皆さんはどちらのカルテの使用がしやすいですか?
「電子カルテはまだ使ったことがないよ」
という方もまだ多いと思います。
また電子カルテに対してアレルギーをお持ちの方もいらっしゃると思います。
私が勤務している病院は電子カルテです。
今の病院に転職して初めて電子カルテを経験しました。
それまではずっと紙カルテの病院ばかりでした。
紙カルテも利点はありますが、今の私にとっての話ですがもう電子カルテから紙カルテの使用には戻れません。
これからは多分電子カルテがどんどん普及して行くでしょう。
その時にこの記事が少しでも役立つようになればと書いて見ました。
紙カルテの問題点:字が読めない
電子カルテは医師の記録、検査データー、画像検査、看護記録、温度版、処方箋などの全てが集約され書かれています。
それに対して紙カルテの場合は医師の記録は医師の記録、検査データーも別、画像検査例えばレントゲンフィルムも別に保管、温度版も処方箋も別。と全てバラバラで使い勝手が悪い時があります。
私が看護師になりたての頃は医師の字が読めない(日本語はきちんとわかります。笑)ということがたくさんありました。
字が汚くて読めない、達筆すぎてわからないということが多くありました。このことに関してはかなり苦労しました。指示が書いてあっても読めないのです!これには参りました。
仕方ないので医師に問い合わせると「俺の字が読めないのか?」と言われる始末。先輩たちはそんなのは見ているうちに慣れてくるよと笑っていましたが私は不安でたまりませんでした。
また紙カルテは全てがバラバラなので保管するにもスペースが必要でした。
レントゲン写真などはかさばるととても重く医師からレントゲン写真を出しておくように言われると重くて重くて手が痛くなったのを覚えています。
私たちが使用する看護カルテも記録と温度版も別々だったので書き込みには時間がかかったものでした。
電子カルテが全て優っているとは限らない 紙カルテのメリットは?
紙カルテの欠点ばかり書いてきましたが今度は紙カルテの良い点をお話しさせて頂きます。
紙媒体なので紙と書くものがあればすぐ書くことができます。
引っ張り出せばいつでも閲覧ができます。
患者さん一人に対して紙カルテを作るには費用はほとんどかかりません。
それに対して電子カルテですが現在ある会社が独占してライセンスを持っています。
初期費用や導入費用、サーバーなどの設置費用、メンテナス費用など莫大な費用がかかってしまいます。
院内にシステムエンジニアの方がいて電子カルテに何か故障や何かトラブルがあった場合専門の人が必要だからです。
電子カルテといっても普通のノートパソコンやデスクトップのパソコンに電子カルテのプログラミングが入っていてパソコンを使用するのと同じ感覚です。
パソコンが普通に使えれば電子カルテは怖くはありません。
しかし、年配の看護師さんや機械が苦手な看護師さんは慣れるまで時間がかかってしまうことがあります。
また電子カルテは当然電気が必要です。電子がなくなってしまったらしばらくはパソコンの内部バッテリーで使用できますが電気がなくなればダウンしてしまいます。紙カルテはそんなことありませんよね。
電子カルテのいいところ 今後も普及していく
電子カルテのデメリットもありますが、やはり今後は電子カルテがメインになっていくでしょう。
電子カルテのメリットは先ほどもお伝えさせて頂きましたが全てが集約されていることです。
一瞬にして見たいもの例えば検査データーや画像などすぐに閲覧することができます。
また紙カルテのように手書きではなくキーボードで打ち込むので字が汚くて読めないということが全くなく医師の指示やカルテの内容などもすごくわかりやすいです。
また手書きだと時間がかかりますがキーボードが打ち込めれば早くカルテの記入もできます。
いかがでしょうか?
転職の際にも電子カルテ、紙カルテの医療機関や施設など選択する場合などにもお役に立てれば幸いです。
※電子カルテの取扱いについて書きました。
⇒電子カルテは個人情報が満載!取扱い方法と注意点について