患者さんでも、いかなる理由があろうとも暴言、暴力は許しません。

いかなる理由があろうとも暴言 暴力は許しません。

病院で働いていると暴言や暴力など無縁の世界と思っていらっしゃる方も多いと思います。しかし現実には表に出ないだけで結構多いのです。

病院内での暴言や暴力の実態はどんなものがあるか?

まず看護師は女性が多いのでセクハラが多いですね。女性看護師の体を不必要に触ったり触ろうとしたということは多く耳にします。あとはストーカー行為でしょうか。待ち伏せて食事やデートを嫌がっているのに無理やり誘う、職場である病院に電話をしつこくかけてくるなども耳にします。入院中にお部屋で飲酒して騒いだ、ものを壊した、喫煙したところ注意したが暴言を吐き大声で威嚇する。これは実際にあったことです。

参考:嫌な患者さんの対処方法【看護師のセクシャルハラスメントの悩み・体験談】

私が経験した患者さんからの暴言、暴力

看護師の仕事をしていて暴言や暴力を受けるなんて夢にも思いませんでした。それはやはり患者やその家族や患者の関係者からでした。

脳神経外科の病棟勤務に勤務している時でした。ナースステーションの近くに個室があり脳梗塞の高齢の患者さんが入院していました。日曜日とあって午後は面会者も多くいつもの日曜日の風景でした。

その患者さんのところに夫婦が面会に来ていました。女性の方は特に変わった感じはしなかったのですがちょうど点滴の更新の時間だったので点滴ボトルを持ちながらその部屋に入って行きました。入った瞬間お酒の匂いがして嫌な感じだなと思いながら点滴の更新をしました。そのお酒の匂いの元は面会に来た夫婦の男性からでした。呂律が回らないほどお酒を飲んで面会に来たのです。

その時に何か喋っていたのですが、酔っぱらっていて何を言っているのか意味がわからなかったので無視をするようにしていました。ですが、私が早々にその部屋から立ち去ろうとしましたところ、いきなりその人に襟をつかまれてしまいました。私は必死に避けたのですが、ついには殴られてしまいました。

その夫婦はまずいと思ったのか早々に部屋から出て行き行方をくらましてしまいました。私はすぐに後を追いかけました。

車で逃げようとしていましたが、ナンバーや色、車種をメモして110番しました。緊急配備ですぐに逮捕され警察官が現場に実況見分と事情聴取にきました。一通りおわり被害届を出すかと聞かれたので上司とも相談しました。断固とした措置を取らないとまた起こるかもしれないという結論に達しました。怪我はたいしたことはありませんでしたが、後味は悪いものでした。

最近受けた暴言

現在私はERに勤務しています。その日は救急車がとても多く、入院待ちの患者さんもたくさんいました。そんな中、救急隊からのホットラインが鳴りました。老人施設で呼吸困難を起こしたとの内容でした。しばらくして救急車が到着して患者さん、後から家族もかけつけ一緒に施設の男性介護士でした。状態が悪かったため救命の処置が諫早に始まりました。

しかし次から次へと来る救急車に対応したりして時間はだいぶ経過してしまいました。患者さんが着ていたものや預かった薬を施設職員に返却をしに廊下に出ました。

「薬は一包化されているので中身がわかるものはありませんか?これから先ほどの医師がお伝えしましたがこれから入院になります。明日で構わないので施設の看護師さんに看護サマリーをFAXで良いので送っていただきたいのですが。」と話していたころ、使い回しの古い何か患者情報みたいなものを出されたので「これではなく看護師さんが書いた患者さんの普段の様子を書いた看護サマリーが欲しいのです。」と説明をしたらその介護士の方はいきなり「なんだこのやろう人に向かって話す言葉ではないだろうが!」といきなり切れ始めました。「何がおっしゃりたいのですか?」と私は毅然とした態度で臨みました。

その後患者さんを病室まで案内して施設職員もついてきました。私の名前も聞かれたので相手の名前も聞き返し、施設の責任者の名前を聞きましたが、教えたくないと言われたのでERに戻り管理師長に報告後、相談して施設に電話しました。経緯を説明しました。現在はその施設の男性介護士に対して病院として対応協議中です。

いかなる理由でも暴言や暴力は許しません。病棟にはまたその介護士がくるかもしれないということで病棟看護師、病棟師長、警備室で情報を共有しました。

暴力、暴言にあってしまったら

とにかくその現場から離れてくださいそしてそれ以上被害が大きくならないように身の安全を第一に考えてくださいね。