ニュージーランドドル円FX(NZD/JPY)で稼ぐ方法 堅実な資産運用
ニュージーランドドル円のFXを始めよう!スワップの高い通貨
先進国のほとんどが低利の政策金利を打ち出している中にあって、FXの世界ではまとまったスワップをとることができる、限られた国のひとつがニュージーランドドルです。NZドル円はここへきて再注目される通貨ペアとなってきているのです。
しかし、アジア太平洋地域にあるこの国のことは、知っているようでもそれほど詳しくないのがほとんどのトレーダーの実情ではないかと思います。まず通貨売買で成功するためには、そもそもニュージーランドという国のアウトラインを押さえておくことが重要となるのです。
ニュージーランドはこんな国
ニュージーランドは北島、南島という二つの主要な島と周辺の細かい島々によって構成される島国であり、面積は日本や英国とほぼ同じサイズです。隣にオーストラリアがあるため、とてもちっぽけな国に見えますが、実は日本並みの国土を持っているのです。
ニュージーランドには広大な山脈や蒸気の上がる火山、どこまでも続く海岸線や原生林があり、自然豊かな国となっています。自然が豊富なのは結構なことですが、経済はいったいどうなっているのかが気になるところです。
人口415万人で東京都の半分という少なさ
まず驚かされるのは人口がたった415万人しかいないということです。日本と同じ国土の面積なのにこれだけの人しか住んでいないわけですから、人口密度の低さは比べものにはならない状況です。
ほぼ東京都の半分以下の人口ですから経済的にも大きな規模でないことだけは即座に理解できます。羊の数のほうが人間より多いのではないかといわれるのはこうしたためで、確かに経済規模も大きなものにはなっていない状況です。
経常収支はマイナス70億ドル程度で貿易輸出額は400億ドル、輸入額もほぼ同額程度となっています。輸出品目は、酪農品が25%強、肉類が11%強、木材および関連製品が7%ということで、資源国通貨と呼ばれますが、実態はコモディティに近いものの輸出主体となっているのです。
ですからオーストラリアとく比べられがちではありますが、中身は結構異なるものとなっているのです。
貿易相手国はオーストラリア、中国、アメリカ
ニュージーランドの輸出に関する相手国はオーストラリアが21.5%、中国が14.9%、アメリカが9・2%で、輸入国としては中国が16.3%、オーストラリアが15.2%、アメリカが9.3%となっているのです。
実質GDPは2200億NZドルですから日本のGDPの5%程度ということがわかります。こうしてみますと中国との結びつきが大きいことがよくわかります。輸出入ともに中国の依存度は高く、資源関係ではお隣のオーストラリアとの関係が強く、資源国通貨として括られるだけのことはあるようです。
最近では乳価が為替の相場に影響を与えることも
数年前まではあまり登場しなかった話ですが、最近では主力輸出品である乳製品の価格が非常に注目されるようになっており、乳価の落札価格が下がりますと、NZドルは下落する傾向が強くなっています。
これは巨大消費国である中国での需要が伸び悩んでいることが影響していますが、バターの足りない日本などは生乳に近いものは輸入しないため価格が安くなっても何の影響もないという状況になっているのです。
こうしたことから農産物の価格が上昇すればNZドル高になることがほとんどで、コモディティ価格の影響をかなり受ける通貨となっています。逆に貴金属関連の価格はほとんど影響を受けないので、オージー・ニュージーなどでポジションを持っているとオーストラリアとのコントラストで利益がでることもあるというわけです。
ニュージーランドの金利はなぜ高いのか?
ニュージーランドの政策金利は現在3.5%となっています。
当初は2015年にも利上げという話がありましたが、一旦ペンディングの状態になっています。2000年台には6%という金利の時代もありましたが、今の3.5%でも先進主要国の金利状況から考えればかなり有利にスワップがとれるのがNZドルの魅力のひとつで、対円のみならずUSドルでも同様のスワップを享受することができるのはこの通貨のもっとも大きな魅力といえます。
NZドルの金利が高いのは、やはり国として経済規模も小さく、実需の貿易額も非常に限定されているため海外からの投資資金などが集まりにくいことに起因しており、資金を集めやすくするために金利を高く設定しているとうのは偽らざる理由ということができます。
かつてはオーストラリアドルも非常に金利の高い通貨でしたが、石油や鉄鉱石などの輸出でかなり資金を集めることができ、ニュージーランドとは同じ動きをしなくなっているところから金利にも違いがでてきているのです。
NZドルにもリスクがあることをお忘れなく
実需ベースで多くの取引がないNZドルはとかく投機で売買される通貨になりがちです。実際の流通量が少ないだけに、リスクオフといった動きになると大きな値動きになるとともに、うまく売買ができなくなる状況に追いこまれることもあることは、あらかじめ理解しておく必要があります。過去には対円で43円などの安値をつけたこともありますので、トルコリラなどよりは安心ではありますが、大幅下落になる可能性もある通貨であると認識しておくべきです。
ほとんどのポジションテーカーはスワップ狙い
金利の高いニュージーランドドルですから、市場ではポジションをつくるほとんどのプレーヤーがNZドルは買い向かっています。したがって全体のポジションの中で95%が買い、5%が売りという状況が常に継続していますので、なにかあって売りに転じようと思ってもあらかたのプレーヤーが同じように売りはじめるわけですから、なかなかうまく売れない、価格がつかないという状態が起きることもよく理解しておく必要があります。
特に国内の投資家が考えていることはほとんどみな同じですから、ほぼ同じタイミングで売りをかけてくることも多く、相場は必要以上に下落してしまうこともあるのです。
ニュージーランドドル円FX(NZD/JPY)におすすめの業者はヒロセ通商
ニュージーランドドル円のFXは人気が高く、多くのFX会社が取り扱っているのですが、おすすめはヒロセ通商です。
FX会社(NZD) |
スワップ |
スプレッド |
取引単位 |
---|---|---|---|
60円 |
1.4銭 |
1,000 |
|
(トライオートFX) |
60円 |
1.7銭 |
1,000 |
55円 |
1.79銭〜 |
1 |
|
56円 |
4.0銭 |
1,000 |
|
50円 |
1.5銭 |
10,000 |
|
50円 | 1.5銭 |
1,000 | |
(くりっく365) |
53円 |
1.7銭〜(変動) |
10,000 |
(2015年12月時点 引用元:FXスワップ生活)
ヒロセ通商は上記比較表のとおり、スワップポイントが高く、かつ、スプレッドも狭くなっており、ニュージーランドドル円FXに適しています。
取引単位も1,000通貨から取引ができますので、比較的少額から取引を始めることができるのもおすすめです。ただし、スワップ、スプレッドの数値は変動しますので、ご留意ください。
⇒ニュージーランドドル円FXに最適 ヒロセ通商
日本時間早朝の指標、政策金利発表に要注意
ニュージーランドは日本より3時間早い時差がありますが、日本の冬、つまり彼らの夏時間はさらにサマータイム1時間早くなりますので、朝の3時から為替の相場は開いていることになります。
また経済指標の発表も日本時間の早朝にあり、もっとも困るのが中央銀行の政策金利の発表が午前6時でほとんどの国内FX業者を利用している投資家は業者が一旦サイトをクローズして締めに入る時間にぶつかっているのです。したがって迂闊にこの時間帯にポジションを保有していますと、串刺しにあったりして手出しできないうちに大損をするといったことも起こりますので、十分な注意が必要になります。
地政学リスク発生時には欧州からの逃げ場の通貨としても機能
面白いのは、最近欧州圏でウクライナのケースのような地政学リスクが発生すると、オーストラリアドルやニュージーランドドルが買われるケースが多くなっていることです。以前はリスク回避となると日本円が狙い打ちされたものですが、最近ではユーロ圏からは物理的に距離のあるこうした通貨が買われることもあるのです。
たしかに保有していれば金利がつくというのもメリットになりますし、意外なところでリスク回避通貨として機能するようになっているのです。
中国からの不動産投資も盛ん
最近話題となっているのは、中国人がニュージーランドの都市部に不動産を購入するケースが多くなり、不動産価格が上昇しているということです。
これはオーストラリアのシドニーなども同じですし、UKのロンドン近郊でも同様の状況となっているのですが、中国の富裕層が資産のリスク分散のため、またまさかのときの移住を想定して海外に不動産を買うケースが頻発しており、ニュージーランド・ウエリントン周辺のそのターゲットになっているのです。
こうしたことから不動産価格の上昇が止まらないといった事態も起きており、製作金利にも大きな影響を与えていることを知っておくといいのではないでしょうか?
日本から近い国なのに意外に情報は少ない
改めてNZドル円を視野にいれて、ニュージーランドの情報を集めてみようと思うと、結構リアルタイムで得られる情報が少ないことに気づかされます。米国や欧州のニュースサイトなども定期的にチェックして情報を集める努力をしていくことが求められるのが、NZドルのもうひとつの特徴ということができます。
NZDはスワップ狙いで為替差益も取れる時には取れる堅実投資向けの通貨
以上、ニュージーランドの国の情勢、為替の特徴について紹介しました。
ニュージーランドドルのFXではスワップが高く、また、為替は比較的安定しているため、スワップ狙いで為替差益も取れる時はとるといった堅実投資家向けの通貨という特徴があります。
当サイトではニュージーランドドルFXの特徴、どのFX会社がスワップが高いのか、ニュージーランドドルFXでのおすすめの投資法など、ニュージーランドドル円のFXに興味を持っている人、資産運用として金利の高い通貨に投資を考えている方に役立つ情報を提供していきます。
以下のメニューよりニュージーランドドルのFXについて参考にしてください。
ニュージーランドドル円のFX メニュー
ニュージーランドドルの特徴
ニュージーランドドルの為替の特徴について解説しています。通貨高のけん制発言をするケースも多く、また、中国経済の影響を受ける通貨です。
ニュージーランドドルFXのおすすめの投資法
ニュージーランドドル円FXのお勧めの投資法を紹介しています。投資は自己責任でお願いいたします。
ニュージーランドドルFXにおすすめのFX会社
ニュージーランドドル円FXでスペックの高いFX会社を紹介しています。スプレッド最小、スワップの高いFX会社を選ぶようにしましょう。
ニュージーランドルの為替の見通し
ニュージーランドドルの為替の今後の見通しについて書いています。
