療室(緊急処置など何でもできる救急対応できる処置室)には入れず普通の待合室で順番を待たせることがあります。

やはりそんな患者さんの中には「救急車で来たのだから何で後回しなんだ!」とどなる方もいます。

私たち看護師がトリアージしても緊急性がないと判断できてもです。

でもそこは冷静に「具合の悪い患者さんはたくさんいます。血圧やその他も異常ないのでできるだけ早く診察できるようにしますのでご協力下さいね」と毅然とした態度で臨みます。

待合室には「いかなる暴力・暴言は許しません」と書かれたポスターが貼ってあります(二枚)。

効果はわかりませんが暴言は吐かれても暴力までは至っていません。

トリアージするときにはいかにも早く診ろよという態度をあらわにする人もいます。でも限りある医療資源です。緊急度や重症度が高い方から診療をしないと取り返しのつかないことがあるのです。ウォークインで来院したからといって全部軽症ということはなく隠れた重症者がいるのです。

でも具合が悪くて来院している方々には説得性がありませんよね。待合室のソファーで横になっている方、話をしている方など様々です。具合が悪そうな方、あるいはトリアージで重症度と判断した場合は看護師が中に導き入れ診察前でも観察ベッドに誘導して観察します。

中には待ちきれなくて受付に文句を言う人もいます。電話連絡を受けた時点で「混雑してお待たせするかもしれません」と事務員も説明しています。気持ちはわかります。私たちだってできるだけ早く診察を受けれるように最大限の努力をしています。
たちの悪い酔った患者さん

お酒を飲んで具合が悪くなり病院に来る方がいます。それは構わないのですがその勢いでやはり暴力まではいかないとしても暴言がありました。

「早くこの気持ち悪いのを治せよ!」診察の結果何の処置もいらないと判断されたら「点滴くらいしろよ!」「薬くらい出せよ!」と騒ぐ人もいます。

その場合危険を感じたら迷うことなく110番して警察を呼びます。ちなみに警察署はパトカーでくれば2分か3分くらいです。

このようなことは一切なくなってほしいものです。

救護所訓練に行ってきました

私たちDMATが派遣され展開する場所にはいろいろなところがあります。被災現場、被災場所近くに設置された救護所、避難所、被災してしまった病院などです。

今回は行政や市民そしてDMATが一体となって救護所訓練に参加してきました。

設定はマグニチュード9の直下型地震で多くの方々が被災したという設定です。訓練場所は地元の中学校です。

まずトリアージエリア、軽症者ブース、重症者ブースの三つに区分けします。

まずトリアージです。

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救護所ではたくさんの負傷者が来ます。限りある医療資源で対応するにはトリアージをして治療の優先順位を決めなければなりません。写真のようなトリアージタグの記入も訓練の一環です。

次から次へと訪れる負傷者

訓練が開始されると一度にこの救護所に負傷者役の方々がたくさん来ます。トリアージエリアに素早く誘導してトリアージを行わなければなりません。トリアージタグの記入は二人一組で行いそしてできるだけ正確に記入しなければなりません。

実際の災害現場や救護所ではこれ以上だと思いますが緊張をやはり強いられました。上の写真は私が実際に使っているヘルメットです。

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ヘルメットの中は汗でかなり濡れてしまいました。訓練とはいえこんなに緊張したのは久々です。

トリアージしたのは30人から40人くらいだったと思います。トリアージが終わったら緊急度や重症度に応じたブースで診察や治療の訓練、そして救護所で応急処置した方を近隣の病院へ搬送する訓練も行われました。

最近ですがまた大きな地震や犠牲者がたくさん出るような交通災害が発生しています。どんなことにも素早くなんでも対応出来る大切さを学んだ救護所訓練でした。